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思い込むことの大切さ

遅ればせながら最近、時間を見つけてはサピエンス全史を読んでいる。
ベストセラーだけあって内容は深いし、ストーリー性もあり読みやすく、好奇心をくすぐるとても良い本だと思う。

興味深い話や学びはたくさん思い当たるけど、今年に入って起業した今の自分にとって、一番深く教訓として心に刺さったことといえば「思い込むことの大切さ」が真っ先に浮かぶ。
他の動物とは違って、人間には、現実には存在しない物事を想像し、強く信じ込むことができる。
元々現実世界とは縁のなかったはずの、その強烈な想像、いわば思い込み(=思想、意志、ビジョン)によって、人間は現実世界に影響を及ぼすどころか、大自然が広がるだけだった世界を、良くも悪くも大きく変えてしまった。

極論を言えばそもそも現実世界すらも人間の脳みそが作り出した概念であって、この世に人間が存在しなければ本当の意味で「何も無い」(「無」すらないとも言える)ので現実やら想像やらの区別をすること自体不要なのかもしれない。

とはいえ現実的な話に戻すと、この思い込みは原始人的な意味でのホモサピエンスの特権ではなくて、もちろん今を生きる自分たちにも使える大きな武器なのは間違いない。
「自分なら世界を変えられる」「未来はこうなる」「こんな世の中を作りたい」「あいつの分まで生きる」
今の自分がどうかや、人の分まで生きられるのかという実際とは関係なく、どれだけ強く「思い込める」かがどれだけ行動を起こせるかを左右し、どれだけ行動を起こせるかが、目標の達成確率を左右する。

人の命だって、外側から強い力が加わったり、内側から崩壊すれば失われるという事実が存在するだけかもしれないけれど、「命を大切だと思い込む」ことは人間にしか出来ないこの世で一番大切なことの一つだ。
人間以外の動物は、ただただ生存本能(恐怖、欲望など)に従っているだけで、命が大切だから生きようとすることは出来ない。広島の平和記念資料館で、とんでもなく悲惨で恐ろしい過去を改めて知って、自分が命の大切さを軽んじていたかもしれないことにハッとした。


上はごまんといるけれど、それでも自分は人並み以上に思い込める資質がある。(思い込みかもしれない)
せっかくこの世に生を享けたので、命を大切に燃やして、少しでも世界を前に動かせたらなと強く思う。


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