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参考人事情聴取
逮捕の日から2日後、私も、警察署で事情聴取を受けた。
これも、警察の方から連絡があってではなく、こちらから、アポを取って事情聴取に伺った。
こういうケースはレアなんじゃないかなと思う。
あくまでも、逃げるつもりもなければ、言い逃れするつもりもなく、知り得る情報は全てお話しますというスタンスで、自ら事情聴取について刑事さんにアポを取った。
参考人事情聴取は朝イチから始まった。
私の身辺について、彼について、事件について、被害者について 等々
質問は多岐に渡った。
全てにおいて、素直に何でもお答えした。
午前中で全部終わるくらいに思っていたけれど、一旦お昼休憩を挟み、夕方にまで及んだ。
担当の刑事さんは、女性で、とても物腰の柔らかい方だった。
色々お話をする中で、ずっと忘れられない、刑事さんの言葉
「この事件は、特殊だと私も思います。
おかしいなと思うところが沢山あります。
そもそも、警察は被害者の意向に沿って、そして、被害者を信用して、捜査情報を伝えていたにも関わらず、こんなに情報が伝わっているというのは・・・
○○さんが自ら出頭してくれたから良かったですが、捜査情報を知って、逃げるパターンも考えられますからね。
ですが、私たちは、あくまで被害者側の立場なので・・・
今、お聞きした内容の、この部分は被害者に不利になるので、調書に書けません。
よろしいですか?」
と言われた。
こうして、事件というのは、起訴したい警察・検察側の都合の良いように切り抜かれていくというのが、目の前で繰り広げられた。
愕然としたけれど、仕方がない・・・
そこを含めようが、切り抜かれようが、罪状に関して変わることはないので、了承をした。
ただ、事実が伝わったならそれでいいと、自分に言い聞かせ、警察署を後にした。