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ビジネス展示会で再認識したこと

先日の「テクニカルショウヨコハマ2025」で主催者特別展示スペースの一角をお借りして、中小企業、特に製造業を中心に、実写VR活用という道具の紹介をした。
2020年12月頃から実写VR活用を様々な業種の企業へ提案してきて、反応は概ね「これはすごい!」「でもまだ先かな」という感じだった。延べ3000名以上の方々にVRゴーグルを被って体験してもらって、直接聞いてきた反応なので間違いではない。数え切れないほどの「これはすごい!」という驚きの声を聞いてきたので、日本国内で一向にVRゴーグルが普及しなくても、私がこの領域を離れられない理由がそこにある。

どこにでも行ける魔法の道具

それほど消費者にとっては驚きの道具だが、何しろネックなのが、VRゴーグルというデバイス自体が日本国内においては普及してなさすぎる。今年ようやく100万台に達しようかというレベルで、既にアメリカでは30%を超える保有率というデータも発表されている。パソコンやゲーム機、携帯電話や液晶テレビ、様々なこれまでのデバイスと違って、VRゴーグルは実質的に国内メーカーが全て撤退したことも大きく影響していると思うが、こればかりは仕方がない。メタリアル社(事業子会社MATRIX)で1社単独でマーケットを作るのはリスクが大きすぎるので、今しばらく市場が形成されるのを待とう、という判断をしたのは経営的には非常に賢明な判断。現場的には歯がゆい思い。

展示会でもまだまだ反応は変わらなかった。ほとんどの方が驚きの声を上げて、「これが簡単に作れるの?」「うちの場合は何に活用できるの?」という「興味喚起」のステージであることは変わっていなかった。ずっと前からマーケティングに注力すべきタイミングなのだが、当社の体力では全国規模のマーケティングなど夢のまた夢だ。そこで当社は福岡市に絞って、福岡や九州エリアに特化して、地道に実写VRの啓蒙と活用支援を勧めている。絞り込んだマーケットサイズで小さな実績を積み重ねて、前述の通りの「然るべきタイミング」が来たら、少なくとも西日本のマーケットでは優位に立てるだろう。

まだまだこのような「VRのいろは」から、知ってもらい、体験してもらい、驚いてもらい、感動してもらい、実用に興味を持ってもらう。この地道な活動を通じて、少しずつでも市場に繋がる種を蒔いていきたい。

福岡市では10万円ポッキリで実写VR作成やってます(県外は別途交通費が発生)
もはや驚き体験は当たり前
不動産物件の内見・内覧はVRに限る
行けそうで行けない場所はVRで下見旅行から
店舗もVRで下見できる時代