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座金の話

 和ろうそくの芯ほど華やかな存在ではないけれど、和ろうそくの芯を使ったキャンドル作りには欠かすことができない、和ろうそくの芯専用座金。
 和ろうそくの芯の特徴を最大限に生かすことを考えて、作られているのです。

<目次>

  1. 和ろうそくの芯の特徴

  2. 座金の役割

  3. 和ろうそくの芯と座金が織りなす相乗効果

  4. 懐かしさと落ち着きを感じさせる(1/fゆらぎ)


1.和ろうそくの芯の特徴

和ろうそくの芯は、ロケットのような形をしています。
先が尖っていて、おしりが空洞になっています。
その形状が、そのまま和ろうそくの芯の特徴として表れています。

和ろうそくの芯

特徴その1
 芯の中が空洞なので、燃焼に必要な酸素の供給を継続的に十分に受けることができる。

特徴その2
 髄(イグサの皮を剥いだ中身)が均等に巻かれている。

特徴その3
 髄を真綿できっちりと留めている。

和ろうそくの芯専用座金


2.座金の役割


 座金は、前述の和ろうそくの芯の特徴を最大限に活かすために、計算されて作られています。

1.和ろうそくの芯の穴の大きさとの関係
 和ろうそくの芯の穴は、新鮮な酸素を十分に吸収するために開いています。もし、その穴が塞がってしまうと燃焼効率が悪くなり、途中で炎が消えてしまいます。
 適切な大きさで芯の穴を確保することで、勢いのある炎を実現しているのです。

2.安定した燃焼ができる
 髄が均等に巻かれていて、和ろうそくの芯の穴から適正な酸素が供給されることにより、櫨蝋をロスなく和ろうそくの芯が吸収することができ、安定的な炎を供給することができます。

3.髄を真綿できっちりと留めている。
 髄が真綿できっちりと留めてあることにより、和ろうそくの芯の穴から供給される酸素がロスなく燃焼に使用されることができます。


陶器入眞櫨キャンドル

3.和ろうそくの芯と座金が織りなす相乗効果

 和ろうそくの芯と専用座金はお互いの特徴を最大限に活かすため、各々を干渉することなく互いに裏方に徹しているのです。
 その結果、お互いの良い特徴を引き出し、極上の灯りを灯しているのです。

1/fゆらぎ

4.懐かしさと落ち着きを感じさせる(1/fゆらぎ)

 和ろうそくの芯の穴と座金の太さの差でできた穴を通して、燃焼に必要な酸素の供給が十分に行われることにより、安定的な炎を供給するとともに、時折炎が弱まったり強くなったりと、その表情を変えることがあります。
 いわゆる1/fゆらぎというものですが、その姿がなぜか懐かしさと落ち着きを感じさせます。
 それが、和の灯りの最大の特徴なのです。
 西洋ろうそくの消えるか消えないかの弱い灯りと異なり、いろんな表情を魅せる和の灯りは、人の心を揺さぶる大切なものなのかもしれません。
 そういった和の灯りを、裏方で支えている和ろうそく専用座金。

 カラーミーショップとBASEショップにて販売しております。



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