クォーターライフ・クライシス、マジカルミライで号泣
「クォーターライフ・クライシス」という言葉があるそうです。
20代後半から30代が陥りがちな幸福の低迷期のことだそうです。理由は理想と現実とのギャップや、同年代が昇進、転職、結婚、出産などでライフイベントを発生していく年代になり現実や将来への不安や焦燥感が生じることにより発生する、と。
こんばんは。マジカルミライ2024、東京公演一日目昼、参加してきました。ゴケです。
このnoteはクォーターライフ・クライシスが直撃する年代に差し掛かった私がマジカルミライに参加した感想と、号泣したことを書いていきます。
※東京公演でのセトリネタバレがありますのでご注意ください
前日まで
大大大好きなナナホシルカ楽曲、『抜錨』を期にマジカルミライ2023で数年ぶりにマジミラ復帰をした私は、やっぱりマジミラ楽しいな~という感想を抱いており、2024年は一次選考からチケットを申し込むぞと意気込んでいました。
そして、3月になりマジカルミライのメインビジュアルが発表されました。
え…………たまミク……?
たまさんが、メインビジュアル……?
そう、長年フォローしてくださった方はこの時点でピンと来ていたと思うのですが、私はたまミクが大好きです。
たまミクが可愛くて去年のミクベースボールのTシャツを買い、来年着てくぞ!と意気込んでいました。
そして、何よりたまミクにガチ恋してた時期がこれです。
文章やばすぎだろ
何だこの限界オタク(婉曲的表現)、文章やばいし、なにこれ?何だこれ……(※絶対消しません)
ただでさえ、たまミクTシャツを着てマジミラ2024行くぞ!してたのに、たまさん……?たまミクメインビジュアルのマジミラでたまミクTシャツを着ていけるんですか……?
チケット取ります
そしてめでたくも本命の金曜昼でSS席が当選(土日昼は落選しました……怖!)。マジカルミライ行くぞ〜!
公式CDによるセトリ公開の時点で、『混沌ブギ』、『新人類』は元々マジカルミライで聴きたいと思っていたため、楽しみ!になってました。Sohbanaさんの曲も好きなため、Sohbanaめーちゃんも楽しみ!
曲の本命はここら辺です。ルカさんは全て楽しみなので多くは語りませんが(?)、ashcolorさんの曲がマジカルミライで流れるなんて夢みたいだぁ……
2023年10選にした程、私はこのashcolorさんの『空想』が大好きなのです。
さて、私は今年もセトリバレを見ていました。東京公演より前に開催されてた福岡公演のものです。
私は知らないセトリごと楽しむ派よりも、どの曲が来るか知ってから楽しみたい!派だからです。
この曲来るんだ〜みたいに思った演目もありました。ざっと見で終わったので全部が全部覚えてたわけではありませんが。
この時、「この曲来るんだ〜」って思った一曲に、私は当日泣かされることになります。
当日
たまミクベースボールTシャツを纏い、たまミクアクスタやショッピングバッグを入手し、いざ、幕張!(別ジャンル4月ぶり)
たまミクかわいい〜
入場特典もかわいい〜
かわいいっ!!!!!!!!!
このデカたまミクの前でデカアクスタ持った私を撮ってくださったフォロワーさん、ありがとうございました。
さて、ここからライブです!
ライブ
まず、『ブリキノダンス』→『混沌ブギ』、爆上げキラーチューンから始まるマジカルミライ、ちなみにオープニングの映像から泣いてました(早い)
その後『愛の詩』!?、往年のミクファンも打ち抜いていくセトリ……(心のなかで腕を組みながら)
ここからは少し、ミク以外の楽曲の感想を(ライブ演奏順ではありません)
レンくん、グランプリ曲がレンくん(ミク以外)だったの、私はいいと思う!他のキャラクターの可能性も広がるし!
『SUPERHERO』も『流星のパルス』もかっこいいですよね。
リンちゃんの『新人類』、絶対ライブで映えると思ってたから、リンちゃんが動いて踊って、かっこよかった!是非映像で見て欲しい……
リンレンデュエット、事前に『踊』やるって知ってびっくりしました。やるんだ!?みたいな感じです。
映像で見て欲しい楽曲、ナンバーワンはこれかもしれません。とにかく、リンレンの息ぴったりな動きと歌!もうこれは文字で『踊/鏡音リン・レン』って字面見るより実際に見た方がいいです。
殊に鏡音推しではない自分でもやばい!これはライブで浴びてくれ!って思ったので鏡音推しは絶対見た方がいいと思います。
めーちゃん枠でSohbanaさん曲は絶対来ると思ってたので、『TYQOON』めちゃくちゃ楽しみにしていました。やっぱ曲かっこいいよ~!!!
KAITO曲、青廃が倒れてる理由がわかりました。『call!!』色気すご過ぎです。黒色シャツに椅子に座ってこの曲を歌い出すKAITO、爆イケです。
カード?椅子から立ってバーって投げるところとか、え?ヤバ……
本当に映像見て欲しい、色気に圧倒されてください。
めーちゃんとの『REALITY』もめーちゃんの大人っぽさ、かっこよさ、兄さんのかっこよさが溢れててもう………最高。
ルカさんは後で触れるのでここでは省略します。
さて、『lost and found』まで曲が終わり、盛り上がりからの→胸を打つような選曲が差し込まれて落ち着いた後、私が一番心に残った曲が演奏されます。
その曲こそ、dorikoさんの『letter song』です。
元々私はdorikoさんのベストアルバムを買っているレベルで曲が好きで、セトリのネタバレを見た時にこの曲やるんだ!と思った曲の一つでした。
ライブ会場で学生服姿のミクが現れ、この曲が始まりました。
この曲も何度も何度もアルバムで聞いていました。でも、上の画面で歌詞出てくるじゃないですか。学生服で、16歳のミクの姿で、この曲しか流れない空間で、歌詞すごい飲み込める状態で、もう本当に、ぼろぼろ泣いちゃって。
すごいいい歌詞だよな……ってしみじみ思いながらペンライト掲げてたんですんけど、歌詞の「10年後の私へ」って歌詞みて、思い出したんですよ。私、(誕生日が来てないから)今、まだ26歳で、16歳の初音ミクから見て10年後だって。
10年後の私へ、10年後、別にいいもんじゃないよって。周りは彼氏と同棲とか結婚もしてる人いて、私は結婚どころか交際相手いないし。一応、ちゃんと働いてるけど、絶対ここよりいい条件の職場とかあるだろうけど転職とかもしてないし、だからって昇級も今のままだとキツイって言われて。
ちょっと自分語りになってしまうんですけど、ここ何ヶ月か、昇級に向けての諸々とかやってまいた。この前、二次上司から結論から言うと(昇級を)推さなかったって言われてしまいました。(※これは昇級があり得ないという意味ではありませんが……人出不足なので……)
まだ能力が~って話もあったんですが、「それもそうだけど、お前、人まとめるの苦手だろ?」って言われて。
『人をまとめる』のが他人に役割を与えて、それを遂行させて管理して、って意味ならだいぶ苦手です。何でも出来る様にしたいから一人でやろうとするし、何より人を頼れません。小さい頃から人を頼れない、人に聞けない。ずっと苦手で、無理でした。(通知表に〇〇さんは一人で全部やろうとする姿が見られますが、もっと周りを頼っても~って文章書かれたこともあります)
こう、この前、上司に返したばかりでした。
今は良くても後々苦労するから今のうちに訓練しとけって言われたけど、26年間これで生きてきたんです、今からそんなこと……って気持ちもだいぶありました。この仕事向いてないのでは、とか、じゃあ別の業種ならなんとかなるのかな、いやまとめ役ってどこの仕事場でもあるじゃん、とか。
そもそも、私に向いてる仕事とかあるのか、とか一生平(社員)なのかな。とか。これは最近ではなく前々から思っていたことですが、結婚どころか、交際相手すらいないから、環境の変化もないだろうし、でも、行動してないのは自分の責任だよね?とか。
周りの環境が変わっているのに、私はずっと何も変わらない、5年後も何も変わらないかもしれない。周りの同学年から人生置いて行かれて、一生このまま。私は本当にこれでいいの?
まさに、クォーターライフ・クライシスでした。
こんな事が直近であったばかりで、「10年後の私へ 今は幸せでしょうか?それとも悲しみで泣いているのでしょうか?」ってミクが歌ってて、ぼろぼろ泣いてしまいました。
ミク、10年後って別にいいことでもないよって、思う程大人になんてなれてないよって。自分が恵まれてる環境にあることはわかるんです、家族と仲良くて、友達も多くないけどいて、一応ちゃんと仕事できて社会人やってて、こうやってライブ行けるくらいの生活の余裕があって。だったら、多分、幸せでいいんです。
でも、それだけじゃないんですよ。
でも本当にletter songっていい歌詞なんです。「大切な人たちは~」からの歌詞も、誰もが感じる大人になっての別離をネガティブだけで捉えないで、自分の糧にしてた。
「誰かを愛する前に 自分のことを好きと 言えるようになりましたか?」って、私もそうなれるのかな。ずっとこの曲で泣いてるけど。
最後も、このぼろぼろに流してる涙も優しく、思い出に変えられるかなって。そう思わせてくれるんです。
人間の歌う曲じゃなくて、初音ミクだからこんなに刺さったんだと思います。だって、ライブの制服姿の16歳のミクは純粋に、10年後の私達の未来を信じてくれてるんですから。
「10年後の貴方」って、私の年齢にちょうど当てはまった歌詞だな、って思えて、この曲だけでも来てよかったなって思いました。
その後に『陽だまりのセツナ』が来るじゃないですか。雄大な音楽に、出会いと別れ、母親、明日への進み、泣くだろ。プロジェクトセカイ(以後プロセカと略します)関係曲で、10代とかの若者ターゲットの選曲かと思ってたけど、我々の世代~上の世代でも刺さる曲だと思います。
で、『すろぉもぉしょん』、『快晴』、そして『僕が夢を捨てて大人になるまで』、でしょ。セトリ。
『すろぉもぉしょん』、20代にも人生にも悩んでるオタクにめちゃくちゃ効くよ。
『快晴』も大人になった今効くと、過去の君との思い出とか、それでも前向いて生きていく系の歌詞で刺さるんですよね。特に好きなところが「そりゃ色々あっただろう 今もあるだろう」、です。「泣いてたって空は晴れるよ まぁ、生きてくよ」って歌詞でぼろぼろに泣いています。
そして、私がこの曲に触れるのはだいぶ、いいのかな……本当に………ってなりますが(理由は貼らないので5年前のnoteを検索してください)
『僕が夢を捨てて大人になるまで』、この曲には僕と周りの大人が歌詞内に出てくるのですが、20代って、このどちらにも属せる年代なんですよね。まだ夢を追ってもいい様な年代でありながら、現実の壁も実感してしまう年代。もう現実見ろよと叱責する大人の立場になっている人間もいると思います。
10代ほど夢も見れず、かといって30代ほど身の程も知れず、曖昧な年代なんです。この曲をセトリに持ってきたってことは………そういうことですよね?
ちなみに、あのnoteを出した後、この人はマジミラ本番でどう思ったんだろう、と書かれてた方が居ましたので5年越しにアンサーします。
率直に言うと、勝てねぇな、って思いました。
ミクの前にピアノが現れて、ミクがピアノを弾きながら、あの人のピアノバラードを歌うんです。あぁこんなんされたら、もう誰も勝てないよな、完敗だなって、そう思いました。ちゃんと緑色のペンライトを掲げて、トータミクを見守っている、みたいな感覚でした。
個人的には『letter song』から流れ変わったな?みたいに感じて。いえ、実際には変わってはないんだろうけど。
正直、今年のテーマソングのPさんとかCD収録曲見て、今年のマジミラは若い子向けかな?って思ってたんですよ。『初めての恋が終わる時』があったとはいえ、10代の若者、ティーンエイジ向けだよなーって。
私が楽しみにしてた『混沌ブギ』や『新人類』って若者向けな曲だと思うし、10代(20代)に人気爆発なプロセカ関係の曲も多いセトリです。応募曲の『call!!』、『陽だまりのセツナ』、イベント書き下ろしの『流星のパルス』、adoちゃんコラボで収録されたリンレン『踊』、Sohbanaめーちゃんも別曲の『ARQETYPE』ですが書き下ろしであります。ちなみに『ブリキノダンス』もカバーで収録されています。もうズブズブです。
これらの曲もめっちゃ好きなんですが、やっぱ10代向けだよな~多分ストライクの世代から外れてるよな~ってどこかで思っていた自分がいました。
『letter song』からのセトリって、10年前にミクと同じ世代の人向けの曲……つまり、我々20代、クォーターライフ・クライシス真っ盛りの我々に猛烈に刺さるセトリだったと思います。
公演後にルカさん好きのフォロワーさんと、ルカソロ曲を『lost and found』にしたこと、ashcolorさんの曲の中でもこの曲にしたことに何かの意味があるって話をしていたのですが、これかもしれないなって思いました。
人生に悩んだりしている時に、それを歌ってくれるボカロ曲として、ルカさんの『lost and found』 が選ばれたのではないかと。この曲でも案の定泣きました。「間違いなんてないよ 君のやり方でいいんだよ」ってさぁ……(ボロ泣き)
『letter song』から流れ変わったな、って言いましたが厳密に言うとこの曲から始まっているのではないかと思います。
歌詞、読んでみてください。そして『空想』も聞いてください。(宣伝)
こう(10年前がミクくらいの学生世代である層)だと考えてみると、『ブリキノダンス』は10年くらい前の曲だし、『愛の詩』もそれくらいだし、『すろぉもぉしょん』もそれくらいだし、てか私達の学生時代ってOrangestar全盛期だし……2024は我々世代のための、マジカルミライだった!?(※前述のようにブリキノダンスはプロセカも架け橋となっていると思います)
まとめますと、今回のマジカルミライは10代などの若い層だけではなく、その上の20代後半くらいの10年くらい上の世代にも刺さる選曲だったのではないかと思います。
私は20代後半にさしかかったので20代の話ばかりしていますが、これが30代前半、後半、そしてそれ以上の年代にも刺さるところがあるセットリストではないかとも思います。『初めての~』とか、モロにそれ以上世代ですし。
今10代の人が10年後、このセットリストを聞いた時、きっと違う感情がこみ上げてくるかもしれません。また、私が10年後、同じ曲を聴いたとき、同じ曲で涙するかもしれませんし、別の曲で涙するかもしれません。
いずれにしても、初音ミク達は変わらず同じ曲を歌い上げています。それに救われる人間はたくさんいるはずです。
初音ミクって、人生で………としみじみ思ったマジカルミライになりました。
ところで途中、例年ならボーカルは初音ミク、と叫ぶところや最後の『Hand in Hand』でクリプトン全員出て来て嬉しかった!
初音ミクだけ出てくるところは例年ちょくちょくあって、自分はそういうものだと思ってあまり、気にしていなかったのですが、最後まで推しが出てくることや推しの名前を叫ぶのってやっぱり嬉しいですね。最後までピンク色のペンライトを点けられたのがとても嬉しかったので、来年もそうだったらいいな~って思いました。
本当は、たまミックちゅっ😘😘😘みたいな感想note書く予定だったのが、こうなっちゃいました。
でも、本当に来てよかったなって心から思ってます。
最後に
さて、次のライブは10月公演の初音ミクシンフォニー横浜公演です。ナナホシルカを引っ提げた巡音ルカ15thを観に行きます!
それでは、またどこかでお会いいたしましょう。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
大丈夫、明日も頑張って生きていくよ。