バーチャルYouTuber嫌い女、V楽曲にハマる
こんばんは。ボカロリスナーアドベントカレンダー2024、12月23日担当、ゴケです。
主催のobscure.様、今年もボカロリスナーアドベントカレンダー企画の立ち上げ、ありがとうございます。
今回の私のnoteはアンチVチューバーと言っても過言ではなかった私がバーチャルYouTuber楽曲にハマるまでの経緯、そこから生じた思考の変化を書いていこうと思います。
この時点でボカロ関係なくね?と感じた方もいらっしゃると思いますが、私がハマった楽曲について読んでいただければvocanoteのタグをつけることができる内容かもな、と感じていただけるかと思います。
バーチャルYouTuberが嫌いだった理由
→デレステコラボ、そしてビビデバとの出会い
→運命の楽曲との出会い
→現在
→結論、まとめ
大まかに分けて5段階に分かれて書いていきたいと思います。
なお『だった』と過去形を使っていますが、では、今は好きかと言われると……ですが……(今はどう捉えているかは現在の項で語ります)それも含めて思考の変化を書いていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
バーチャルYoutuberが嫌いだった
バーチャルYoutuberが嫌いじゃなかった
一文で矛盾するのやめろ、という見出しが出て来ました。
TLでもv好きな方はたくさんいるのにも関わらず、たまに発言していましたが、正直バーチャルYouTuber、好きではないです。
しかし、あまり信じてもらえないことも承知の発言ですが、最初からバーチャルYouTuberが嫌いだという訳ではありませんでした。
バーチャルYouTuberが出始めの所謂四天王の時代、キズナアイやミライアカリ、電脳少女シロ、のじゃろり等のタレントが活躍し出した時は、悪感情はなかったです。
キズナアイちゃんは単純にビジュアルがかわいい。キズナアイちゃんのボイスをサンプリングしているボカロであるkznちゃんも頑張ってほしいと思っています。そもそも当初は面白い技術が出てきたな〜発展するといいね、というスタンスでした。
しかし、バーチャルYouTuberが増加し、バーチャルYouTuber界隈が全員という訳ではないもののビジネス(商業主義)のフェーズに移行したこと。そしてバーチャルYouTuberが喋るというフェーズから発展し、『歌う』存在にもなり、カバーオリジナル問わず曲を歌い出したところから、ん?と感じるようになってきました。
商業主義が嫌という訳ではないです。てか最初からこういうコンテンツはビジネスなんで。そして、歌うバーチャルYouTuberが嫌だという訳ではないです。嫌になったのは【ファンの反応】でした。
ファンの反応とは、俗に言う「民度が悪い」という意味だけではありません。民度が悪いコンテンツなんて無限にありますし、なんなら私の追ってるジャンル、普通に民度最悪だと思います(えぇ……)
私が交流していたボカロ(リスナー)界隈でvtuberに対しての反応が、自分にとっては腑に落ちないものだったのです。
歌い手と何が違う?
今でこそボカロを聴く人がヒト嫌いで人間のアーティストは聴かない、という人こそ少数派になったと思います。誰もがボカロや実在の人間という垣根は関係なく、聴きたい曲を聴く、所謂オタクではなくパンピーもボカロを聴く、今はそんな時代です。
しかし、以前、確かに一部の人ではヒト嫌いのボカロ好き、は確実に存在していました。ヒトの曲は聴かない、興味ない、人間の売れ筋の曲は〇〇なのに対してボカロは~(良い)、こういう様な意見が平気で流れることがある界隈、これがボカロ界隈でした。中にはあからさまに人間sage、ボカロageする人もおり、さすがにそれは私もキレていました。なぜなら昔っからのJPOP大好き女だからです。
勿論、以前からも人間の曲を好む方はいましたし、ボカロ人間関係なく曲を好んでいた人もいました。これらの人間好き/嫌いの両方のファンが共存できる懐が広い界隈こそがボカロ界隈だった、ということなのです。
そんなボカロ界隈でも配信者、特に歌い手への反応もやはり人によってまちまちで、ボカロと歌い手界隈がずぶずぶなのに関わらず、ボカロは好きだが歌い手は嫌い、という人は別段珍しいことではなかったのです。逆ももちろんいました。もちろん歌い手もボカロも大好きな人もいましたよ。
歌い手がインターネットカラオケマン、と揶揄された曲が作られ殿堂入りしている、という過去からもその片鱗は伺うことができます。
私も正直な話が、歌い手は好きじゃない派閥にいました。いや評価されてるって言っても、その曲作ってるのはボカロPじゃん、って原点的な反発、また歌い手全盛期に中高生時代を迎えたため周りはボカロより歌い手派が多かったこと。原曲知らない、みたいに言われたことも何度もありました。インターネットにおいても〇〇は歌い手の曲とか言われたり、歌い手の方が再生回数多かったり、以下略……
とても簡単に言ってしまえばボカロ曲の人気が歌い手に食われていることが気に入らん、につきます。もちろんですが、歌い手側はほとんどの人が原曲へのリスペクトを持っているはずですし、ボカロP側も歌い手に積極的に曲を提供しているに関わらず、です。歌い手に曲作るならボカロに曲作ってほしい、とか真面目に思っていました。めちゃくちゃ失礼な思考ですが。今でも歌い手(人間)提供楽曲のボカロカバーはその名残でぶち上がります。
好きなボカロ曲がランキング上がったと思ったら人気歌い手が歌った、あーはい、知ってた。再生回数が原曲抜きました。おめでとう、原曲の再生回数にも貢献してね。原曲コメントに流れる〇〇(歌い手)に歌ってほしい!、歌い手の動画でやってくれ。〇〇(歌ってみた)の方が原曲よりいい!なんだそのコメント。
脳内ではこんな感じでした。
当時は歌い手で問題起こす人もいたため、そういうマイナスイメージも合わさっていたと思います。
だからと言って、ボカロ界隈がクリーンな界隈かと言われましたら答えは否だとは思います。
そんな中、台頭してきたvtuberによる歌ってみた、ボカロP提供楽曲。
私は当初からvtuberのことを三次元の人間がバーチャルの皮をかぶってタレントになれる、画期的な技術だと思っていました。
完全なる二次元と違い、中の三次元の人がテクノロジーを駆使して様々な活動ができる、つまり、三次元コンテンツだと思っていました。人間による、人間好きの、人間向けのコンテンツ。
そんな認識だった私にとってvtuberによる歌ってみたは人間による歌ってみた、ボカロP楽曲は人間への提供曲、その認識が違うことはありませんでした。
つまり、歌い手と同じ括りでした。
でも、TLは違っていました。
人間、だよね?
TLは、と言ってしまいますが、ボカロ好きな人が全員が全員vtuberが好きというわけではない、とは一番最初に言っておきます。vtuberが好きではない理由も、人それぞれだとも思いますので、一傾向にまとめるわけにはいきません。
しかし、中には歌い手(やヒト)に厳しい目線を向ける人の中でもvtuberは好き!平気!という人が出て来ました。
え?
今まで散々歌い方が~とか原曲のリスペクトが~とか、人間が歌うとダメなんだよな~とか言っといて、vtuberはいいんですか?歌い手が~とか言ってた口で、何言ってるんですか?(マジでそういう人いました)
両方人間やん、vtuberにリスペクトがあるなら、歌い手にも当然あるだろ。人間が歌うと~な曲も、vtuberなら許されるんですか?人間なのに?
なんで、人間の歌い手が叩かれていた、叩いていたことが、vtuberだったらパスされるんですか?歌い手に厳しすぎませんかそれ。この前も某歌い手が人気曲歌っただけでリスペクトがないとか叩かれてるツイートを見ました。流石にかわいそう過ぎないですか?
今もボカロ曲がトレンド上位に上がったらvtuberがカバー動画出しました、ということもざらです。以前、歌い手にあった現象が良くも悪くもvtuberにスライドしている、と私は感じます。
ヒト嫌いの人もいるボカロTLでvtuberが好きな人が出現して、二次元のような、もしくはただの二次元や三次元ではなく、次元を超越した、またがった存在かの物言いに、いやいやそれ人間じゃん。ってなりました。いやそれって、散々嫌っていたはずの人間じゃん。がっつり人間じゃん。
最初から最後まで三次元の人間じゃん。推してるのは二次元だか次元を越えたキャラクターじゃなくて、生身の人間。れっきとした三次元。
キャラクターだからって二次元と思って消費してるのは女の胸と、男の尻じゃないのか。本当に胸と尻を消費してるって言いたい訳ではないのですが、肉体(三次元)の消費、って意味で使ってます。
ヒト嫌いの人間がvtuberを推している様子は、今まで硬派だった男が急に女見てころっと鼻の下伸ばしてげへげへしているような、男なんていらないと自立してキリってしていた女が急に男に媚びた声でくねくねしてるような、下品な言い方をすればまるでそれくらいの変わり様に思えました。
怖くないですか?今まで人間が嫌いとか言ってた人達が、一斉に肉体に群がって、消費して……しかもそれが嫌っていた人間である三次元の消費だと自覚がなくって……。
多分、こう思ったのは私だけなんだと、自覚はありますが……
この変わりように腑に落ちなさを感じたのは、私が見ていたのはヒト嫌いが普通にいたボカロ界隈だったからだと思います。ヒトじゃないから、肉体がないから、ボカロだから、だから好きになった。人間じゃないボカロだから、好きになった、救われた、この主張を口にする人がいる、ボカロ界隈を見ていたから。バーチャルの皮を被ったはいえ中身は人間である存在にころっとやられる人々を見て「えぁ?」の気持ちが生じたのだと思います。
てかvtuberが認められるなら歌い手や配信者も認められるべきだろ、とは今も思います。
歌い手の提供曲を見てボカロも作ってくれ、というならvtuber提供曲もそう思わないのか。私は正直思いました。まあ私はvtuber関係なく人間提供曲がボカロカバーされたら提供先が誰であったとしても喜びます。
多分、これが元々アイドルとか俳優とか、配信者とか歌い手とか声優とかの界隈だったら多分何も思わなかったと思います。あー、そりゃ好きになるよなーって感じだったと思います。現に、歌い手とか配信者とか元々好きだった方の中でvtuberが兼任で好きな人は普通にいます。
逆に、ヒト嫌いの人が多い二次元ジャンルの界隈だったとしても、同じくなんで?の気持ちは持っていたでしょう。
そんな私の思考はさておき、現実はヒト嫌いなはずの人達も飲み込み、vtuberは人気を拡大していきました。
ちなみにこのvtuberが二次元的消費なのか、三次元的消費なのか、はたまた両方なのか、これはしばしば見解が分かれる話題です。その中で、私が徹底的にvtuberが三次元的消費によるコンテンツだと思っており、残りのスタンスの振る舞いをする人の思考が理解出来ない、ということに過ぎない、が適当なんだと思います。外に言葉を選んで出さないと私の意見は余裕で炎上案件です。選んで持ち出しても燃える可能性は高いですね……
以上のvtuberに関連するファンの腑に落ちなさから、元は好きじゃなかった歌い手の方が全然いいやんって思うようになっていました。歌い手好きな人って、多分人間のこと好きで消費しているんだと思うので……三次元が好きな自覚がありそうなので………。自覚があればそういう嫌悪感は薄まるな……ってなりました。人は比較してworseなものを見つけると、betterのものがよく見えてくるんですよね。
昔より歌い手嫌い、歌い手忌避の傾向はずいぶん自分も減少しました。vtuberのおかげとも言えます。
さて、この様な思いを抱えていたそんな私に、ある一つの転機が訪れます。
それはアイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(通称デレステ、以下デレステと略す)のとあるコラボでした。
デレステコラボ、そしてビビデバとの出会い
2024年2月、デレステのとあるコラボが発表されました。
それはバーチャルYoutuberが数多く所属する芸能事務所、ホロライブの看板バーチャルYouTuberの『星街すいせい』とのコラボです。
デレステに関してはボカロ、東方、アイマスが三大コンテンツと並べられているニコニコ動画に詳しいTLにおいては、流石に説明不要だと思いますが、念のため。
デレステは、アイマスシリーズの一つである、「シンデレラガールズシリーズ」のキャラクターや世界観で構成される音楽ソーシャルゲームです。私はその中でも赤城みりあちゃんという女の子が最も好きなキャラクターです。
星街すいせいに関しては有名すぎて説明する必要はないと思います。というか私が全然知らないから説明できない。一言で表現すると頂点バーチャルYoutuberの一人です。
どうやら、デレステ内で星街すいせいが登場、コラボカード、イベントにコラボ楽曲、SSR含むガチャや衣装、星街すいせいの楽曲を既存のデレステアイドルキャラクターがカバーなど、盛り沢山の内容だそうです(ルーム機能のグッズなど他にもありますが割愛します)。
このコラボ、自分はアイマスはデレステしか触れてない人間なのですが、率直に言って流れてくる反応は賛否両論でした。その理由も本筋ではないので割愛しますが、デレステの世界に異質の存在となる星街すいせいを合流させるのか、世界観が崩れないか、そして既存のアイドルにそのリソースを割けないのか(恐らくこれが一番の反発する理由だと思います)、などです。
こういう意見に対して、私はどれにも賛同できませんでした。単純に、え…V嫌いなんだけど……しかもすいせいかよ、この気持ちだけでした。
1つ目の理由は星街すいせいことをvtuberのトップだと認識していたことです。大手事務所ホロライブの中でも頂点vtuberである星街すいせいはまさにvtuberの頭領の様な存在だと思っていました。そんな頭領Vtuberの存在は、Youtuberという私の嫌悪を一身に押し付けられる存在となったのです。かわいそうに……
そして2つ目の理由ですが……これは本当に調べなくていいし、わかる人だけわかってもらえればいいんですけど、私が星街すいせい個人に対しても悪印象があったからです。
悪印象をもたらした切っ掛けですが、以前星街すいせい(ともう一人のバーチャルYouTuber)が私が当時プレイしていたソシャゲに関連して炎上したことがあったからです。
ただの炎上ならまだしも(?)その炎上したタイミングが最推しユニットの最推し報酬イベントの時でした。そのイベントは私の大好きなハロウィン(季節)イベントで、何年も何年も推しユニにハロウィンイベントを来るのを心待ちにしてて、その上で来た最推し最高レア報酬という最高の巡り合わせのイベント……でした。
何年も何年も、和風ユニットだからクリスマスとかハロウィンは似合わないとか、ガチャで手打ちだろ(これは私も思ってた)とかそういう発言を見て、わかる、わかるけど……わかるけど……私は推しユニのハロウィンイベントが見たいんだよぉ!の気持ちが、ようやく昇華される……走るしかない!と考えていました。(季節イベントの中でもハロウィンに拘るのが私がハロウィン当日の10月31日生まれで誕生日をとても気に入ってるという理由があります)
そんな中、すいせいともう一人のバーチャルYouTuberが推しユニットと『関係ない』ところで炎上しました。内容は本筋と関係ないので省きます。
せめて、推しユニ関連で炎上するならわかりました、でも違うじゃん。そのユニットのイベント期間って、一番該当ユニットが輝く期間じゃないんですか、それなのに、なんで……なんでvtuberとかいう外野から荒らされなきゃいけないの……という気持ちが拭えませんでした。結局、vtuber側は謝罪の一言も出ないまま、ソシャゲ側の公式側の人間が声明を出した始末。なんやお前ら。これがあり、すいせいには悪いイメージが正直ついてました。まあ、イベントは走りましたが。
多分ピンとくる人にはピンとくるとは思うのですが……フリじゃなく本当に知らない人は知らなくていいです。いやマジで。こんなどうでもいいことに時間使わないでください。vtuberの炎上を調べている時が、人生で最も無駄な時間の一つだと思います。
なお星街すいせいの人気に関してはこの様な件があっても揺るぎようが無く頂点vtuberの誉れを保有続け、私の推しバンドback numberのベースである小島和也も最も夢中となるレベルの有名人となっています。
一方、不届き者の自分は「俺達の課金がホロライブ(すいせい)に行く」、「オタクの食物連鎖のトップはv(ホロライブ)」などなど草を生やしながら揶揄していたものでした。
以上、星街すいせいの人気も茶の間進出も知りながらも、「ンゲっ」という反応をしてしまった私に、あるツイートが飛び込んできました。
それはボカロP、ナナホシ管弦楽団(不純異性交遊P)が星街すいせいコラボですいせいに提供した「ソワレ」が収録されるという報せでした。
TLを見ていた方ならナナホシ管弦楽団が私の最も好きなボカロPの一人であるとは知っていると思います。ナナホシさん提供楽曲がデレステに出てくる女の子でカバーされる、デレステに収録される、デレステの中にナナホシ管弦楽団、岩見陸の名前が明記される、そういうことです。
ソワレ自体は以前聴いたことはありましたが、すいせいめ……と思って歯ぎしりしながら聞いてたので正直あまり記憶にありません。
ただ、ここまでちゃんとした曲とボーカルでやるんだったらバーチャルの皮を被ることなくない?(≒普通の女性シンガーでよくない?)とは当時でも思いましたが……
そしてこのソワレを歌うキャラクターが木村夏樹ちゃんであることも発表されました。
私は木村夏樹Pではないので詳しく彼女の魅力を言い表すには力不足なのですが、彼女を構成する要素の一つに「ロック」があります。見た目、ファッションだけではなく、音楽性もロックに精通し、生き方やアイドルの指針等が「ロック」なキャラクターなのです。そんな木村夏樹ちゃんの台詞にはロックなアイドル、などの言葉が節々に出てくることもあります。例えば次の二枚はその一例です。
公式でギターを持つイラスト、描写も多く存在します。公式のURLも貼りますので、興味を持った方はここからどうぞ。
ナナホシ管弦楽団はSNT(スーパーナナホシタイム)と称される様に、ギターやベースをじゃんじゃん鳴らした疾走感溢れる(ボカ)ロック系統の曲を得意とするボカロPでした。
そんなロックの精神を持つ木村夏樹ちゃんに、疾走感溢れるロックテイスト楽曲、ソワレを……?木村夏樹ちゃんのボイスで、ソワレを……?すいせい以外のキャラクター、しかもそれが自分の知ってるジャンルの歌うま女の子で、ソワレを……?
ナナホシさん提供曲ってアイドル系楽曲が最近多いよね……(後半でこの話題には触れます)と感じていた私にとって、それはあまりにも魅力的な企画でした。
アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ、ありがとう
この時点で7~8割くらいデレステコラボのことを受け入れていました。これは当時(発表当日)の私のツイートです。リア友のみと繋がっている鍵アカウントのスクショです。
そして、少しでも「良いな」と思うと不思議なもので、叩かれているものを見ると庇いたくなる精神と言うか、いいところも、あるんじゃないかな……一辺倒に叩くのもどうなのかな……?みたいな感情がムズムズと出てきました。
てかいかに反発しても現実は変わらないし、どうせコラボが開催されるのではもしかして、これ楽しまないと損なのでは……というか楽しんだほうが得なのでは?って思うようになってきました。
あれ、これってもしかして、実はめちゃくちゃすごいこととか面白いことやってるのでは?そう思いました。
ここで一周回って、すいせいアンチの私、すいせいコラボのデレステを楽しむ事を決意。
一周回ってすいせいのRカードスタラン10にしたりとか
一周回ってすいちゃんは今日もかわいいしたりとか
一周回ってすいせいのSSR欲しくなってガチャ回してピックアップ楓さん来たりとかしてました。
同じくvtuberに興味がない兄も楓さんが来て、やはり一周回ってすいせいのSSRも欲しくなり、何故かすいせいも来ていました。なんやこの兄妹。
もちろんイベントには参加し、ポイントを集め、すいせいのカードは確保、ストーリーは完走&読了しました。もうこいつ一周回ってすいせいのこと好きだろ
5億周回って、俺ってすいせいのこと好きなのかもしれねぇ……まで思ってきました。俺ってすいせいのこと好きなのかもしれない。みんなもすいちゃんは今日もかわいいしろ。
この様に「5億周回って、俺って、すいせいのこと好きなのか……?」と思いながらデレステコラボを進めていくうちに、ふと思い出したことがありました。そういえば、すいせい新曲出してたよなぁ。
前述の通り、vtuber好きな方もいるTLの中でもすいせいのことを好きなフォロワー、またすいせいの曲を好んでいた方も勿論いるのです。TLにすいせいの新曲ツイートが流れてきてたりもしたので、確かすいせいってついこの前新曲出てたよな~とぼんやり記憶していたのです。
デレステコラボ楽しませて貰ってるし、何かの縁だろう。どれどれ新曲くらいは聞いてみようと。
そうして聞いた新曲こそが、あのボカロリスナーTLの中でも話題となる、「ビビデバ」だったのです。
嫉妬、嫉妬やこんなん
最初に出て来た言葉が「嫉妬」でした。曲があまりに良すぎる。こんないい曲を提供されたすいせいに嫉妬していました。
誰が提供してるんだこれ……概要欄に堂々と出て来るツミキの3文字。ここで私は思い直しました。
ボカロPバーチャルYoutuber楽曲、最高です。
見事なまでの掌返し、アンチすいせいも星詠み(星街すいせいのファンネーム)もびっくりしていることでしょう。
ビビデバが良すぎて狂った様に周回する毎日が続き、もう一度すいせいのソワレも聞き直してみようと思いました。
し、疾走感溢れる爽やかなロック曲……vtuberにかっこいいロックテイスト曲、SNT……
ナナホシ管弦楽団、星街すいせい、ありがとう
デレステコラボ、木村夏樹、本当にありがとう
こうしてすいせいコラボを切欠にソワレの良さやボカロリスナーTLでも大好評なビビデバをYoutubeで聞くこと数ヶ月、いつもようにつべ特有のおすすめ動画が勝手に流れる仕様。
そんなある日、私はある運命の動画に出会うことになります。
運命の楽曲
突如流れてきた、前奏からEDMを思わせるクールな音、乗りの良いリズム、そこに合わさる可愛らしさと女性の合わさった声……誰!?知りたい!作曲者と誰が歌ってるかを!
そうYoutubeの概要欄を見た私が見た文字列は
『hololive/宝鐘マリン&こぼ・かなえる』……?
ここで宝鐘マリンについての説明を入れます。こちらもホロライブ所属、頂点vtuberの一人であり、vtuberに疎い私でも知ってたタレントの一人でした。
つい先日もFNS歌謡祭に出演したことが話題になりました。私が宝鐘マリンを知ったのはこちらも推しボカロPであるナナホシさんが曲を提供したことがきっかけでした。
その曲とは、「美少女無罪♡パイレーツ」です。
宝鐘マリンは以前も、こちらの曲でFNS歌謡曲に出場したことが話題となりました。ですので、先日宝鐘マリンがFNS歌謡祭に出演したのは先日が初ではないことは追記しておきます。
さて、IIIの話に戻ります。え、この曲やばい、やばいんだけど。
作曲者、作曲者だれ。
動画概要欄、そこには燦然と輝くMusic:Gigaの文字が見えました。
Gigaか~~~~~~~~
GigaさんがボカロPであり、そして多くの人間(のアーティスト)に曲を提供していることは今更説明するまでもありません。「のアーティスト」にわざわざ括弧を付けたのは私がよく聞いてるGigaさん提供曲を二つ紹介するためです。どちらも人間である声優が歌唱するキャラクタープロジェクトに提供した曲です。
こちらは声優ラッププロジェクト「ヒプノシスマイク(通称ヒプマイ)」、女性キャラクターの初楽曲になります。Gigaさんだけではなく作詞作曲をReolさんが手がけた、正真正銘のギガれをる楽曲です。後半からたたみかけるギガれをるの音が堪らない一曲。
こちらは今年に入ってリリースされたGiga提供曲、先ほど話題にしたデレステと同じくアイドルマスターシリーズの一つを担う「学園アイドルマスター、(通称学マス)」の一曲です。私は学マスやってないのですが、この曲は好んで聴いていますので、紹介します。
どちらの曲に共通するのは鮮烈なほどの音の圧、そしてメロディーと息が詰まりそうになるほどの女女女、とにかく女!女が詰め込まれてる!って感じのバッキバキのかっこいいサウンドの楽曲です。
そう、私がGigaの音に乗せる女性が好きでした。これに尽きます。
「III」には\ギッガー/が入るのは曲の最後になりますので、これが「Fighting My Way」の様に最初に挿入されていたら提供者見る前にギガの新提供曲!?みたいになっていたかもしれません。(前奏からの音でわかれよって言われたらそうです)
ちなみに「Femme Fatal」には\ギッガー/が入っていません。これは本当に余談です。
以上他のGiga提供曲のように、女女女を鮮烈にぶつけられた私は無事にノックアウト、vtuberだどうかなんて関係ない、Gigaの音に乗せられる女女女、これに勝てるものはないのです。初めてIIIを聴いたが最後、私はこの曲の虜となりリピートするようになりました。
これは後日のツイートですが
何度も動画を見直し、今度は歌っているvへ意識を向けます。マリンか。マリンってこんなに歌うまいし、声可愛いのか。と思うと共に、もう一つ思ったことがありました。
こぼかなえるって誰……?
歌詞英語だし海外志向のアーティスト(バーチャルシンガー※ボカロの事ではない)……?と思っていました。
ここでvtuberではなく、バーチャルシンガーだと思ったのはback numberのベースである小島和也のツイートをもう一度振り返っていただきたいです。vtuberという括りでなくともバーチャル・シンガーとして活躍するアーティストは数多くいます。ですので、こぼかなえるもその中の一人かと思ったのです。
さて、こぼかなえるのことをYouTubeで検索、そして一番上に出てきた動画がこちらです。
あっ、この曲聴いてた!!!
この曲、HELP!!はなとりさんが提供していたこともあり、聴いていたことがあったのです。HELP!! - Kobo Kanaeruと動画のタイトルにあったのでホロライブ等の事務所所属のvtuberとは思わなかったんですね。
昨今ですと三次元アーティストでもPVやMVを二次元(イラスト)にすることは珍しいことではありませんし。
ここでこぼかなえるについて検索。ホロライブの中でもインドネシアで活動中のホロライブインドネシア所属であるvtuberの一人であることを初めて知りました。
他にどんな曲歌っているのか、確認しました。
ESME MORIさん、聞いたことあるような……ヒプマイでStellaや蕚作った方だ!?おおーーー!?
さて、マリンの美少女無罪を再び聴き……
ナナホシ管弦楽団にアイドル楽曲作らせない人、バカです。
こんなこと言ってたのよぉ……
完成度があまりにも高過ぎます。正直、vtuberのナナホシ提供アイドル楽曲の正解って、これだと思います。模範解答過ぎる。ぶりぶり声もかわいいし歌うますぎだろマリン。
そこからいくつか曲を聴き、vtuber楽曲に対しての偏見とか、嫌悪感とかはすっかり薄れてきました。一言で現わすと「嫉妬」の2文字がなくなっていたんですね。vに提供するなら、ボカロ曲やってくれ、って感情は本当に薄くなったと思います。
それでも何聴いてもやはり永遠にIIIが一番好きで、6月には毎日の様に聴いていました。
とにかく曲が好きなんですが、PVもいいですよね、絵も可愛くてよく動く。絵すごい好きです、可愛くて。とにかく金かかってる!って感じします。
そして現在
以前よりvtuberに抵抗が薄くなった私は、今こそとボカロP提供楽曲、特にナナホシ管弦楽団提供曲を聞き回っています。
ナナホシさんは「おねがいダーリン」、中の人は元頂点Youtuberであり現在もインターネットで精力的に活動を続けるP丸様提供曲の「シル・ヴ・プレジデント」等、アイドル系楽曲で評価をされることが多く、vtuber提供楽曲でもアイドル系楽曲が多いイメージがあります。これも余談ですがP丸様は元々曲が好きで元vとか関係なく聴いていました。
おねがいダーリンがアイドル系楽曲かと問われたら、どうだろ、とは自分で書いてても思いますが……
そのアイドル楽曲の中でもやはりシル・ヴ・プレジデントと美少女無罪が頭一つ抜けているとは感じます。
ですが、ここではそれ以外の楽曲も一部ここで紹介していきたいと思います。
まずこちらは恒例アイドル楽曲系のナナホシ楽曲です。
昨年公開されたMV「粛聖!! ロリ神レクイエム☆」が一億再生を突破、爆ヒット曲も保有するしぐれういによる「うい麦畑でつかまえて」です。
個人的にはロリ神の方が好きではありますが、こちらも可愛さと辛辣さを含めながらもファンサービスを意識した様な楽曲になります。
そしてこちらは星街すいせいとも交友が深い頂点Youtuberの一人、ホロライブ所属さくらみこによる提供曲「さくらんぼメッセージ」です。
なんと、ナナホシ楽曲の魅力の一つ、爽やか青春ソングが飛びでて来ました。
みこちとナナホシのことガチでなめてました。言い方悪くすると、いつもの様なアイドル系呼びかけファンサービス楽曲だと思っていたんだ。みこち、ごめん。さわやかナナホシ青春ソングが出てくるとは思わなかったんだ……
ナナホシさんどころかボカロPではないですか、こちらの楽曲も
いきものがかりは反則だろが
さてこちらも星街すいせい、さくらみこと同じくホロライブ所属のvtuber猫又おかゆによる提供曲「毒杯スワロウ」です。
まさか「失楽ペトリ」や「禁略フォビドゥン」の様なダークで妖しげな楽曲提供がvtuberに来るとは思わないじゃないですか!?
このvが失楽ペトリも歌ってるの、わかる気がするな……それが縁なのかな?
さて、noteを書いている間にも新曲である星街すいせいへのGiga提供曲も公開されました。
やっぱりここまで来ると実在の三次元女性アーティストと変わらない気もしますがね……
この様にバーチャルYoutuber楽曲を食わず嫌いせずに聞き、その中でもビビデバとIIIを無限リピートする様になった結果、
vtuber大好き女が爆誕してしまいました。最早アンチの頃の見る影もないです。
さて、ここまで二曲をリピートしておいて一銭も出さないどころか、vtuberの悪口を書き連ねてnoteで評価を貰って承認欲求を満たすままなのもなんか違うし不義理だと思うので
マリンのアルバムを購入しました。美少女無罪とIIIにあらがえなかった。
さっきも言ったんですけど、マリンの歌声、好きなんですよね。ぎゃは、って声出してちょっとねちょって残るような、そういう感じの女性声優さんの声とかが好きなので。(伝わるかな……?)
CD聴いた感想ですが、初めて聴く曲の中では一番「A Horny Money World~伝説の夜~」が良かったです。てにをはさんの曲も好きですね。
この「A Horny Money World」は先ほど少し触れたロリ神レクイエムを手がけた方と同じ制作陣によるアルバム収録曲です。ひたすらマリンの歌声が小気味よいテンポとリズムでのせられている、まさに聴くASMRです。ASMRは聴くものだろ。
公式PVがないのが惜しいです。公式PV出たら全力でTLに推します。
でも、マリンでさえもタレント性には今でもあまり興味はないです。Youtubeショートはおすすめ表示されれば見たりするけど、それくらいかな。配信とかはやっぱり興味ないし、曲だけ聴いてるって感じです。
結論
以上、vtuber楽曲にハマった女の一年です。
この一年を経て、今はバーチャルYoutuberのことをどう思うか?を書いていきたいと思います。
結論ですが、今でもvtuberのことは三次元だと思っています。次元を超越だとか、二次元だとか思いません。vtuberファンも二次元の存在のものを追っているとは思えませんし、正真正銘、三次元の人間を追ってる三次元の人間を好んでいるファンだと思っています。その評価は、今でも、金輪際変わることはないと思います。
そして、今でもvtuberのことが好きか?と言われても、うーん、って返してしまいます。確かに曲が好きなものもある、いい曲出してるタレントもいる、だから好きな曲は聴く。自分の中で良くも悪くもそこで完結してしまうので、じゃあvtuberが好きなのか?と問われたら首をかしげてしまいます。
私は三次元の人間を推すことに壊滅的に向いて無いので、三次元の人間だと考えているvtuberも推すことはないかな、と思います。
ただ、vtuberのことはキャラクターを演じている三次元タレントとしてバーチャルYoutuberの存在はこの一年で認められる様にはなりました。
これだけでもvtuberのことを嫌い、アンチの立場に近かった人間からすると、大きな変化であると思います。
まとめ
以上の思考の変化となる切欠を作ったのはボカロP提供の楽曲であることは上記の文章で説明されたと思っています。
今回の話とは異なりますが、忌避していた理由が、三次元なのに二次元であるような消費をしている、そしてそのことにファンは無頓着である、また一部ファンからは原作へのリスペクトのない発言等が飛び出してくる、とイヤな理由がほぼ一致していた2.5次元公演も、気になったものがあり配信で見てみました。こちらも当初は嫌いじゃなかったしなんなら応援してたのですが、あまりにもファンの暴挙が目に余ってしまって、うんざりしてしまって……
視聴した結果、試みとしては面白いのではないか、という結論に達しました。
このことも含め、他人からは目に見えるものではないのですが、自分の中で2024年はちょっと頑張ったような、そんな年になりました。
このため、一年の出来事の総括として、vtuberの話題をアドベントカレンダー企画の内容として出させていただきました。
褒められることではないかもしれないし、褒めてもらうためにオタクやってる訳ではないんですけど、自分の中でイヤだったり感じるものにも最低限の筋を通していけるようなオタクでありたいとは思います。具体的には全否定ではなく良かったと感じたところを良い、と心のままに言いたい。
中にはそういう穿った人も居るとは思うんですけど、何も別に、何事も初めから嫌いになろうとして嫌いになったものじゃないんですよ。でも、何かがあって、嫌な気持ちになったり、見ていることがイヤになっちゃう時って、あると思います。自分の場合、このイヤになる原因のほとんどがファンやアンチなどの人間に依るものです。難儀な性質してるとは自分でも思います。
今回私が考えを改めたのも、ファン等の他の人間と切り離して、vtuberの楽曲に向き合うことが出来たからだと思います。vtuberのことを忌避するようになった原因がファンだったので。
でも人間、好きなものが増えた方がいいんです。好きまで行かなくとも、許せるものが増えた方がいいんです。
どうしても嫌なこともイヤなものって、絶対誰にでもあります。でも何か見方を変えることや切欠一つで、イヤなものが、そこまでイヤなものではなくなるのなら、まあ存在しててもいいかなと許せるようになれたのならば。嫌いなものを好きな人を否定した過去は取り消せないし傷付けた人も多いだろうけど、未来の振る舞いと考えを少しでも変えることが出来たのなら。その意志だけは、持っていきたいと思っています。
ここまで散々偉そうなこと言っていますが、結局のところ、私が言いたいことは一つだけです。それは
激ヤバ楽曲IIIを聞いてください!!!お願いします!!!
最後に
ここまで読んでくださった方、vtuber好きな方は特に、ありがとうございます。
この自分の文章を読むことで不快にさせてしまう人がいると自覚がある中、最後まで読み切っていただいたことに最大級の感謝を記します。
今回省いた話もあるため、アイドルナナホシ楽曲の話とか、またYoutubeのよく聴いたアーティストの5位の人の話とかもnoteで書きたいな、って思っています。余力があるかはわかりませんが、もし世に出たのならばその時はよろしくお願いいたします。
また、vtuber楽曲でオススメあります!という方は、こんなnote書いた身で恐縮ですが、教えていただけると嬉しいです。ボカロPが関わってて、Youtubeで公式でPV出てる曲だと特に嬉しいです。
改めて主催のobscure.様、そしてラインの画像を使っていいよと言ってくれた兄に、本当に最後に感謝の念を記しておきたいと思います。
それでは皆様、来年も良いオタクライフをお過ごしください。