極論、副業者でなり立つテニススクール

まず、ほとんどのテニススクールのスタッフ構成は、少数の正社員、契約社員がいて、副業またはアルバイトの割合が7割〜9割を占めています。居酒屋、コンビニと一緒ですね。逆に最近では正社員に本業とは別の副業を暗に認めているスクールもあるようです。時代ですね。

つまり大手のテニススクールが正社員だけで成り立っていることはほぼ無くて、「社員だけ」で運営しているスクールを僕はあまり知りません。仮に専属のプロコーチだけが在籍していることを謳っているスクールがあったとしてもそれは特別な状況であり、このご時世に純粋にレッスンだけで生活して行ける環境があるとは到底言えず副業に頼らざるを得ないのは明白です。ちなみに、この場合の副業とは、収入の一部として「頼る」という意味で主にガットの張り替えやテニスグッズの物販、ヒッティングやプライベートレッスンといった付帯収入から始まり、それでも生活が苦しかったり生活水準をあげたいと思う人は別の収入源を探します。まぁ今の時代副業に対する考えも10年前とは変わってきていますから、仮に僕が今現在一介のテニスコーチなら間違いなく別の収入源を構築しようとするでしょうね。

そしてその中でテニススクールに身を置く者として純粋に出世したいと考え辛抱強く努力を続けられる人が事業所内で昇格して行きます。副業者でなり立つテニススクールとはそういう意味なのです。多分業界に身を置く人はあまり言いたがらないと思いますが、テニススクール業界も純然たるピラミッド構造があり出世コースから外れた人は漏れなくその環境から淘汰されて行きます。簡単に言うと離職ですね。というかそういう流れのおかげで企業が維持されているような部分もあるのです。その点はいずれスクール業界の成り立ちについて説明する時に書きたいと思います。

かく言う私も、ある程度現場を取り仕切る立場に就いてなお自身の行く末を悲観してキャリアチェンジをしました。note上にこのように日々記事を書き連ねるのはテニスというスポーツが世に広まって一人でも多くのプレーヤーが増えてほしい気持ちと、その土台を支えるスクール業界がより良い環境になってほしいがゆえです。末端の1テニスプレーヤーの独り言が誰かの役に立てば幸いです。


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