前川喜平氏の講演会に行ってきました。
本日もお読みいただき、ありがとうございます。
五木田穣(ごきたゆたか)です。
今日は、前文部科学事務次官の前川喜平さんの講演会に行ってきました。一度、直接お話を聴いてみたいと思っていたら、世田谷で開催されるというのを知り、即申し込んで行ってきました。
・前川喜平さんとは?
・「あったものをなかったことにできない」の経緯
・国会参考人招致の時
・なぜ、自分の立場を危険にしてまで発言したのか?
・講演会に行ってみて感じたこと
前川喜平さんとは?
加計学園問題で「総理のご意向」と書かれていた文書について、「私が在職中に専門教育課で作成されて受け取り、共有していた文書であり、確実に存在していたものだ」「私が発言をすることで文部科学省に混乱が生じることは大変申し訳ないが、あったものをなかったことにはできない」などと会見を開いた方です。
「あったものをなかったことにできない」の経緯
今日の講演会では、「あったものをなかったことにできない」と発言された経緯についてのお話もありました。元々は、加計学園の文書を文科省の誰かがマスコミにリークしたというところから、前川さんに取材がきたそうです。
「こういった文書をみたことがありますか?」という取材に対して「みたことありますよ」と答えた。聞かれたことに対して、答えただけ。知っていることを、知っていると答えただけ。別に、意を決して、発言したわけではなかったそうです。
その発言によって、自宅をマスコミに囲まれた。そうなることをあらかじめ予測して、ホテルに滞在することにしていた。このままじゃ埒が明かないということで、とある記者から記者会見の申入れがあった。その記者とは、東京新聞の望月衣塑子記者だった。それは、前川さんの元上司でもある、現京都造形芸術大学教授の寺脇研さんからの紹介だったそうです。
そして、会見を開いた。その結果、個人攻撃をされたことをきっかけに、やる気が出てきたと仰っていました。国民の知る権利に対しての使命感もあったが、あくまで成り行きでこうなったのであって、決して勇気ある告発者ではないと何度も仰っていました。
とても誠実な方だという印象を受けました。
国会参考人招致の時
官僚でいた時は、言っていいことと、言ってはいけないことがあり、「ウソはつかないけど、本当のことは言わない」という役人独特の決まりがあり、気を遣って大変だったと。
国会参考人招致の時は「ありのままを話せたから気は楽だった」と仰っていました。知ってることは知っていると答え、知らないことは知らないと答えるだけ。間違っていることは間違っていると答えるだけ。ウソは一切ついてない。だから、気が楽だったと。
なぜ、自分の立場を危険にしてまで発言したのか?
「どうせ生きていくなら、ありのままで生きていきたい」と思うからだそうです。ウソをついて生きていきたくない。結果として、めんどくさいことになっているけど、苦には思ってない。言わない方がしんどいと。
逆に、ウソをついていたり、言えないことがあったら、それを背負っていきていくのってつらいですよね。と仰っていました。うん、確かにその通りだと思いました。
講演会に行ってみて感じたこと
前川さんは、物腰が低く、ユーモアも溢れ、誠実で、博識な方だなと感じました。どう考えてもウソはついてないと思う。講演会の最中に、ちょいちょい歌を歌ってましたが、また歌もうまい(笑)
人としての魅力、人間力が高い方だという印象を持ちました。会見をみていても、国会での発言をみても、感情的に一切ならないところが、人間ができている証拠でしょう。
ウソをついていたとしたら、こんなに堂々と人前に出てこない(出てこれない)でしょう。聞かれたことに対して、ちゃんと答えているし、「誠実に取り組む」ってこういうことですよね。
全然出てこない。出てきてもちゃんと答えない。
どちらが誠実で、正しいことを言っているのか。
あなたは、どう思いますか?
とにかく、自分自身も誠実な人間でありたいと改めて思いました。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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それでは、また〜。
五木田穣