「叶えたい夢」をそのまま事業にすると
このテーマを見た時、まさに当社が事業に対する思いを書ける場所だと思った。おそらく多くの会社がビジョンなどで「叶えたい夢」を掲げている。一番よく聞くのが「世界をITの力で幸せにする」的なもの。だが、実業ではSaasの販売であったり、開発受託であったり、(私が直接知る限りでは)少なくとも従業員レベルではそんな大層なビジョンを本気で叶えるモチベーションは存在してない。あくまでもビジョンに過ぎない。
株式会社ごきげんコーポレーションCEO兼COO島の個人的な思い
私自身、過去に何度も何度もスピード感命でチャレンジをしてきて、いくつかの小さな成功と大きな失敗を経験してきた。スピード感だけはホントに命を懸けているので、その結果、成功も失敗も答えが出るのが早く、たかだか40年弱の間に激しく浮き沈みを繰り返してきた。もちろん、その間に失敗をしてもそこで得た経験は全て糧となっているので、徐々に徐々に人としても成長はしていると思っている。ビジネスパーソンとして言うと、ビジネスで成功する鉄板は「お客がいるところで商売する」だ。今で言えば、2025年の今年は生成AIを使うだけでなく、AIエージェント機能が求められるので、それを売るのが鉄板、みたいな意味合い。そしてこれは、大手も中小も関係ない戦い。
一方で、誰もがビジネスにおいても生活においても、「こういうことがしたいな」と思うことがいくつか出てくる。いろいろな仕事をして、いろいろな人と会い、いろいろな話を聞き、いろいろな考えに触れ、自分の思いや考えと照らし合わせて、ブラッシュアップを繰り返すことで、自分が本当にやりたいことの方向性が(常に検証や修正を繰り返しながら)徐々に定まってくる。そんな過程を私自身も繰り返しながら、昨年の夏に連動する3つの事業を行なう会社を起業した。
実写VRの活用支援事業
少子化解消(婚活支援)事業
地方移住推進(東京一極集中解消)事業
これはバラバラに見えるが、当社の事業の中では全てが連動していて、動き出すと芋づる式にそれぞれの歯車が回転し始める。ただし、どれも世の中的には、失敗ないしは低迷している既存事業。つまり「お客さんがいる」とは真逆の環境であって、既に多くの方から「そんなのうまくいくわけ無いじゃん」とのご意見を(直接または間接的に)頂戴している。当然のこと。2・3は全国の多くの自治体が国の補助金を使って取り組んできているし、更には東京のコンサルに丸投げしたりしている。それでも、全くと言っていいほど、うまくいってない。1も私自身が関わってきて、(その会社の方針のもとでは)全くうまくいかなかった。冷静に客観的に見ても、1~3のどれもが現時点では「お客さんがいない=市場が存在してない」に等しい。
なのに、やる理由がある?
ビジネスとしてうまくいくための条件が揃っていない(どころか真逆の環境)のに、やる理由があるのか、と親切なアドバイスが聞こえてくる。(全てスピード感が命なので)周りの方から言われる前に、私自身が一番最初にとことん考え尽くして、調べ尽くして、フィールドでのヒアリングやリサーチをし尽くして、その結果として「やる」選択をした。経済的に圧倒的な弱者である零細ベンチャー企業なので、資金調達(金融機関の融資)次第で、スピード感は変わってくるので、最悪のケース(誰からの融資を受けられない)を想定して、ここからは我慢比べだ。2・3は進まないとこのまま国は沈没してしまう、とか、1は日本だけが虜のされてしまう、とかが終了の合図。そうなる前に状況を変えるのが当社の役割。有名人でもない、社会的信用はどちらかと言うと無い方の私が、社会を変えようと思えば、どうしても地道な啓蒙活動・普及活動と小さな小さな花火を上げ続けること。これを愚直に繰り返し、徐々に花火は大きくなり、啓蒙活動の影響も広がり、気付けば多くの人がVRゴーグルを被って異世界へ行くことを普通に行ない、東京を離れて地方都市へ移住することが当たり前の選択になり、国内旅行を兼ねて地方都市で開催される婚活イベントに参加するのが国内旅行のスタンダードになる日を目指している。
叶えたい夢が叶うと
我慢比べに耐え続け、勝ちが見えた時、今、私たちが見ている世界と何が変わるのかと言うと、
今いる場所と違う空間にVRで行くことが日常化して、移動が身近になり、観光業が極限まで活性化、地球は狭くなる。
1により地方都市が身近になり、下見も手軽になり、移住の現実味が増す。スマホやテレビの画面では感じられなかった「空間丸ごと」を感じるのが日常化して、住む場所を変える選択が当たり前に。リモートワークの普及を企業側の理屈だけで止めない。⇛中間層以下の人が経済的理由で婚姻を減らしている原因をピンポイントに解消し、婚姻数が増え、少子化は自然と消滅。
住む場所を変える動機の一つとして、旅先での自然・施設・店舗・人との新しい出会いに加えて、「婚活としての出会い」を当たり前にする。2で生活コストの激減を実現した東京の独身者が地方都市に流入し、経済的にもビジネス的にも起爆剤となり始める。⇛地方都市に移住の目的を新たに設け、若者、特に東京にいることで経済的な中間層以下になっている若者を地方都市で輝かせる
私自身は、過去に結婚生活も十分に送っているし、子育てもとことんやって、夫婦・家族の形態から卒業をしているので、これらの未来は、あくまでも社会貢献としての思い。もちろん、その背景に、自身の経験がある。それが外部要因でやりづらい環境になっていることを鑑みて、国や政府の方向性を私なりに察した結果、これは民間の事業として仕掛けるべきだなと思っている。ゴールは壮大で、できることは微々たるものなので、道のりは激しく厳しい。経済的にも我慢が続くが、2~30年の世の中を見ていて、日本という国が向いている方向とは違うなと思っているので、喜ぶ人を確実に少しづつ増やし、喜びの輪を少しづつ広げ、気付けば社会が少し変わったね、と思えるような「叶えたい夢」を抱いている。