映画「モンスターズ」
モンスターズはパニック映画というより、ドキュメンタリーっぽい仕上がりになっています。
太陽系に生命体の存在を確認したNASAは、探索機にサンプルを乗せ、帰還しようとします。
しかし、途中で探索機が大破、地球外生命体のサンプルはメキシコ上空で散ってしまいます。
やがてその地球外生命体のせいでメキシコは地球外生命体が蔓延る地域になってしまいます。
メキシコでスクープを狙うカメラマンとして働いているコールダーは、新聞社の社長令嬢であるサムをアメリカ国境まで送り届けるように指示されます。
しかしメキシコ国内は混乱しており、交通手段もなかなか確保できません。そんな中でも何とかして手段を確保し、コールダーはサムと共にアメリカ国境を目指します。
モンスターズは制作費1万5,000ドル(約150万円)という低予算で作られており、監督であるエドワーズはエンパイア誌が選ぶ「2010年に映画界でブレイクした新星10人」に選ばれました。
ネタバレと感想
コールダーとサムは何とかメキシコを越えていくのですが、後半で地球外生命体に襲われます。しかし2人は無事で、道を案内してくれた人々は全滅します。
全編を通してあまり地球外生命体は出てきません。
そのため、バトルシーンやギリギリの攻防を期待して見ると肩すかしにあいます。基本的には彼ら2人がひたすらにアメリカを目指し、たまに地球外生命体の影がちらつくくらいです。
そして肝心の地球外生命体ですが、まんまタコです。馬鹿でかいタコといっていいでしょう。そのため、あまり怖さはありません。
サムが手をケガしていて「これはもしかして感染している?」などと勘ぐってみましたが、結局最後までただのケガでした。
ラストはアメリカ軍が彼らを救出に来るのですが、その直前、2人は地球外生命体2体がコミュニケーションしているのを目撃します。愛情表現なのかどうなのか、地球外生命体はお互いに脚をのばし、身体を探り合います。
そして救出されて終わりです。
このオチはちょっと物足りないですね。オチというか、オチらしいオチはありません。ただ2人が無事に救出されて終わりです。そこでひと盛り上がりなどもありません。
途中までは結構よかったのですが、最後に不満が残る内容でした。