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新作紹介『終末への採掘』

私です。

学校に通っていると思うんです。
「意図って説明しないと伝わらないね」って。

成果物への評価コメントに対して何度
「そうじゃない!!」と叫んだことか。
自分の解釈を表現したものをただのミスと判断され、
ゴミ取りのノリで根底から覆すレベルの修正を要求されることもあります。
やってらんねーの極みです。

だからこそ、
自分の出力したものを説明する機会があるのなら、
惜しまずたくさん言葉で説明していく所存です。

この記事のようにね。

そうしていつか、
私が説明する必要もなくなってくれたらと思っています。
まあ考えられすぎてしまうのも問題ではありますが、
その時はその時になってから考えるものとしましょう。

あ、勿論「いやそれは説明されても分からん」というのがあれば
突っ込んでもらいたいですね。
そこは流石に私も反省しましょう。

でもまず私が説明するのが先な。最初は連続行動をさせてもらう。
それでも皆さんに効果がなかったら私が悪い。
そんなん先行2ターン使って地面タイプ相手に放電使ったようなモン。

あとそれはそれとして皆さんの解釈ももっと見たいですね。
舌は嫌がるけど胃袋は喜ぶみたいな感じ。ほしい。


原曲出典:東方虹龍洞

EX道中曲『幻想の地下大線路網』のアレンジです。
1月のアンケートで制作が決定しました。

虹龍洞だとこの曲が一番好きです。
あとEX面の中でもトップクラスに好きといって良いかもしれません。
この含みのない疾走感には「久々にEXらしいEX曲が来たな」って感じがしました。

動画概要欄にもあるように、
ステージタイトルである「終末への採掘」のほうがイメージが強く、
アレンジ名にもこちらを使用しました。

まあね、EXをスタートしてまず最初に真っ赤な画面とこのタイトルと、
それから迫力のあるクワイアのイントロが目耳に飛び込んでくるわけです、
一発でそっちにイメージ引っ張られますよ。
ぴったりだったもの。「終末」って二文字が。

アンケートでは他に何が候補にあったんでしたっけ。
対立候補が『Phantasmagoria』だったのは覚えてる。
「これとこれがぶつかるの!?」って気持ちになってました。
※他には『妖々跋扈』と『アンノウンX』がありました。


さて、まずこのアレンジを聴いて耳に入るのはそう、
『イザナギオブジェクト』(伊弉諾物質)のイントロフレーズと、
それに食って鳴り出す物々しい咆哮のような音ですね。

映像では太古の空気が漂うような空間に強烈な光が差し込み、
爆破のような明転の後に坑道が映るという演出になっています。
(急ピッチで用意した映像でしたがちょっと眩しすぎましたね、
私も翌日少し目をやりました。次からは気をつけます。)

この部分は特に何のひねりもなく、
「地下深くに眠るイザナギオブジェクトの一種である龍珠を、
龍をも喰らうと言われる恐るべき大怪獣(大蜈蚣)が食い荒らしている」

という虹龍洞深部の状況を真っ正直に示しただけです。

ちなみにこの叫び声の音色はPadshopのプリセットの一つで、
「Apocalypse」といいます。
あまりにもぴったり過ぎる。

他にも「採掘」ということで重機っぽい音を入れてみたり、
トロッコっぽい汽車の走行音を入れたり、
途中には水滴っぽい音も足してみたり、
警鐘っぽい音をライドシンバル代わりに使ったりと、
今回は結構FX系の音で遊びました。
楽器系でもピアノで指を三本やりながらグリッサンドしたり、
迫りくるようなクワイアを使ったりもしてますね。

これらがまたいい感じに恐怖と危機感を煽ってくれるのよ。
「何としても止めなければ」と逸る気持ちになります。
スピード感もかなりありますからね。

そのスピード感は逆に盗掘者達の側にも掛かってまして、
「やめらんねェーーーーーッ!!」と言わんばかりに
終末まで狂ったように掘り続ける様の表現にもなっていたり。

私は前回の記事の通り超ハイテンションな曲は苦手ですが、
「あの表現をここで使わずしてなんとする」という気持ちで、
ジェットコースターのようにあの手この手で心に揺さぶりをかけるアレンジに仕立て上げたつもりです。

やっぱこう、メロディやコード進行ではなく、
音の響きという言ってしまえば「外」から揺さぶるのが好きですね私は。
前に『人形裁判』のアレンジでもやったようなやつ。
まあ時折『少女綺想曲』みたいに正面からブン殴るスタイルもやるけど。

本当は最後に音数を減らしテンポも落として、
聴き手を置き去りにするように消えていく構図にしようと思ったのですが、
それだと「もう終末きちゃったじゃん」ってなるので、
それっぽい名残だけ置いて押し留めました。
あとそんなもの作ったらとうの私が怖くて聴けない。
マジで「音楽に殺される」なんて恐怖が湧くぐらい苦手
だから。

あと、後半『もうドアには入れない』みたいなピアノパートがありますね。
あれは別に何かに掛けているというわけではなく、
「一旦ソロ行くか」と思って入れたらあの形以外考えられなくなっただけ。
そりゃあ……調同じだし、コード進行も似通ってるし、どっちもEX面だし……
あと『もうドア』フレーズの挿入は先月のアレンジでもやったんだわ。

他の部分は割と原曲通り。
パンフルートをオミットしたりなどあったものの、
基本的にあまり手は加えてません。

Bパートのフレーズが渋くて好きなんで、
ここは特に変なことをせずそのままにしようと考えていました。
サビはまあノリ次第。


今回の使用音源

Olympus Elements(クワイア)
・HALion Sonic SE(フルート)
・Retlorogue 2(シンセ系)
・ZENOLOGY(トランペット)
・Electri6ity(ギター)
・The Grand 3(ピアノ)
・Voice Of Wind: Adey(ボーカル)
・SANA 8bit VST(矩形波)
・Trilian(シンセベース)
・MODO BASS(エレキベース)
・Virtual Guitarist IRON 2(ギター)
・Xpand! 2(ドラム)
Padshop(FX系)
※音色名などはアップローダーのファイルに添付してあります。

今回は結構色々読み込んだようで、
使用したプリセットを数えたところ30種類も使っていたそうです。
一発系の音もあるとはいえよう捌いたなワシ。

前回初使用だったAdeyはすっかり馴染みました。
今回はピアノソロの裏で静かに鳴らしただけですが、
まあ今後はそういう
「使う時は使う」といったポジションに収まるのでしょう。

SANA 8bitもそんな感じ。
チップチューンの要素を入れたいときに便利。

今回の立役者はもちろん、
OlympusPadshopです。RetrologueとTrilianもかな?

Olympusに関してはここ二年ぐらいでかなり使ってきました。
『渡る者の途絶えた橋』『緑眼のジェラシー』『永遠の三日天下』
『秘匿されたフォーシーズンズ』など。
いつも曲のスケール感を操作するのにかなり貢献してくれまして、
今回はその恩返しのようなことが出来たのではと思っています。
嘘。ほんとは何も考えてなかったけど後からならなんとでも言える。

Padshopは上に書いた通りです。
Apocalypseをはじめとして、
冒頭やループ箇所に多くのプリセットを使いました。

ああいうFX系の音って、心を揺さぶるのにかなり使えるんですよね。
『三日天下』や『人形裁判』でもお世話になりました。

あとはそうだなあ、
『不死の煙』以来久々にスラップベースを使いました。
なんかベースを弾くようになってから使い方わかんなくなってたんです。
でももう大丈夫。思い出しました。

あ、そうだ、
結局またReal Guitar(アコギ)使ってないや。めんどくさくて。
前回も同じこと書いた気がする。

生音系とシンセ系をどちらも使う際、
アコギは糊のような役目を負ってくれるんです。
ほんの少しうっすらと混ぜるだけで馴染みを良くしてくれるんですね。
今回はドラムがシンセ系だったので使おうと思ってたんですけど……
やっぱアコギって打ち込むのめんどくさいんだよな。

まあ私「DTMのリアル志向(≠リアリティ)はゴミ」と考えているので、
別にプロみたいに真面目に運指を考えて音を置く必要はないんですけども。
でもやっぱ使うからにはちょっとはそれっぽくしたい。


そういや、動画の冒頭にマイクラの画面が映っていますね。
本当は自分で素材を作って陰陽玉やアビリティカードとともに虹龍洞を爆走させたかったんですけど、
時間も技術も知識もないので無理でした。

まあいいよね。
百々世が思いっきりマイクラネタやってるし。
むしろこの場合は適任。

八つの鉱石(石炭・金・銅・赤石・エメラルド・鉄・ダイヤモンド・ヘカーティア・ラピスラズリ)を惑星に見立てて螺旋状に配置しただけ。
その割には時間掛かったなあ何故だ?
(ヒント:画像奥の作りかけ坑道


これで二月分はオーケーですね。
頃合いを見て三月分のアンケートを取りましょう。

そしてそろそろメドレー制作も始めたいところです。
飽きないように、なんとかやっていきますね。
配信は息抜きになるだろうか。
わからんな。やってみないと。

そんな感じでーす。

ふーしかし、
こうやってアレンジとはいえ曲を出して、紹介記事を書いていると、
私思うんです。

「やっぱ音楽好きだな」って。


さてこれにて私のターンは終了。
次は皆さんの番です。
かかってくるがいい。

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