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2024冬ボッチ旅行〜伊勢(後編)

■計画

前編から大きな計画変更なく進行中。珍しく予定通りに進んでいます。

■実行

3日目(12/15)の朝になりました。今回のメインイベントの一つである、ドーミーインの朝食バイキングの時間がやってきました。部屋のテレビから混雑状況がわかるので、空きはじめた8:30頃に朝食会場に向かいます。

お待ちかねのひつまぶしとエビフライ・唐揚げ・ソーセージなど。
左下はヤマサの豆ちくわです。

ひつまぶしはホテルの方によそってもらうスタイルで、朝食には程よい分量でした。過去に名古屋観光をした際に熱田神宮近くのお店で初めて食べて、とても美味しかった記憶があり、今回の旅行プランに入れようかと迷っていましたが、ドーミーインで食べられるので次の機会にしました。

欲張って2周目いきます。

もうひとつの目玉の土手煮、赤味噌仕立ての牛すじ煮込みです。
その他、白飯と味噌汁、旅行で不足しがちな野菜など。

3周目にデザート系を食べようと思ってましたが、かなりお腹がパンパンだったのでこれにて終了にしました。昼は食べなくてもよさそう。
チェックアウトは11時なのでかなり時間の余裕があります。部屋に戻って時間までのんびり過ごします。

冷蔵庫にあったサービスのおかしを残しておいたので、
最後においしくいただきました。

無事にチェックアウトを済ませてドーミーインを後にします。ホテルの目の前に路面電車の駅があり、これに乗って豊橋駅に戻ろうかとも思いましたが、折角なので街の風景を眺めながら駅を目指します。

ドーミーインの目の前に駅があります。
ヤマサちくわ本店です。駅ナカにもお店があります。
銚子に本社があるヤマサ醤油とは無関係とのこと。
ドーミーインの近くにある地元スーパーです。
閉店時間の関係で昨日の夜は立ち寄れませんでしたが、なかなかの品揃えでした。
なんとなく撮っておきました。
OFF THE WALLという店舗みたいです。

今回の旅行の最終イベントになる、スズキ歴史館に向かいます。豊橋駅から高塚駅までは30分ほどで着きます。昨日はJRを全く利用していないので、18きっぷを有効活用しないと。

高塚駅からスズキ歴史館までは徒歩10分程度です。
スズキ本社の向かい側に歴史館があります。
ここから地下道に入ります。
到着しました。入場無料ですが事前予約が必要です。

受付を済ませてビデオで館内の注意事項を視聴してから見学します。1Fには受付と現在販売されている車やバイク、おみやげコーナーがあります。

入口には記念撮影用の隼が展示されています。
バイクには乗らないので詳しい事はわからないのですが、かっこいいですね。
レース仕様のバイクが並んでいます。
奥に見覚えのある番号が。。。
やはりケビン・シュワンツ車(ラッキーストライクカラー!)でした。
No.34は最大排気量クラスで永久欠番になっていたと思います。
しかも御本人のサイン入り。ちょっと興奮気味で鼻血出そうです。

シュワンツの興奮冷めやらずという感じですが、2Fの展示室に向かいます。2Fでは現在の車のものづくりを学ぶことができます。

車のデザインルーム。
実物大模型(クレイモデル)。
ポカヨケは大事です。
ライン作業の様子。
世界のSuzuki。
床が衛星写真になっています。

遠州の「ものづくり」を支えた偉人たちのコーナーには深い感銘を受けました。トヨタ、ホンダ、スズキ、ヤマハ等、明治から昭和にかけての発明に貢献した偉人が6名紹介されています。

ヤマハ、トヨタ、カワイ。
スズキ、テレビの父、ホンダ。いずれ劣らぬ偉人の皆様。
解説文をじっくり読んでしまいました。

3Fはものづくりの歴史コーナーで、創業期の鈴木式織機から自動二輪・四輪が展示されています。今では手に入らない名車揃いで、スズキファンには堪らないでしょうね。

ここから中に入ります。
トヨタ同様に祖業は自動織機だったのですね。
初めて知りました。
パワーアシスト型の自転車。現代の電動自転車に繋がるフォルムです。
スズキ初の4輪自動車、スズライトSL。
スズライトSLは物品税回避のため貨物兼用で申請したとか。
スズライト・キャリイL20。現在のキャリイの原型でしょうか。
田中さん家を覗く子ども。まだ自家用車が珍しかった時代の心象風景。
フロンテ360。
アウトストラーダ・デル・ソーレ(太陽の高速道路)の高速走行テスト車両。
情熱的なレッド、背景のパネルが良いです。
右側に写っているドライバーは、スターリング・モスかな。
キャリイバン 万博電気自動車の復元モデル。
エブリイ、というかeエブリイの原型ですね。

ヒロシのぼっちキャンプでも有名なジムニーですが、元々はホープ自動車というオート三輪の先駆的メーカーが手掛けたホープスター・ON型4WDが原型になっています。ホープスターは品質面・企業体力の問題で量産化には至らず、大手メーカーに製造権を譲渡することになります。最初は三菱重工業に打診したものの断られ、次に向かったのが鈴木自動車でした。
軽自動車規格の四輪駆動車はニッチな領域で、鈴木の幹部からは「売れなくて撤退した車の製造権を買ってどうするのか」「社長の道楽」等の批判意見が出ていましたが、当時常務だった鈴木修氏が反対を押し切って買い取ったそうです。
その後どうなったかは御存知の通りで、「先見の明」という言葉がピッタリ当てはまります。

ジムニーLJ10初期型。

本記事を書いているのは12月末ですが、悲しいお知らせが届きました。お悔やみ申し上げます。

マイティボーイ。当時のCM「スキスキスズキのマイティボーイ」は今でも覚えています。
ホンダ・シティのCMと同様に、キャッチーで耳に残るCM曲でした。
3Fにもペプシカラーのシュワンツ車が展示されていました。
こちらもサイン入り。
ご尊顔も入れておきます。

元々F-1は好きで、テレビ中継(昔は地上波で放映していた)を欠かさず見ていましたが、WGP(バイクの世界選手権)は見たことがありませんでした。大学の研究室にバイク野郎がいてシュワンツの魅力を熱く語ってくるので、WGPも見てみました。確かテレビ大阪(関東圏ではテレビ東京)で放映していて、千年屋アナの名実況(絶叫)が今でも語り草になってます。
残念なことに、1994年頃から見始めたのでシュワンツの全盛期は過ぎていましたが、ライディングフォームがかっこよくて強く印象に残るライダーでした。30年後に再び巡り会えて感無量です。

シュワンツ車を除いて一番気に入ったのが、アメリカンバイクテイストのイントルーダです。
走りなどはよくわからないので、見た目だけで選んでます。
バックスタイルもキマってます。
淡いブルーとホワイトのカラーリングがよいですね。
この写真は一番のお気に入りで、スマホの待受にしてます。

帰りの乗換駅の浜松付近で立ち寄れそうな場所がないかをGoogle MAPで探していて、たまたま見つけたのがスズキ歴史館でした。特に強い思い入れもなく訪問してしまったのですが、思わぬ出会いも含め予想を遥かに超える展示内容で、十二分に楽しむことができました。

お土産で購入したエブリイの郵便車モデル。
シュワンツのサインをバックに記念撮影してみました。

この後は高塚から品川まで、東海道線の各駅列車でのんびり帰りました。行きと違っておおよその勝手がわかっているからか、さほど疲労感は感じませんでした。
途中の富士駅近辺では車窓から雲一つない見事な富士山を見ることができましたが、周りの乗客は地元の方なのか誰一人関心ない様子で、写真を撮るのを躊躇してしまいました。少し後悔。

人生初の青春18きっぷの旅行でしたが、コスパ重視の無理な遠出計画を避けたのがよかったのか、とても思い出深い旅行となりました。
この手のお得なきっぷは、出かける「きっかけ」をくれるものだと思っています。次の旅行計画を考えるのが楽しみです。

■成果

3日目は特にこれといって成果になるものはありませんでした。

■最後に

ケビン・シュワンツのことを色々語っていますが、もう一人強く印象に残っているライダーがいます。1994年の日本GPに彗星のごとく登場した阿部典史(ニックネームはノリック)です。
94年世界チャンプのドゥーハン、前年チャンプのシュワンツと抜きつ抜かれつの激烈な首位争いを演じるも、残り3週で転倒リタイヤ、という衝撃的なGPデビューとなりました。この年はスポット参戦でしたが翌年の1995年からはフル参戦となりました。
その後WGPをあまり観なくなってしまったので、その後の活躍ぶりはあまり把握できていませんでしたが、2007年に別の意味で衝撃的なニュースに触れて沈痛な思いになりました。

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