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【駐妻日記】NYで初めて泣いた日

人の優しさや親切心などの有難みを、感じとれるひとでありたい。

わたしは日本生まれ日本育ち、首都圏以外に住んだこと無し、わりと真面目に生きてきた、THE普通のアラサーです。ずっと憧れていた「外国で暮らす」という野望を、夫の海外赴任に帯同するという他力本願の形で叶え、現在はNYで暮らしています。
「英語で話せるようになる」「現地でフルタイム就職」を目標に、日々感じたことを自分の拙い言葉で綴っています。読んでいただけたら♡やコメントをもらえると嬉しいです。


生活レベルが底辺だった頃のわたし

アメリカに引っ越してきた当初、本当に英語ができなくて。
引っ越してきたばかりの頃は毎日のように買い出しや片づけをしていたけれど、それもひと段落したらずっとひきこもり気味に。
贅沢な悩みに聞こえちゃうけど、子無し職無し友達無し主婦の私には、貴重なアメリカでの生活が暇すぎて。夫に「今日は何するの?」って聞かれることが苦痛だった・・・。

英語の壁もチョーーー高かったです。今では、自分の思いが通じなかったときや、英語がわからなかったときは質問したり、そのままにせずもう一度伝えるようにしていますが、アメリカに来た当初は、「英語ができない自分が悪いよね・・・」と思って、英語で話す場面での対応でよくわからなかったときは、なあなあにしてしまうことが多かったです。
スタバに行って「ラテ」が通じなくて、何度も聞き返されてしまい・・・。なので変更して「コーヒー」と注文したあと、なんかまた聞かれてわかんなくて、「Yes」って答えたら、甘いミルク入りのコーヒーを渡されました。甘いコーヒー飲めないのに(笑)


そもそもニューヨークって?

私は、ニュージャージー州に住んでいます。

”ニューヨーク”と呼ばれる地域のMAP


「日本のどこ出身なの?」と聞かれたら、
「I'm from TOKYO!!」と嘘をつき、
「アメリカのどこに住んでいるの?」と日本の友達に聞かれたら、
「New York!」と嘘をついています。
ですが真実は、私はニューヨーカーではなく、ニュージャージアンです。(笑)



アメリカ、ニューヨーク近郊でのバス利用

渡米してきて3ヶ月くらい経った頃。ニュージャージー州のドライバーライセンス(運転免許)をとりにいくため、ライトレールという路面電車とバスを乗り継いで、免許センター”DMV”へ向かいました。
そのバスで、事件が起きた。

バスに乗り、運転手に、
いくら?って聞いたら →$1.25。
タッチ決済ある? →ない
カード使える? →使えない
ここはキャッシュ(現金)使うしかない・・・と思い、財布を開くと$20札しかなかったから、それを見せたら、(英語できないポンコツ)
おつりは出ない。両替機は壊れてる。

・・・・・・・え?
どうしろと???

どうしたらいいかわからず、乗り口で固まってたら、
運転手がいいから乗れよ、と。
どうしたらいいんだろうと、
運転手側のすぐ後ろの席に座って、途方に暮れる。
たかが免許センターへまでも、自分で行けないんだろう。
どうしたらいいか英語で聞けないんだろう。
なんだか自分が情けなくて、
1人じゃ何もできない無力さをひしひしと感じ、
泣きそうになったのをこらえるのに必死だった。

その時、私と運転手のやりとりを見ていた、向かいに座っていたアジア系の小さなおばあちゃんが、私のところへ来て、私の手とって、私の手に現金を渡してくれたの。そして手を握ってくれました。なんて言っていたのかいまでもわからないんだけど、すっごく優しく手を包んでくれた。

何が起こったのかわからなくて、
小さな声で「Thank you」とつぶやくのが精いっぱいだった。

「わたしも一緒に行く!」と自分で決めて、
仕事を辞めて夫と始めたアメリカ生活。
新鮮で面白いと感じることも多かったけど
やっぱり旅行とは違くって。
英語もできなくて壁にぶちあたることも多くて
予想していたキラキラした生活とはかけ離れた生活。
なんかもう色々思い出しちゃって
でも、それも頑張ってるね大丈夫、と
あのおばあちゃんが伝えてくれた気がして
なんかもう、耐えられなくなって
バスの中で泣いた。
多分ほかの乗客ひいてたとおもう(笑)

降りるとき、運転手に現金を見せてお金を支払った。
だけど、今思えば乗客とスペイン語でしゃべってたから、私の英語力の問題というか彼も多分そこまで英語が流暢じゃなかったんだと思う。(笑)

本当は降りる前に、おばあちゃんにもう一度お礼を言いたかったけど、気づいたらおばあちゃんはもう降車していて話すことができなかった。

人生って不思議だなあと思うのは、
そのときどきの心の状態によって
ある出来事を、幸せと感じたり感じることができなかったりする

私は、余裕がないときに無駄に焦ってしまうし、
自分のことに精一杯なときや自分がうまくいってないときって
人に優しくできないけれど(まさにこの時期はそうだった)、
このおばあちゃんのように、
落ち込んでいる人、困っている人をみかけたときに
サッと手を差し伸べることができるひとでありたい
人に優しく接することができるひとでありたい

そして、自分にもいってあげたい
「だいじょうぶだよ」と。

最後まで読んでくださりありがとうございます💛
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