
おじさんのセブ島英語留学|情報共有篇
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セブ島英語留学に行っている間、X(旧twitter)で意識的に日本語でポストしまくっていた。英語を勉強しているくせに日本語でポストしていた理由は、セブに行く前から「日本語を使うのはX(旧twitter)だけ」と、何となく決めていたから。今時、何か行動する時に、まずネットで検索するのは当たり前。わたしの経験が誰かの役に立つかどうかはわからないけど、X(旧twitter)でポストしていた情報をまとめてみた。ただし、これらの情報は2024年3月末から6月末までのものだということに注意。
超久々の海外
セブに行く前に一番、不安だったのが入国審査。2024年3月末の時点では、世界的に感染症対策は緩和されていたけど、入国審査の内容は国やパスポートの色によって対応はまちまちなのだ。事前に調べていて一番気になってたのがこの2つ。
捨てチケット
eTravel
これらは不法入国や感染症対策の一環として始まったものらしい。ビザなしでフィリピンに入国する際、30日以内に出国するチケットが必要。30日を超えて留学する場合、多くは学校で観光ビザの延長を代行してもらうことになるけど、日本からの出国またはフィリピン入国時に30日以内に出国するフライトチケットの提示を求められていた時期があったらしい。2023年12月時点で捨てチケットは不要との情報を数件見かけたけど、提示を求められたケースもあったりして、決定的な情報はなかった。学校からは「捨てチケット」を用意するように言われていたので、わたしは捨てチケットを購入していたが(マニラから台北へのフライト)、実際は出国時も入国時も提示は求められなかった。というわけで、本当の捨てチケットになってしまったけど、もし入国審査を通過できずに強制帰国とかの最悪の事態になるより全然マシだと思うことにした。
eTravelは、フィリピンへ渡航する際、事前にパスポートの個人情報や渡航情報、健康状態をフィリピン政府に申告するWebシステム。フィリピンに入国予定の外国人は、フライト前にこのシステムに登録する必要がある(出発の72時間前から登録可能)。この仕組みが始まった当初はWebのみだったらしいが、仕様が頻繁に変更されて、わたしは「eGovPH」というスマホアプリでeTravel登録した。登録時間は10〜15分とのことだったが、途中でエラーになったり、記入事項に戸惑ったりしながら、結局小一時間かかった。
ただ、eTravelの画面は入国審査時に見せるだけで、QRコードのスキャンはやっていない。あと2024年6月の時点では帰国時のeTravelは不要だった(念のため帰国用のeTravelも用意していたが)。
結局、入国審査は5分くらいだったけど、その5分が長く感じた。質問されたのは「フィリピンに来た目的と期間」だけだった。

空港出たら すぐタクシー
フィリピンでは「Grab」という便利なスマホアプリを使える。フィリピンだけではなく東南アジアの他の国でも使えるらしいが、とにかくセブではGrabタクシーが便利だった。
あらかじめ日本でGrabアプリにクレジットカードを登録しておけば(登録時は位置情報をオフ)、マクタン・セブ国際空港に到着してスマホのモバイルデータ通信と位置情報をオンにするだけで、アプリを使ってタクシーを呼べるようになる。わたしは楽天モバイル(eSIM)を使っていて、セブに到着してローミング設定をオンにするとすぐ、フィリピンの2大キャリアの一つ「Smart」の電波を使えた。

わたしは、ほとんど待たずにすぐGrabでタクシーを拾えたけど、SIMの設定やクレジットカード登録ができていない場合は、手間取ることもあるらしい。成田空港で3時間、フィリピン航空のフライトが遅延して、セブに到着したのが23時をまわっていたので、早くホテルのチェックインをしたかったから、すぐGrabタクシーに乗れたのは助かった。
料金的には、移動距離などにもよるけど、日本人の感覚だと安い。Grabタクシーを使わない場合は、日本人を狙ったぼったくりタクシーに注意が必要。ドライバーと現金の受け渡しが発生しないGrabタクシーだと支払い時の煩わしさもないし、目的地の説明も省略できる。

Smartか Globeか
学校や滞在するコンドミニアムやホテル、寮などでWi-Fiは使えても、外出先でスマホが使えないのはやはり不便。セブでスマホを使う場合、以下の選択肢があると思う。
日本のキャリアの国際ローミング
フィリピンの大手キャリア「Smart」または「Globe」のSIMを使う
日本で事前に複数国で使えるSIMカードを購入する
わたしは当初から、楽天モバイルのローミング(基本料金に海外利用2GB/月が含まれている)と、現地でSmartのeSIMを使おうと決めていた。
楽天モバイルのローミングは噂に聞いていたとおり便利だった。ローミングがあれば、空港に到着してすぐ、慌てて現地SIMを買わなくて済む。楽天モバイルのローミングは、ほとんどはSmartのネットワークだったけど、一度だけGlobeになったことがあった。
SmartのeSIMが使えるまでに少し時間がかかった。QQ Englishスタッフからは、学校のすぐ近くにあるショッピングモールのAyalla Malls内のSIM売り場で聞くように言われたけど、SIM売り場のスタッフに聞いてもeSIMのことはよく知らないようだった。Smartの公式ページからeSIMを購入しようとすると、購入時の認証でフィリピンの電話番号が必要になって、結局Ayalla Mallsで買ったnano SIMのコードで認証すると、Smartの公式ページでeSIMを購入することができた。
あと、フィリピンの電話番号を使うには行政への登録が必要で、それが煩わしい。現地SIMを使うのが料金的に一番安いし、GCashというフィリピンのキャッシュレスサービスを使うにはフィリピンの電話番号が必要だったから、なんとか奮闘して登録した。

フィリピンのSIMは、あらかじめLoad(ロード)に金額をチャージして、Loadの残高を使って通話やデータ通信のPromo(プラン)を購入するというスタイル。わたしは留学期間中「Magic Data 199」という6GBを期限なしで使える199ペソのPromoを2回買った。12GBというデータ容量も十分だったし、SIM代を合わせても1000ペソでお釣りが来る安さだった。
歩きスマホ 違う意味で危険
フィリピンではスマホの価値が日本にいる時以上(金額的な意味だけじゃなく)。スリはもちろん、無くしたり故障したらと思うと怖過ぎる。代替端末を買い直すことはできても、中身をどこまで再現できるか。
SIMカード、フライトチケットやホテル予約その他の重要なメール、仕事や勉強、プライベートで使っているアプリ、銀行やクレジットカードのアプリ、その他のデータなどなど。日本でもこれらが突然使えなくなると、あたふたすると思うけど、再設定する場合、外国にいたら認証できないこともあると思う。
スマホや財布のスリは実際にあるらしい。グループレッスンで一緒だった台湾人留学生が観光地に行った時、ポケットに入れていたiPhoneのスリに遭った。彼は泣く泣くセブでiPhoneを買い直したけど、写真などのデータを取り戻せなくて残念がっていた。
あと、日本にいる時と同じ感覚で街中でスマホを使うのは危険だと思う。実際、路上でGrabタクシーを呼ぶためにスマホを操作しているだけでも、他のタクシードライバーから声をかけられることもよくあった。それだけ外国人は見られているということなんだろう。フィリピンだけが犯罪が多いわけではないけど、世界的に見て安全な日本で生活している時とは意識を変えないといけない。

ガジェット何持って行く問題
わたしは留学中は仕事はしていなかったので、ラップトップを持って行く必要はなかった。ただ、3ヶ月の留学という期間を考えると、13インチのラップトップを持って行ってもいいかな?とも思ったけど、ちょうどその時、自宅ではデスクトップしか使っていなかったので、結局、iPhoneとiPad miniだけをセブに持って行った(iPad mini用のBluetoothキーボードも)。この2台にしたのは、検討した結果と言うより、日本で普段持ち歩いているからという理由。あと、もしiPhoneが盗難や故障などで使えなくなっても、iPad miniならある程度はiPhoneの代替機として使えるだろうと思ったから。どちらも帰国までトラブルなく使えたのは良かった。
実際、セブに行ってみると、わたしのようにスマホとタブレットだけの組み合わせだけの留学生は少数派だったと思う。男子ドミトリーではスマホと13〜15インチのラップトップを持っている人が多かった。特に日本人留学生はMacBook AirかMacBook Proの所持率が高く、中国、台湾、ロシアなどの留学生はほとんどがWindows PCだったのも面白かった。

フィリピンのコンセントは日本と同じなので、充電器などは日本で使っているものをそのまま使える。ただ、電圧は日本が100Vに対してフィリピンは220Vなので、充電器をコンセントに挿す時、たまに火花を見ることがあったけど、充電してたiPhoneは無事で良かった。

現金だけ?じゃもういいですぅ
日本のキャッシュレスは遅れていると言われることもあるけど、セブで生活していると、RFIDやQRコードで決済できる今の日本のキャッシュレスがどれだけ便利かを実感した。
でも逆にセブでは現金が便利かと言うと、そうでもない。1000ペソや500ペソ紙幣で支払いしようとしたら「お釣りがない」と即答される。1000ペソ紙幣が使えるのは500ペソ以上の買い物をする時や、ショッピングモールに入っているような有名店くらい。ユニクロでは200ペソの靴下を買う時に1000ペソ紙幣を出しても何も言われずにお釣りが出て来た。日常の買い物でよく使った現金は100ペソ紙幣と200ペソ紙幣だった。
ただ、ITパークで生活しているとクレジットカードで決済できる店も多い。クレジットカードは手持ちのVISAやMasterCardのタッチ決済が使える店もあった。あとクレジットカードが使える店でも通信エラーなどで突然カードが使えなくなったり、決済エラーになって再度カードを読み取ったりすることもあるので、支払い時のレシート確認は必須だと思う。特に小さな飲食店などはレジ端末とクレジットカード端末が連動していない店もあって、店員がクレジットカード端末に手入力することもある。

セブにも唯一、キャッシュレス決済用のアプリがある。それが携帯電話キャリアのGlobeが運営する「GCash」。実はSmartの通話機能付きのeSIMを契約して行政登録したのは、これを試してみたかったから。GCashはフィリピンの携帯番号を持っていれば外国人でも使用可能。形式的には日本のQRコード決済と似ている。セブでもGCashで決済できる店は多いけど、どこでも使えるわけではない。GCash対応店でもGCashでの本人確認設定をしていないと使えないことも時々あったし、店側の通信エラーで使えないこともあった。そしてわたしが一番不便だと思ったのは、GCashはクレジットカードとの連動やチャージができなくて、セブンイレブンやGCash専用端末から現金でチャージしないと使えないということ。ということで、GCashを積極的に使うことはなかった。

セブで使ったアプリたち
わたしがセブでよく使ったアプリ(英語学習以外で)を紹介。
Smart eSIMを使うためのロードやプラン購入などを一括管理できる
Grab Grabタクシーで使用。SIMのロード管理もできるらしい
GCash フィリピンのスマホ決済アプリ
eGovPH eTravelの登録ができる
ExpressVPN フリーWi-Fiをセキュアに使うためのアプリ
Converter シンプルな為替レートアプリ
この国に生まれてよかった
海外から見れば日本を客観的に見られるというが、きっとこのことなんだろう。日本の当たり前は世界の当たり前ではない。それはセブも例外ではなく、多くの日本人がセブ留学から帰国すると
「やっぱり日本が一番いい」
的なことを言う。途上国と先進国の違いと言えばそれまでかもしれない。細かいことを書いていくとキリがないけど、結局、日本人は日本のクオリティに慣れていて、どうしてもそれを基準にしてしまうんだと思う。わたしがセブから帰国して成田に到着したのは朝で、空腹だったから空港にあるコンビニでおにぎりを買った。その時しみじみ「このクオリティが100円ちょっとで買えるのが日本」だと実感した。
それから、上手く言語化できないけど、国が違うから言葉も違うと言うか、日本だけで英語の勉強をするのと、一時的にでも外国に行って勉強するのとでは、やっぱり違う。全然違うと思った。当然だけど、良くも悪くも何もかもが違う。言語以外の違いも体験しながら英語を勉強するということは、わたしにとってはセブに行く前には想定してなかった意味があったと思う。
(情報共有篇おわり)
セブ島英語留学の体験記事はこちら↓
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