
占い師の道 - 象徴世界と現実世界を繋ぐ - #3
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このシリーズのような記事のほか、過去に書いた「運命は変えられるのか?-運と努力の関係-」、「人生の選択に迷ったら?-『流れに乗る』方法-」のような記事を執筆予定です。
占い師の道 - 象徴世界と現実世界を繋ぐ 全9回目次
占い師という存在 - その役割と真摯な心構え(第1回)
占いの神秘 - 悩みと象徴世界をつなぐメカニズム(第2回)
言葉の力を操る - 翻訳・伝達・対話の技術(第3回)
心を見抜く - 観察と対話から生まれる信頼関係(第4回)
困難を乗り越える - 鑑定結果の伝え方と誠実な対応(第5回)
占い師の道標 - 倫理観と社会的責任(第6回)
運命との対話 - 運の本質と占い師の役割(第7回)
心身を護る - 占い師のためのセルフケア(第8回)
占い師として生きる - 精神性と実践の融合(第9回)
言葉の力を操る - 翻訳・伝達・対話の技術
【はじめに】
前回は、「占いの神秘」と題して、占いの本質、そして「象徴」という概念について深く掘り下げました。
占いは、クライアントの悩みや問題を「象徴」に置き換え、それを分析し、再び「現実の言葉」に翻訳して伝える…このプロセスを通じて、クライアントは自己理解を深め、より良い未来への道筋を見出すことができる、ということをお伝えしました。
さて、今回は、「言葉の力」をテーマにお伝えします。
占い師にとって、「言葉」は、鑑定結果を伝えるための、そしてクライアントと心を通わせるための、最も重要なツールです。
どんなに優れた分析力、洞察力を持っていても、それを「言葉」で表現できなければ、クライアントにメッセージを届けることはできません。
逆に、言葉の力を磨けば、鑑定の質は飛躍的に向上し、クライアントとの信頼関係も深まります。
今回は、占い師に不可欠な「翻訳力」「伝達力」「対話力(コミュニケーション能力)」という3つの能力について、さらに詳しく、実践的に解説していきます。
【占い師に必要な3つの「言葉の力」】
翻訳力: 占いの結果として現れる「象徴」を、クライアントに分かる「現実の言葉」に変換する能力。
伝達力: 翻訳した内容を、クライアントに分かりやすく、誤解なく伝える能力。
対話力(コミュニケーション能力): クライアントとの会話を通じて、信頼関係を築き、悩みや問題を引き出し、共に解決策を探る能力。
これらの能力は、どれか一つが欠けても、占い師としての仕事は成り立ちません。
三位一体となって、初めてクライアントの心に響くメッセージを届けることができるのです。
【言葉の選び方一つで、未来は変わる】
「人は、物を見たいようにしか見ないし、聞きたいようにしか聞かないもの」
これは、人間の認知の歪みを指摘した言葉ですが、同時に、言葉の選び方、伝え方一つで、クライアントの受け取り方が大きく変わる、ということを示唆しています。
例えば、「あなたは〇〇の才能があります」と言うのと、「あなたは〇〇の才能があるかもしれません」と言うのとでは、クライアントに与える印象は大きく異なります。
前者は、断定的な表現であり、クライアントに過度な期待を抱かせてしまう可能性があります。
一方、後者は、可能性を示唆する表現であり、クライアントに謙虚な気持ちで、自分の才能と向き合うことを促します。
また、「あなたは〇〇に失敗するでしょう」と言うのと、「あなたは〇〇に挑戦する際に、注意が必要です」と言うのとでは、どちらがクライアントを前向きな気持ちにさせるでしょうか?
言うまでもなく、後者です。
占い師は、言葉の持つ力を十分に理解し、クライアントの心に寄り添い、希望を与えるような言葉を選ぶように心がけるべきです。
翻訳力
占いによって現れた象徴をその人にわかるように言語化しなくてはいけません。ここが一番、占い師が気を使う部分になります。
例え、占いにものすごく詳しくとも、最後に翻訳ができないとそれは占い師ではなくただの研究者でしかありません。
翻訳力とは何か?
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