
占い師の道 - 象徴世界と現実世界を繋ぐ - #2
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このシリーズのような記事のほか、過去に書いた「運命は変えられるのか?-運と努力の関係-」、「人生の選択に迷ったら?-『流れに乗る』方法-」のような記事を執筆予定です。
占い師の道 - 象徴世界と現実世界を繋ぐ 全9回目次
占い師という存在 - その役割と真摯な心構え(第1回)
占いの神秘 - 悩みと象徴世界をつなぐメカニズム(第2回)
言葉の力を操る - 翻訳・伝達・対話の技術(第3回)
心を見抜く - 観察と対話から生まれる信頼関係(第4回)
困難を乗り越える - 鑑定結果の伝え方と誠実な対応(第5回)
占い師の道標 - 倫理観と社会的責任(第6回)
運命との対話 - 運の本質と占い師の役割(第7回)
心身を護る - 占い師のためのセルフケア(第8回)
占い師として生きる - 精神性と実践の融合(第9回)
占いの神秘 - 悩みと象徴世界をつなぐメカニズム
【はじめに】
前回は、「占い師という存在」と題して、占い師の役割、必要な資質、そして真摯な心構えについて、お伝えしました。
占い師は、単なる人生相談屋ではなく、「占い」という特別なツールを使って、クライアントの悩みや問題解決をサポートする存在であること。
そして、そのためには、高度な専門知識や技術だけでなく、クライアントに寄り添う心、倫理観、そして自己成長を続ける姿勢が不可欠であることを、ご理解いただけたかと思います。
さて、今回は、「占いの神秘」と題して、占いの本質に迫っていきたいと思います。
占いは、どのようにして私たちの悩みや問題を解決に導くのでしょうか?
その鍵となるのが、「象徴」という概念です。
【占いのプロセス】
占いのプロセスは以下のような図式になります。
悩み → 象徴 → 分析 → 象徴 → 現実の言葉
この図式は、一見すると難解に思えるかもしれませんが、実は占いの本質を非常に的確に表しています。
クライアントが抱える悩みや問題は、まず、何らかの「象徴」に置き換えられます。
例えば、タロットカードの絵柄、易の卦、星の配置、手相の線など、占術によって様々な「象徴」が用いられます。
そして、占い師は、その「象徴」を読み解き、分析することで、悩みや問題の本質を探り、解決への糸口を見つけ出します。
しかし、分析結果は、多くの場合、再び「象徴」の形で現れます。例えば、「金と火が対立している」「星の配置が凶兆を示している」といった具合です。
最後に、占い師は、この「象徴」的な答えを、クライアントが理解できる「現実の言葉」に翻訳して伝えるのです。
【「象徴」とは何か】
では、この「象徴」とは、一体何なのでしょうか?
「象徴」は、目に見えるもの、見えないもの、具体的なもの、抽象的なもの、様々なものを指し示すことができます。
例えば、「太陽」は、生命力、活力、成功などを象徴します。「月」は、感情、潜在意識、女性性などを象徴します。「剣」は、力、決断、勇気などを象徴します。
これらの「象徴」は、単なる記号ではありません。それは、言葉では表現しきれない、深い意味やエネルギーを内包しているのです。
そして、占いは、この「象徴」を媒介として、私たちを言葉を超えた世界、つまり「象徴世界」へと導いてくれるのです。
【科学と占いの違い】
ここで、一つの疑問が浮かび上がります。
「悩み」と「象徴」の間には、一体どのような関係があるのでしょうか?
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