機嫌を取るには余白を作らない

「ストレス発散方法はありますか？」

以前、銀行の就職試験の時に聞かれた質問である。
学生に対して結構酷な質問だと、今は感じる。
理不尽なことに耐え忍ぶ経験は、学生の間ってあまりないと思うからだ。
正直、向いてなかったバイトは割りとすぐ辞めていたし、時間割も大方自分で決めたものだ。あまりストレスを溜める経験というのは無かったように振り返る。

さて社会人になった今だったら、なんと答えるだろうか。
いつもの生活圏とちょっと違うところに行って、
１日ひとりで予定を詰めまくって消化する、と答えるだろう。

ある１日を紹介したい。

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１０：００　カフェでオンラインミーティングに参加、そのまま作業
１２：００　病院
１２：３０　診察終わり
１２：３０　１０００円を超えるランチをいただく
１３：３０　 ウィンドーショッピング
１４：００　 美容院
１６：００　ドラックストア＆無印で買い物
１７：００　帰宅

緊急で朝一番にミーティングが追加されたので、病院の前にあるカフェから参加。
（一応お休みなのだが）時間を有効に使えたと思う。

その後、ハンバーグが食べたくなったので、
診察の待ち時間にGoogleで検索して、ランチを決めた。
いつもと違う生活範囲でランチを食べるというのは、ちょっとワクワクするものだ。思わずお財布が緩んでちょっといいお値段のハンバーグを食べた。

ランチを食べたあとは、ウィンドーショッピングへ。
名前はかっこいいが、ただの時間潰しである。
この時足を運んだのは、ドンキである。見てるだけで楽しい。

そのあと美容院へ。
こんなに気分が上がるなら、もっと早く来ればよかったと毎回思うのに、
同世代の女性よりも長いスパンになってしまう。

そのあとにドラッグストアと無印で買い物。
そろそろ日焼け止め買わなきゃなとか、仕事用のノート買い足さなきゃなとか、
割と必要に迫られているものを買った。

最後にたまにはいいよねという気持ちでお気に入りのお弁当を買って帰宅。

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とまあ、誰の需要もないただのとある休日である。
振り返れば、ぎゅうっと予定を組み込んだ１日だった。
余計なことを考える時間がないぐらい１日の予定をこなすことで、余計なことを考えなて済む。たくさんのタスクをこなしたことで生まれるちっちゃな自信は、リセットのきっかけになると思っている。

まず１つめのポイント。
やらなければいけないタスクをパズルのように組み合わせたことである。
ここではまず美容院と病院に行くことが最優先事項だった。
予約が埋まりがちな美容院の予約をはじめに抑え、その後に病院の予約をした。
そのあと、いくつかの買い物しなければならないものが溜まっていたので、
買い物を１日の予定の後ろに予定した。少しでも身軽で過ごしたい。
あとは時間に焦らないように、固定された予定以外の間はたっぷりめに猶予をとるのもコツである。ただカフェでぼーっとするとかではなく、「新しいフェイスパックを探す」ぐらいのちょっとした使命感をもった予定がいい。

時間が決められていたものを、予定通りにこなす。
たったそれだけかもしれないが、こんなとこから自信を取り戻すんじゃないかと思う。

２つめのポイントは、タスクを消化できた実感がわかりやすく得られることである。今回は病院と美容院というタスクを一気に消化できた。
おまけにミーティングも朝からこなす自分、とやらも手にした。

私の場合、何かをやりきれなかったという時にストレスを感じる。
例えばひとつの仕事とっても、相手とのスケジュール調整が合わなかったとか、突然別の仕事が降ってくるとか、自分がやる気が起きなかったとか、そんな色々で思うようにいかないことは沢山ある。そんな時に、仕事をこなせなかった自分に自己嫌悪を抱くことが、ストレスの原因となる。

何かちっちゃなことでもいいから予定やタスクをやりきること。
そして包まれた達成感がいつのまにかストレスを消してくれるような気がする。