見出し画像

<上の岱地熱発電所> - 地元企業と地域の信頼関係が可能にした新規開発 -

秋田県南東部に位置する湯沢市、新幹線こまちで東京から盛岡経由で約3時間。特別豪雪地帯に指定されるほど雪深い地域で、2005年度に56,000人だった人口が、2016年度に47,000人に減少。特産品に日本酒や稲庭うどん、小安峡温泉や白濁したお湯の泥湯温泉が有名

以下の内容は『コミュニティと共生する地熱利用』から引用し、学習用に内容をまとめたものとなります。


上の岱地熱発電所 概要

運転開始年月日:1994年3月
  開発事業者:東北電力株式会社
建設時環境配慮:小型多セル型 - (排水を全て地下還元する)、 クローズドシステム
出力(発電端):28,800kW
     方式:シングルフラッシュ
    稼働率:70%以上

地熱を活かして

  • 湯沢市は行政としても、地域資源を活用する意識が高い。
    2015年に地熱資源を有する各地方自治体の課題と "地熱の付加価値" について考える機会として、JOGMEC協力のもと「全国地熱自治体サミット」を開催

  • 1994年3月から営業運転した上の岱地熱発電所が、意識が高くなる背景にある

  • 小型多セル型を採用し、冷却塔の高さを抑制し、景観との調和を図る

  • 余熱水や発電所内の排水はすべて地下還元するクローズドシステムとして環境配慮を行う

  • 1995年から日本で初めて、清水注入方式による「タービンスケール付着防止装置」を実用化。蒸気に含まれるシリカなどが付着し、スケールとなって発電効率を低下する問題を解決する技術。


いいなと思ったら応援しよう!