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いち早く移送先を知る方法
塀の外で、家族やパートナーを待っている方が、不安になることの一つ
『移送先』
留置場から拘置所、そして刑務所へ移送されていく中で、
拘置所から刑務所への移送
また刑務所から刑務所への移送
については、家族であっても、身柄引受人であっても、弁護士であっても、
あらかじめ移送先を伝えられることはありません。
塀の中の本人も、移送先は当日、もしくは前日、移送ギリギリ前に伝えられます。
塀の外で待つ人は、例えば、送った手紙が戻ってきたり、宅急便が返送されたりして、もうその施設にはいないということを知るのです。
施設へ電話をしても、在籍状況については一切教えてもらえません。
移送されたら、どうやってその場所を知るかというと、
塀の中の人が、塀の外にいる人へ手紙を送り、それで初めて塀の外の人は移送先がわかるわけです。
まず、身柄引受人が家族の場合は、移送してすぐ、特別通知として移送先を知らせる手紙が出せます。
この特別通知は、通常の手紙発信の通数外の発信です。
大体それが、移送されて約1週間〜2週間。
内妻の場合は、特別通知を送れない場合も往々にしてあります。
まず、拘置所から刑務所への移送の際には、内妻の申請、認定というものがあって、認定されるのにも時間を要する場合もあります。
認定されて、外部交通許可(手紙を送れる許可)がおりて、初めて手紙を送ることができるのですが、刑務所の場合は、自由に手紙を送ることができるわけではなく、発信日というのが週に1回決まっていて、その曜日でないと出せません。
例えば、認定が火曜日におりたとしても、発信が月曜日であれば、翌週の月曜日にしか手紙を送ることはできません。
また、受刑者となると、月に発信できる手紙の通数が決まっており、最初は月に4通ですので、移送までに4通送っていたとしたら、次の月まで手紙を送ることはできません。
大体この期間が2週間〜長くて1ヶ月半くらいだそうです。
そんな長い期間、どこに行ったんだろう・・・って気になって仕方ないですよね。
そんな待ち人さんの為に、いち早く移送先を知る方法をお伝えします。
まず、拘置所から刑務所への移送の際は、最初の刑務所というのは、大体分類センターというところになります。
適性検査などを受け、刑務所を決める為の刑務所です。
通常は、事件の管轄地域の分類センターに行くことが多いです。
ネットでは、色んな情報が出ていますから、ご自身が知りたい地域の刑務所がどこにあるのかを調べてみてください。
(法務局のHPに全国の刑務所所在マップが出ていますが、情報が古く、現在はない刑務所も沢山あります。)
ここかな?という目星がついたら、その刑務所へ電報を送ります。
刑務所の住所+塀の中の人の名前
で送ればOKです。
あとは、その刑務所に在籍があれば、届きますし、在籍がなければ電報屋さんから電話があり、在籍なしの連絡が入ります。
電報が届いた場所が、移送された場所というわけです。
私は、この方法で、移送されて2日後に移送先を知ることができました。
彼は、連絡がつかなくなって、移送先もわからず不安に思っているだろうなと考えていたところ、電報が届いたから、凄く驚いたと言っていました。
移送先がわかるということは、塀の中の人にとっても、塀の外にいる人にとっても安心へと繋がります。
分類センターから、次の刑務所への移送については、
管轄地域外になることもありますので、広範囲の予想が必要になる場合もあります。
罪状だったり、更生プログラムだったり、職業支援だったり、色んな要素が含まれてきますので、一概にここというのは限定しづらいです。
例えば、関東から北海道へ移送されたという方もいます。
この電報の方法で分かればラッキーですね。
待ち人さんの心の平穏のお役に立てますように・・・