映画「ザ・ゲーム」
なかなか小説を書くことができず、ギャンブルにはまっていくキャロリンが主人公です。
しかし、それぞれの登場人物ごとにストーリーがあり、群像劇的な要素が強いです。
カジノで貯金を失い、何とかして取り戻したいキャロリン。
妻のキャロリンが浮気をしているのではないかと心配な夫。
元は売れっ子だったが今は落ちぶれてしまった手品師のウォルター。
ノミ屋に借金があり、バスケ選手の弟にいかさまを頼むクライド。
ノミ屋殺しの犯人を追う刑事。
地下世界の帝王であるアイヴァン。
アイヴァンの手下で力をもつヴィクター。
これらの人物がバスケの賭け試合を主軸として、いろいろな関わりをもっていきます。
ネタバレと感想
てっきり騙し合いのようなストーリーなのかと思ったら、そんなこともなく、割と王道的な展開です。
いろいろワケありな人物が一発逆転を目指すという感じです。
淡々と進むため、盛り上がるようなシーンも少ないです。
オチもあることはあるのですが、「やられた」と思わせるようなひねりがあるわけでもありません。
むしろ個人的には「うーん」という感じでした。
伏線が活きてくるという感じでもありません。
また、ほとんどの人物が救いのない終わり方をします。
賭け方を誤った結果であり、自業自得ともいえるかもしれませんが、その辺りにカタルシスを求めると、肩すかしを食らうかもしれません。
ギャンブルをやると、ろくなことにならないというのが、よく分かる話といえます。
決して面白くないストーリーではないのですが、どこか古さを感じさせる出来で、手放しで「これ面白いよ」と人に勧められるような映画ではありません。
俳優は、見覚えがある人が多かったので、キャストとしては豪華なのかもしれませんね。
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