残るのはいつも、思い出よりお土産
展覧会・作品展等のイベント行事で、その場であっさりと影響を受けて、グッズ等を買う。よく行う。この行為、大好きである。
買い物は、まさに自分自身に対しての満足感そのもの。大きな理由は二つ。
まず、ひとつ目は良き思い出は大抵忘れていくので、グッズによって感動を再び引き出して貰うこと。そして、二つ目は、購入したグッズ等を人目に晒す事で、「多くの人々に影響を与えた凄いイベントに行った自分」を他人に気づいて頂く自意識のサインである。まさに、こんな意識の高い自分を知って貰えると言う、どうでも良い哀しい悦びである。
また、グッズから人と繋がることもあるのかもしれない。私はない。まあ、別になくても良い。
物欲には逆らわない。いらなかったら、後から売れば良い。「買わずに後悔するより、買って後悔しろ!」卒業に書いた己の格言。迷ったら自分に言い聞かす(但し、買える範囲に限る)。
そして、今日もどこかで私は、Tシャツや図録を買っているかもしれない。ちなみに、展覧会において、記憶+記録+貫禄=図録と考える。買ったからと言っても別に愛読しなくても良い。部屋の本棚から背表紙が見えさえすれば、それで良い。私にとってこれが贅沢な幸せである。
2019年の東京で行われたバスキア展の画集。結局、見に行けず、近所の本屋で購入。あたかも、見に行った風で友人と話す。未だに画集は未開封である…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?