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バックパッカーになって気づいた、家の大切さ


もうすぐ1年半経過するこの旅は、気づいたら超日常化している。元々観光地好きではない私だが、今やもはや旅すらまともにしてない。

ふつーに生活しているだけ。というか、この普通がいいのだ。

ローカルの人の家で生活し、
ローカルの人と同じ市場で買い物をして、
ローカルな食材で調理して、
ワンピースを見ながら食べる。

たまにカフェなんか行っちゃったりして。

この、普通にめちゃくちゃ価値がある。
なんせ私は外国人。
ここでの日常生活が、非日常の連続なのだ。

移動がめっちゃ疲れる


それは、さておき、この旅で思ったことがある。
バックパッカーじゃなくてもよかった。

「バックパッカーってなんか、かっこいいじゃん」
それだけの思いで、用意した相棒のバックパック背中に15kgをかついで移動を繰り返す。

確かに、旅人感はある。1ヶ月くらいならよかったかもしれない。
でも、これは、体力を余計にすり減らす原因になっていると考える。

移動の度にパッキングし直すのだが、これは思ったより重要な作業。荷物をどのように入れるかでバックパックの重さも変わる。

次はそれを担ぎ移動を開始する。
初めての道、初めてのバスにタクシー手配。
15kgの鉛をつけながら、スマホを確認しながら進む。
歩く時はその状態で30-40分は歩く。

移動が終わったら、とにかく全身が重い。
丸1日でも寝ていたいような気持ちになる。
これが原因で、移動が億劫で旅しない旅人が出来上がっている可能性が否めない。

【これからバックパッカーを目指している諸君に伝えたい】
かっこよさに目が眩むが、必ずしもバックパッカーである必要はない。
想像以上に移動が過酷だ。

もし私が、次旅に出る時は、コロコロスタイル一択。
(とか言って、バックパック好きが拭えない可能性も大いにある)


日本に帰ったらやりたいこと


旅でしか経験できないことは、もちろんたくさんあるが、旅をしているとできないことも、想像以上にたくさんある。

そこで、日本に帰ったらやりたいことリストを残しておこうと思う。


1. 発酵食品や、作り置き料理がしたい

この、キッチン問題は日々ついてまわる。元々健康なこと好きで、この旅でなんと料理好きを発見してしまった私は、なんでも手作りしたい欲に駆られているのである。でも、自分のキッチンがない今の環境や、2,3日で移動を繰り返す可能性のある今、それは非常に難しいことである。さらにキッチンに他の人がいるだけで、外食を選んでしまったこともある。理想の生活ができたらもっと食費を浮かせられるのかな〜なんて思う。

ちなみに作りたいものは、味噌、コンブチャ、ビーガンチーズ、麹系全般、自家製コンソメ、米粉パン、その他クルクマの粉や、ソイキャンドルなども自分で作りたい。そのへん全般。


2. 温泉にゆっくり浸かりたい

いやぁ〜、これはほんとに切実。温泉がない。もちろんゼロってことはない、でも気軽に見つけられない。それどころか家に浴槽もない。

実はこれは、この旅いちのストレスである。

これを口にすると、高確率でここに温泉あるよ〜、と教えてくれるが、それは私から言わせればただの川だ。んーまあそれは言い過ぎかもしれないがほんとーに少し温かい川か、海だったこともある。その時は本当に目を疑った。

「もちろん!あったかいよ〜」と言われて入水しても、日常的にお風呂に入っている日本人の体には、それらは全て水なのである。入っていると寒くて鳥肌が立ってくる。推測するに、温泉で水着着用の彼らにとって、リラックスや体の垢を落とすといった認識ではなく、「温泉 = エンターテイメント」なのだ。

この人生で温かいお湯に"裸で"浸ることを、こんなに欲したことはない。


3. 思う存分日本食を食べたい

私は、毎日食べていたほど納豆が大好きだ。でも中南米で見つけたことがない。豆腐、味噌などの日本製品は、たまに見つけても日本価格の4倍はする。需要がない米は大きくて2kgサイズしか売ってない。(中国系ショップは、諸々例外だったりする)日本食レストランも、美味しいところは美味しいが、もちろん高い。

ということで、私の大好きな納豆を含め、ふつーの日本食にありつくには少し困難だ。ご飯、お味噌汁、梅干し、冷奴、納豆、お漬物。この慣れ親しんだ味がこんなに愛おしくなるとは思わなかった。


環境は思った以上に生活に影響する


これは、この旅で確信に変わった。
ホステルのキッチンが狭かったり、荒れていると料理する気がなくなるし、部屋に窓がないと朝起きれないし、その部屋に帰りたくもなくなる。逆に共有スペースが広かったり太陽が差し込んで明るかったりすると、それだけでやる気になり「note書こっかな〜」となったりもする。

ありがたいことに、電波の全くない森から富裕層のお家まで、いーろんな環境を経験できたため"理想の家" 像がめちゃくちゃ固まった。

ちなみに私の理想はざっくりこんな感じ。
・朝日の差し込む寝室
・キッチンとシンクの広いお家
・冷蔵庫も洗濯機もいらない(脱水機だけ欲しい)
・発酵部屋とか欲しい
・庭の太陽カンカンのところに洗濯物専用のなっがいワイヤー張りたい
・田舎暮らし
・水の綺麗なところ
・自給自足できるような環境
・この旅で撮った写真で家を飾りたい

便利さと昔の生活とのバランスをとって、できるだけ手作りして生きていきたいのだが、移動を続ける今それを実現することはむずかしいものだ。


家がある人は感謝せよ


結果、今日のこの投稿で何が言いたいのか?
「帰る家があることは素晴らしいんだよ」ってこと。

疲れて帰って、知らない人が家にいて気を遣うことはないし、キッチンが混み合ってるからって、じゃあ鍋一つでできる簡単料理にしなきゃとか、食べたいものを制御する必要もない。(もちろんそのようにしていいものが生まれることもある)

疲れて帰ったら、愛する人が待っていて、ちゃんと脱衣所がある温かいお風呂に入れて、自分1人だけの部屋があって、荷物だって放っておいてよくて、さらに好きな料理ができて、ゆっくり食べれる。

それがどんなに幸せなことか。
「感謝せよ」とか偉そうに書いてみたけど、これもそれもぜーんぶ旅に出なかったら気づけなかったこと。こんなに「自分の家」と言うものにありがたみ、特別さを感じたことはない。ありがとう旅。

だから、言わせてくれ。家がある人は感謝せよ。




今日も読んでいただきありがとうございます💓
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この世界に、生き生き健康な人が増えますように🫶