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iPadを買い替える

 一人暮らし4年目にしてようやくを夏服を片付けて冬支度をするようになったしろやんです。
iPadを買い替えることにしたので、iPad選びについて思ったことやら何やかんやを記します。

◇iPad買い替えの経緯

 iPhone7の代替としてiPhoneSE2を発売日に買い、その機敏な動作に満足していましたが、人間というのはいいものを知ってしまうと、これまで満足していた他のものの粗が見え始めてしまうもので、特に問題なく使えていたiPad(第6世代)が急に遅く感じられるようになりました。

 普段なら不満を覚えたらすぐ買い替えの算段を立て始めますが、クルマのマフラー交換という大きなイベントがあったので、iPadを買い替える予算が捻出できず、ズルズルと半年間、ブラウザの再読み込みや動作の緩慢さを感じながらもiPad(第6世代)を使い続けていました。しかし、気づいてみれば自分のiPadももう2年、もったいない感はいつの間にやら霧散したので、iPadの買い替えに踏み切ることにしました。

◇iPadの用途

 さて、本稿の話題のiPadですが、下はiPad(第8世代) 32GBの約3万円強から上はiPad Pro 12.9 セルラー 1TBの18万円とサーティワンアイスクリームばりに多くのバリエーションが用意されています。カラーバリエーションも含めたら膨大な数を誇るそのラインアップをざっくり大別すると、いっちゃんええやつのPro、薄くて最新(20年10月時点)のAir、ちっさいmini、とても安い無印の4つに分かれます。今回の買い替えの先立つもの、つまるところ軍資金は9万円程度なので、いずれの機種も射程圏内に入ります。

 いずれの機種も射程圏内であることは喜ぶべきことですが、悲しき哉、庶民であるが故、全てを入手して試すことは出来ないのでその中から自分に適した1つを選び取らなければなりません。iPadで幸せになれるかどうかを決めるこの分水嶺に相対するにあたり、まずその用途を明確にする必要があります。

 自分のiPadの用途ですが主に、電子書籍(Kindle等)動画(Prime Videoやdアニメストア)の二つであり、これに加えてたまにGarageBandを触ってみたり、Twitterを眺めたり、ブラウザを使ったりという程度で、あまりガシガシ使っているわけではありません。なので、処理性能面の要求は現状より高性能であれば良い程度ですが、その反面、主に電子書籍の保存にそれなりの容量が必要であるというのが、選定の条件です。

◇要求スペックの決定

 前項の用途に合わせたiPadを選ぶにあたり、処理性能にせよ、本体容量にせよ、何らかの基準が必要なので、まずは現在使っているiPad(第6世代)の情報をまとめてみます。

 □iPad(第6世代)
  CPU:A10 Fusion(最新から4世代前)
  RAM:2GB
  容量:128GB

 こうして手持ちのiPadのスペックを書き出して、用途と突き合わせてみると、処理性能の面では現在のものでは不足しているので、CPUがA10 Fusionより新しく、RAMが最低でも3GB以上備わっていること、容量の面では現在使っている128GBでも若干持て余しているけれど少なくするのも不安なので、現状維持の128GB以上備わっていることが条件であることが分かりました。それにしても、A10 Fusionって4世代も前なんですね。

◇iPadの選定

 さて、前項の要件を満たすiPadですが沢山あります。何のために色々用途とかスペックとか並べ立てたんだろう。

 ・iPad(第8世代):A12Fusion RAM3GB 容量128GB 税込5万円位
 ・iPad Air4:A14Bionic RAM4GB 容量64GB・256GB 税込7~9万円位
 ・iPad Pro 11inch:A12ZBionic RAM6GB 容量128GB 税込9万5千円位

 しれっとminiが選択肢から脱落していますが、動画観るのに画面が小さくては不便であろうという考えからです。

 上で挙げた4機種(Airは64GB、256GBいずれも検討するので4機種)ですが、ぱっと見魅力的なのはお安いiPad(第8世代)です。現在使っているiPad(第6世代)の最新機で、性能もPro、Air4には全く及ばず、iPhoneSE2には一歩劣るもののiPad(第6世代)からすれば長足の進化を遂げています。安くてそれなりの性能ということで、これ一択かと思われましたが、ふとiPad(第6世代)に感じていた不満を思い出しました。それは、動画を見るために横向きにすると左右どちらかからしか音がしないという点です。後出しで条件を付け足すなどひきょうものの誹りを免れないものと承知はしていますが、これは割と大きな不満であり、無視したまま話を進めてしまえば、またすぐそれらしい理由を付け、買い替えようとしてしまうことは自明です。そのため、iPad(第8世代)は脱落とします。

 iPad(第8世代)がスピーカーを理由に選外であるなら、今度は4つのスピーカーを備えるiPad Proを検討してみます。処理性能は現在のものを足元にも寄せ付けない超高性能、容量は128GBと充分、画面はコンテンツの仔細を詳らかに映し出すだけでは飽き足らず、群を抜いてヌルヌル動き、スピーカーは縦にしても横にしても華やかな音を奏でる。まさにフラッグシップであり、もはや完璧とはiPad Proのためにある言葉なのではないかと思えますが、完璧なものを手に入れるためには大きな対価、つまりより多くの金が必要になります。iPad Proを手に入れようとすれば、予算が9万円程度に対し、9万5千円程度と若干足が出てしまいます。当初の予算より5千円多く出すだけで完璧が手に入るのであればいいじゃないか。そうとも思いましたが、今のiPad Proが完璧であるのは次のiPad Proが出るまででしかなく、次のiPad Proを見ればまた買い替えたくなり、臍を噛む思いをする羽目になるのは目に見えています。仮に買い替えようとしても、元が高価な分、手放すときの残価率は他機種に比べて低くなるでしょう。そう考えるとiPad Proを買うのはあまり良い選択肢ではないように思えます。

 色々悩み、最後に残ったのがiPad Air4。処理性能はProには若干及ばないものの、現在のiPad(第6世代)とは比べ物にならないほど早く、画面もProのようにヌルヌル動かないものの、ほぼ同等の美しさを誇り、スピーカーも横にしたときにステレオになるよう左右についている。しかも、新型の影が見え隠れするProに対し、つい先日発表され10/23の発売を待つ新型なので、より長い期間にわたり、高い残価率を保つことが予想される。もうここまで揃えばiPad Air4しかない。128GBのiPad Air4を買おう。そう思い、Appleのサイトを訪れると……

iPad Airを購入 - Apple(日本)

アイエエエエ!!128GBがない!!128GBなしナンデ!?!?


◇iPad Air4の容量選び

 前項の最後ではiPad Air4に128GBの設定がないというマッポー的なラインアップに思わず取り乱しましたが、128GBの設定がない事実を受け止めつつ、64GBか256GBのどちらを買うべきかを検討します。
用途について復習すると、

自分のiPadの用途ですが主に、電子書籍(Kindle等)動画(Prime Videoやdアニメストア)の二つであり、これに加えてたまにGarageBandを触ってみたり、Twitterを眺めたり、ブラウザを使ったりという程度で、あまりガシガシ使っているわけではありません。

というようにそれはもうライトユーザーではありますが、電子書籍が容量を食うリスクがあるので128GB以上を条件として設定していました。しかし、ふと「本当に128GBもいるか」という疑問が頭を過ぎりました。

 128GBの容量は必要かという疑問の答えを導き出すべく、取材班は地球の裏側へは飛ばず、手元のiPadの設定から一般→iPadストレージを参照しました。

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 128GBも要るなんて言ったやつは誰だ。なんと電子書籍(Kindle)では15GB程度しか使っていません。かつて自炊したものは何だかんだ50GB程度あるものの、そのすべてをいつも持ち運ぶ必要はなく、Comicglassのサーバー機能でデスクトップPCから配信すればいいものばかりなので、どう考えても128GBも要りません。たまに一眼レフカメラで撮影した写真を詳しく見るためにiPadに取り込んだりもしますが、Rawデータを取り込むわけでもないので、64GBで充分です。

 256GBを選択する利点についても考えてみましたが容量について一切考える必要がないということくらいで、約2万円の追加費用に見合うメリットとは思えませんでした。64GBこそが狙い目でしょう。

◇結論

 iPad Air4の64GBを買います。

 色については、10年前くらいにiPhone 3GSを購入した時から黒かスペースグレイしか選んだことがなく、それ以外を選びたいと思ったこともないし、オタクなので、スペースグレイにします。実家のような安心感。

 来週末にでも展示機を見て問題ないようであれば買ってこようと思います。買ったら買ったで、またiPad Air4がどうだったかお伝えします。多分。

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