ぬいぐるみと対談する、とは?
夫(デス・バレリーナ)から「オレがオジサン(ぬいぐるみのカエル)と対談するっていうコンセプトはさ、ちょっとわかりにくいんじゃない?」と指摘されたので、この辺で改めて《ぬいぐるみと人間が会話しながら生活している》という我が家の状況などをまとめておきたい。
まず、ぬいぐるみを愛でるという習慣がそもそもないひとにとっては驚くことらしいのだが、ぬいぐるみにはそれぞれ固有の名前があり、性格がある。ぬいぐるみと生活をするひとにとって、ぬいぐるみは生きているからだ。ただし、ぬいぐるみとのつきあい方は個人差も大きいので、ぬいぐるみにはぬいぐるみの独自世界がありその世界はすべてが善意で包まれているというタイプの世界観もあるし、ぬいぐるみが人間界に混ざって暮らしているタイプの世界観もある。(感覚的には後者の方がマイナー)
ぬいぐるみ遊びをするぞ!と時間を区切って世界観を変えて、ぬいぐるみの世界に人間がお邪魔する形でぬいぐるみと会話をするひともいるし、人間はあくまで脇役で会話はぬいぐるみ同士が中心というひともいるだろうが、我が家の場合、日常的にぬいぐるみは人間界に存在し、適宜会話に参加し、時には会話の中心になることもある。その際、その場に存在する人間が「ぬいぐるみの声」を担当するわけだが、それはあくまで「ぬいぐるみ自身の声」を代わりに出しているだけで、ぬいぐるみの発する言葉はぬいぐるみ自身の考えであり、声の担当者と必ずしも一致しない(ここ重要!)。
ぬいぐるみワールドは人間界と違って美しいものだと考える人々は、ぬいぐるみが政治的な発言をしたりすることを「ぬいぐるみを利用して自分の言いたいことを言っているだけ」と言ったりもするようだが、我が家ではぬいぐるみも現実の政治の影響を受ける生活者であり、独自の政治的見解を持っていたりもする。
本マガジンは、オジサンという名前の緑のカエルのぬいぐるみと私の夫であるデス・バレリーナがあるテーマについて語り合ったものを私が編集・構成したものである。
なぜ、オジサンが対談の相手なのかというと、我が家のぬいぐるみの中で一番口数が多く、なにごとにおいても一家言をもっているので一方的に聞き役に回るわけでもなく、かといって人間同士ほどは激論にならずにバランスがとれそうだったからである。もともとのキッカケがデス氏の映画トークをみんなにも聞かせてみたいと思ったことなので、この選択は間違っていなかったと確信している。
とは言え、ぬいぐるみと人間の対談などという妙なコンセプト、しかも、どちらもマイナーないち私人(&ぬいぐるみ)なので、当然、「誰だ、お前ら…?」であろうし、毎回長い!!!よく知らん人間(&ぬいぐるみ)の長いnote、せっかく公開してもあんまり読んでもらえないのもわかるが、それはちょっと寂しい。
というわけで、ここで、noteにたまに登場する人物(ぬいぐるみを含む)を改めて紹介しておこうと思う。
デス・バレリーナ
珈音の夫。2015年初冬から珈音と暮らし始め、それまではぬいぐるみを愛でたり、ましてやぬいぐるみと会話したりなどせずに生活していたが、珈音とつき合い始めて自動的にぬいぐるみがいるのが当たり前の生活に巻き込まれた。2019年現在、ぬいぐるみと会話したり、声の出演も担当するようになっている。
オジサン
カエルのぬいぐるみ(緑)。名前がオジサンなのでよく驚かれるが、由来はタイガー&バニーの虎徹さん。ポチ(相棒のカエル)以外には丁寧語で話すというくせがある。すこしボヤキ癖があり、やや口が悪い。怖い映画が嫌い。ちょっと泣き虫。
ポチ
カエルのぬいぐるみ(ピンク)。オジサンの相棒。実はぬいぐるみ型ポーチなのでポチ。だいたい機嫌がよく、おおらかだが、デスメタルを聴くと人格が変わる。ホラー映画や残酷描写が好き。ピンクなので女の子だと思われることもあるが、男の子である。
ヴェノちゃん
2019年の珈音の誕生日プレゼントとしてやってきたヴェノムのぬいぐるみ。強硬派キャプテン・マーベル至上主義者だが、いまいち現実と区別がついておらず、珈音の姉を「日本のキャロルパイセン」と呼んで慕っている。直近にみた映画やアニメの影響を受けやすい。足にキャプテン・マーベルのラバーバンドを装着している。
カイハンセン
2016年の珈音の誕生日プレゼントとしてドイツから空輸されてきた(ただしmade in China)カエルのソフビ人形。その場のノリでデス・バレリーナに名付けられ、名付けた本人も忘れた頃に突如「わたしはカイハンセンです」と喋り始めた。つねに敬語、そして絶妙に話が通じない。感情の起伏が少なく、怒るという感情がわからないと主張。なお、眠れない体質なので毎晩「みなさんを見守っていますね」と宣言してキモがられている。
珈音(とその関係者)
本マガジンおよびnoteの管理人。デス・バレリーナの妻。
ぬいぐるみ達からは「れっどさん」と呼ばれている。由来は『天体戦士サンレッド』。ちなみに珈音の母はヴァンピー、姉は歩兵さん(またはキャロルパイセン)と呼ばれている。
そしてヴァンピーの家には、犬のぬいぐるみ(茶の湯)やネズミのぬいぐるみ(あたしちゃん)など総勢200ほどのぬいぐるみが雑居。
歩兵さんのもとにはカメレオン(まうあー&ひゃうあー)の他、カエルを中心としたぬいぐるみグループが生活している。
※挿入したイラストはneu Notes+というアプリを使ってiPad上で人さし指で描いてます。今回新たに描いたのはヴェノちゃん、ポチさん、カイハンセンです。
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