YAMAHA QY20 音の不調

QY20で演奏していて、とても気になるのが音質です。全く聞こえないのは別として、演奏中に以下のような症状があると、気になって、聞く気にならなくなります。

  1. ガリガリ音がする

  2. 音量を変えると、左右の変化が違う。

  3. Phone端子からヘッドフォンで聞くと音が小さい。

  4. 無音に近いとき、小さくサーっと音がする。

  5. ザーッと音がする時がある。

  6. 左右のバランスが悪い

  7. Phone端子、またはLine端子の片方は音が出ない。

1,2はボリュームの劣化です。この交換方法は別の記事で書きます。3は、そういう仕様です。4はホワイトノイズです。3,4は故障ではありません。5,6,7
さらに左右の音や、Phone/Lineで大きな違いがあるときは、電解コンデンサを交換すると、驚くほど音が良くなります。

音関係の電解コンデンサ

理想は、少し大きな7つのコンデンサと3個並ぶ4列の12個のコンデンサ、計19個を交換するがよいです。交換するために、同容量で同じ大きさのコンデンサを用意します。電圧は、同じか少し大きめの電圧の電解コンデンサならばよいと思います。
現在、基板に載っているコンデンサを取り除く前に、作業しやすいように、
Line端子を外します。ここのハンダは比較的溶けやすいですが、溶けにくい場合は追いハンダをして、新しいハンダと混ぜて溶かして、ハンダ吸い取り器で吸い取ります。4か所とも吸い取ります。きれいに吸い取れれば、一部のみがひっかかっていると思いますが、そこにはんだごてを当てつつ引っ張れば、取れると思います。

Line端子を外した状態


次に、取りやすい順番に電解コンデンサを外していきます。その前にコンデンサの向きや大きさ、容量等がわかるように、写真を撮っておいたほうが良いかもしれません。電解コンデンサの外し方は、以前紹介した記事を参照してください。最後にランドパターンを整形するときは、周囲を増す金峰テープで保護します。

コンデンサを取り除き、ランド整形した状態

上記画像では、下の3つのコンデンサは外していません(交換部品がなかったため)。そのあと、新しいコンデンサをはんだ付けして、最後にLine端子を戻して、はんだ付けすれば、完了です。

コンデンサ交換完了

電源を入れて、音を聞いてみると、驚くほど、大きな音になっていると思います。また、左右のバランスもとれていると思います。ただし、ボリュームが劣化していると、音量を変えると、ノイズやバランスが崩れるところがあるかもしれません。片側の音が出ないとか、Lineだけ変という場合は、コンデンサのはんだ付け不良の可能性が高いです。
何が悪いのかを切り分けて、下記の流れに当てはまるコンデンサのハンダ付けを確認してください。

コンデンサの切り分け

例えば、Line、Phone両方とも右側の音が出ないならば、C60, C59, C66, C67, C70を確認します。Lineの左側の音が出ない場合は、C57を確認します。こ

今回、全てのコンデンサ交換を紹介しましたが、上記の切り分けを使って、一部のみのコンデンサを交換してもよいと思います。しかし、以前、経験しましたが、片方の音が出ないため、関係するコンデンサを交換したら、音のクリアさが段違いになり、結局、もう一方のコンデンサも交換しました。左右の違いに関しては、左右ともコンデンサを替えたほうが良いです。

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