NISA枠検討メモ その4 小野測器
小野測器が気になったので、調べてみました。
IR BANKさんの情報を利用しています
IR BANKさんの情報を利用させていただきました。
小野測器、A&Dホロンホールディングス、東亜ディーケーケー
小野測器(6858)が気になったので、四季報で競合企業を調べてみました。どうも、A&Dホロンホールディングス(7745)、東亜ディーケーケー(6848)あたりが該当するようです。堀場製作所とかリオンとかは規模が違ったり、取り扱い品が微妙に違う感がありました。
各社の事業割合は四季報によると以下の通りです。
小野測器:計測機器35、特注試験装置及びサービス65
A&Dホロンホールディングス:計測・計量機器45、半導体関連17、医療・健康機器38
東亜ディーケーケー:計測機器99、不動産賃貸1
業績
売上高はA&Dさんが断トツです。小野測器さんは2024年に急に売上が増加しています。東亜さんは年度による変化はありません。
営業利益や純利益はA&Dさんが結構な勢いで伸ばしています。一方、小野測器さんは2020年2021年と赤字でした。東亜さんは年度による変化はあまりありません。
ROEやEPSではA&Dさんが良い数字です。小野測器さんはこの数字では買えない水準だと感じます。
うーん業績の観点では、A&Dが良いなー。
財務比較
総資産はA&Dさんが断トツですが、小野測器さんが急に伸ばしています。東亜さんは堅調に伸ばしています。
株主資本はA&Dさんがトップですが、小野測器さんが急激に伸ばしています。
利益剰余金はA&Dさんがトップですが、2022年までは東亜さんの方が上でした。
借入金はA&Dさんが多いですが、近年長期借入金を返済しているようです。その結果、A&Dさんの自己資本比率が近年上昇して52%になっています。自己資本比率は小野測器が妙な動きを2024年にしています。
キャッシュフロー
営業CFは、A&Dさんがプラスですが、小野測器さんと東亜さんは近年低調です。小野測器さんと東亜さんは稼ぐ力が充分ではない可能性があります。
投資CFではA&Dさんと東亜さんが定常的な投資をしているのに対し、小野測器さんは投資を絞っている感があります。設備投資はしているようですので、設備滅却等をしたのかもしれません。詳細を確認する必要がありますが、長期的には小野測器は買いにくいなー。
財務CFでは、A&Dさんが2024年借金を返したようです。
配当
一株配当では、A&Dさんと東亜さんは近年安定して増加しています。一方、小野測器さんは2024年に急に増やしています。
この観点でも、小野測器さんは買いにくいです。やっぱりA&Dさんの方が買いやすいです。ただ、A&Dさんの配当性向が低いので、利回りは低そうです。
3社の予想配当利回りとか
小野測器は5%近い予想配当利回りだったので、気になって調べています。
A&Dさんと東亜さんは予想配当利回りが目立っていなかったので、調べてみました。その結果、東亜さんが2.8%程度、A&Dさんが2.0%程度と渋かったです。これじゃー買えないなー。
予想配当利回りと営業利益率をグラフにしてみました。
これから、小野測器さんは、
「営業利益率の割に高い配当を出している」
「同業に比べると、無理している可能性がある」
と言う感じになります。
また、A&Dさんと東亜さんを比較すると、
「利益率の高いA&Dさんの方が東亜さんより配当は渋い」
です。
株価推移を貼っておきます。
両社とも「今、買いどき」には見えないです。
特にA&Dさんはもう少し値が下がって来てから検討してもよさそうです。
まとめ
小野測器さんが予想配当利回りが高かったので調べてみました。
ただ、ちょっと無理した配当のようなので、購入は見送りです。
一方、A&Dホロンホールディングスさんは、企業業績的には魅力的ですが、株価的に割高に感じました。もっと下がった時に再度検討です。
こんな感じで、「予想配当利回り」だけではなかなか良い株を探せないことがあります。株をやりたての頃は痛い目にも沢山あいました。まあ、適当に買っても当たることがあるので、株は難しいです。