映画「ジョーカーゲーム」
ジョーカーゲームは2012年に公開された映画です。全国から無作為に選ばれた高校のクラスが命がけのゲームを行い、生き残りを目指します。
似たタイトルに「ジョーカー・ゲーム」がありますが、あちらはスパイ小説が原作です。
年々学力が低下している高校生を何とかしようと国が考えたのが、命がけのゲームです。それを乗り越えることで人間力を高めるという名目のもと、とある高校が対象に選ばれます。
行われるゲームはババぬきです。
通常のババぬきとは異なり、「契約」により他人にカードを預けることが可能です。ただし、契約を受けた人が敗北した場合、委ねた人も全員が敗北します。
最後までババを持ち続けた人が敗北します。カードを破棄したり、ルールに反するようなことをしても失格となります。
隔離された廃校で4日間ゲームを行い、ゲームを勝ち残れば無事帰宅することができます。
ネタバレと感想
設定がバトルロワイヤルとかなり似ています。
あちらは殺し合いをして生き残りを目指すものでしたが、こちらではゲームに負けても死にはしません。その代わり、矯正施設に送られることになります。
ただし、ゲームから逃げてしまうと殺されます。
劇中で何人かが撲殺されます。
見所のひとつが男子生徒の1人、高島の豹変ぶりです。
序盤は気弱で女子から守ってもらうような生徒だったのですが、だんだんと性格が変わり始め、3日目には、いじめっ子の男子までも支配下に置きます。この豹変ぶりはドイツ映画の「es」を思わせます。
もうひとつの見所が担任の先生です。
最初はどこにでもいる穏やかな感じの男性なのですが、言うことを聞かない生徒たちに対してしびれをきらし声を荒げます。そこからはほとんど感情的になることなく、淡々と生徒が死ぬ様子や、施設送りになるところを見届けます。普段と変わらない口調が一層怖さを引き立てます。
そこまで心理的な駆け引きがあるわけでもなく、ストーリーも特に目新しい感じでもありません。最後に脱走するので、バトルロワイヤルみたく続きそうだなと思ったら、案の上、続編が出てるんですね。
そちらもいずれ見てみたいと思います。