ハイパーノートチャレンジ2015:バトンリレー
戸田鳥さんから、「ハイパーノートチャレンジ2015」というバトンを受け取りました。今年一番おすすめの、他人の記事と、自分の記事を、ひとつずつ紹介するのが定番ルールだそうです。ライターさん界隈で流行っているバトンだとか。
戸田鳥さんの記事
このような企画にあまり参加したことがないのですが、いつも個性的な物語で楽しませていただいている戸田鳥さんからのご指名なので、なんとか頑張ってみます(笑)
というわけで、さっそく、おすすめ作家さんの記事からご紹介しますね。
戸田鳥さんからは「テキストは勿論、絵や音楽にも興味の幅が広い」から……ということでご指名いただきましたが、いろいろと考えを巡らせた結果、いつも「もっと読まれてもいいはずなんだけどなぁ」と感じている、テキスト系の方をご紹介することにしました。
★作家:たなかなつみさん
★作品:お代は見てのお帰り(テキストnote)
たなかなつみさんは、掌編小説をnoteに数多く投稿されている方。その作風は、まさに「奇妙な味」といった感じで、幻想的・幻視的な作品を多く書かれています。
概ね原稿用紙1〜2枚くらいなのですが、短い中にさまざまなアイデアとイメージが織り込まれていて、どれも読み応えがあります。時折、残酷さを感じるモチーフも出てくるのですが、僕はそういった作品も、独特の美しさがあっていいなぁと思って読んでいます。
おすすめ作品をひとつに絞るのが難しかったのですが、「お代は見てのお帰り」という作品にしました。戦前の『新青年』からの転載といっても通りそうな、飴色に磨き上げられた幻想掌編小説。こういうのをnoteで読めるとは……と、うれしくなってお代を少し払いました(笑)
それから、自分のおすすめ記事は、連載中の以下の作品。
★作品:「愛してイルキー」
寓話のような、詩のような、99のモノローグ。それぞれにイラストを1点添えています。これは、かなり前の作品なのですが、あるとき、「イルキー」という存在と「愛してイルキー」という言葉がふっと浮かんできて、それから、さまざまなモノローグが頭の中にあふれ出したので、それを自動筆記のように書き留めていったものです。
12/31に完結するように連載をスタートして、毎日1回分ずつアップしてきたのですが、あと10回あまりとなりました。よかったら、こちらからご覧ください。
↓
Prologue
それでは最後に、次にバトンをお渡しする方と、その方のおすすめ作品もご紹介します。
かくらさんは、「ちいさなおはなしと手づくりの本」をつくっておられる方。「ハイパーノートチャレンジ2015」でのおすすめを、たなかなつみさんの作品にするか、かくらさんの作品にするか迷ったのですが、こういう形で両方紹介することにしました。
「アカパナの手紙」は短編小説で、5回に分けてアップされています。「ピエロみたいな赤いハナのお父さんと娘のおはなし」。心の芯をじわじわと暖めてくれる物語ですが、文体が乾いていて、外国の児童文学のような風合いがとても気に入っています。
では、かくらさん、よろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?