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EVは金持ちの儲けのネタと思いましょう

 最近、父の具合が悪く病院や施設との調整に時間を取られて、note更新が滞りがちになってしまいました。
 ペロブスカイト型太陽電池とかテレビ業界がオワコンとか岸田さんが末期症状だとか、書きたいことが沢山あるのですが、なかなか記事にまとめる時間が取れません。そうこうしているうちに、ネタとしての旬が過ぎてしまってしまいます・・・。

 以前書いたネタの際に作ろうとした図がありましたので、この図でお茶を濁しておこうと思います。
 少しでも、note更新しておかないと、億劫になってしまうので・・・。


EVの目的を環境対策と思うと大変です

 いつもの様に、図にしてみました。

EV普及の目的

 マスコミや政府、EUなんかは「地球温暖化防止のためにEV!!」とか言っていますが、ほぼ嘘です。
 まあ、騙されているのはごく少数の純粋な人達だけだと思います。
 例えば株をやっている人なら「あれは、儲けのネタだから」「やっている企業も本気では思っていないし」「とりあえず、株価が上がればOK」と思っています。

温暖化対策は化石燃料を削減する必要があります

 当たり前ですが、電気エネルギーを得るためのエネルギー源の問題を解決する必要があります。
 私が生きている内に解決できない問題だろうと思います。

大気汚染対策には有効だろうと思います

 燃料エンジンでの自動車の場合、使用する場所で排気ガスを排出します。
 燃料中には硫黄や有害物が微量ですが含まれますし、燃焼時に窒素酸化物が生成しますので、どうしても排気ガスには有害物が含まれます。当然、触媒や無害化(窒素酸化物の還元)をしますが、限度があります。
 特に大都会で自動車の数が多いところでは、大気汚染が激しくなります。
 この対策としてのEVは効果的です。
 なので、中国やインドのような大都市での大気汚染対策には有効だと思います。
 ただし、発電所では少なからず有害物が発生しますので、都会のつけを田舎に回しているだけとも言えます。(発電所のような大規模設備の方が有害物の処理は有利ですが、排出することには変わり有りません)
 これ、先進国でも同じです。
 日本でも地産地消にして、東京にも発電所とゴミ焼却所を設置すれば良いと思います。環境団体は発電所のそばに居を構えるのが必要だと感じます。都会に住んで、利益を享受した上での批判は厳禁だと思っています。

真のねらいは新商品としてのEV

 真のねらいは「市場が大きい新商品」としてのEVです。
 自動車産業の主役交代がなされれば、その経済規模は膨大です。
 特に、今負け組の国々や企業にとっては垂涎の商品になります。
 ここに目をつけた国々が色々理由をつけてEVを推進してきました。EUなんかは得意の規制で市場を牛耳ろうとしていました。
 ところが、そろそろEVも勝ち組が明らかになりつつあります。
 テスラはイメージ路線で成功し、初期の市場を席捲しました。
 また、中国企業は国のサポートで圧倒的な生産能力でコストダウン(ダンピングとも言います)でEVを供給しだしました。BYDがその代表だと思います。
 ここまで来ると、あまり旨味がありません。なので、EUは追加関税かけたり環境規制緩和したりしています。
 ちなみに電池産業は中国、韓国、日本あたりが美味しいところを持っています。これもほぼ勝負がついた感じがします。
 LIB再利用だけは、消費地でする必要がありますが、コストばかりかかって実入りが少ないです。補助金が無ければ立ちいかないですが、そうすると不法投棄とのイタチごっこになりそうです。そもそも、中国が得意なリン酸鉄系のLIBだとPとLi程度しか回収して利益になりそうな元素が無いので、相当の補助金が必要な気がします。高価なCoやNiでも大変なのに・・・。
 充電産業は、設備費用がかかる割には実入りが少ない(充電でお金を取りにくい)ので、積極的な投資がしにくいです。テスラが充電部門から事実上撤退したのがいい例です。

 株投資しているとわかりますが、この辺りの情報を収集して、「これからこの業界が囃されるなー」「この企業は株価的に取り残されているから、狙い目だなー」とか考えている人がほとんどです。
 決して「環境のために・・・」「地球のために・・・」にお金をかける人は、ほんの一部です。

まとめ

 仕事で真面目に「EVが環境対策」とやろうとすると、その矛盾にさいなまれることがあります。真面目な人ほど悩んで迷路にハマる気がします。
 もう、環境対策とつなげるのは諦めて
 EVは新商品!
 EVに関わる商品が売れるから(儲けられるから)開発!
と言うように、素直に取るのが良いと思います。

 EVがタウンコミューターとして優れているのは確かですが、それですべての課題、特に環境問題が解決する訳では無いと思っています。
 このような事案は多くあって、過去から
・これからはコンピューター!
・これからはIT!
・インダストリー3.0!
・これからはIoT!
・SDGs!
・EV!
・データサイエンス!
・データドリブン!
・生成AI!
とさまざまな言葉(バズワード)で囃し立てて、市場を煽って来ました。
 経済を回すには必要なことですが、あまり流されずに、本質を見極めて行くのが良いと思います。

 新しいことが次から次へと出て来るので、年寄りが付いていくのが大変です・・・。ずーっと勉強して行く必要がありそうです。

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