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講師もたいへん

今は深夜の3時半。今日は寒いなぁ。

そういえば、よく最終日にボロボロに疲れた講師たちをみて、

「講師たちもそんなに悩んでたなんて知らなかった」
「ずっと余裕そうに見えた」

なんてことをよく受講生から聞くので、いかに君のためにウンウン悩んでるか。たまには聞いてほしい。ちょっとだけだから。たのむよ。


毎週金曜に講師MTGなんてものをやってるのは知ってるよね?
何か金曜日って晩御飯が遅くなるなーと思わない?


実はね、あの時間に全受講生について、

・ああでもない
・こうでもない

ってみんなで話し合ってるの。せまーい部屋で。17時スタートで、19時過ぎまで。2時間は超えてる。全員についてだよ。人数によっては3時間とかしゃべるよ。

最近あの子が元気ないとか
最近あのこの表情が明るくなってきたとか

みんなで膝を突き合わせて真剣に話し合ってるの。

君が本気だから、それがわかってるから、
講師たちも本気なの。バチバチ議論することも実は結構ある。
講師たち、温厚そうなのに意外でしょ?

で、一応ひとりひとりに「メンター」って形で担当講師みたいについているけど、

ほぼ毎日情報交換していて、メンター担当なんかじゃなくても、他の受講生の状況だって大体知ってるんだよ(もちろんなんでもかんでも全部話すわけじゃないよ。プライベートな話は漏らさないよ。大丈夫。)

もちろんそれだけじゃないよ。

講師たるもの、自分がある程度稼げていないとなかなか教えられない。
だから、みんな結構本業もがんばってる。

いつやるって?お昼はみんなといるから夜だよ。

だから、
ちょこちょこ夜の飲み会に参加してなくても
晩ごはん以降、急に連絡が遅くなっても
仕方ないなぁと許してね

さて、話はかわるけど、
思ったよりも講師たちは皆のことを1日中ずっとずっと考えてるよ

他の講師と散歩したときなんて、ほぼ受講生の話しかしない。
残りのちょっとは「なんの講座がいいかな?」とか。


講師が迷ったり不安そうにしてたら、受講生がもっと不安になる。

だから不安さとか見せないように我慢してるんだよ。
みんな上手でしょ?

常に
「さっきの夕会での方針、これでいいのかな?」
「今朝のチャットワークへの返事、傷つけてないかな?」
「週末面談で話を聞ききってあげられたかな?時間、短かったよな・・」
なーんてこと毎日考えてるよ。毎日。

あのメンターはうまいこと伝えてて悔しいなとか、よく聞くよ。
俺じゃなくて、別の人がメンターが良かったと思われてたらどうしようとか、よく思うよ。

自分以外が全員優秀に見えるんだよね。
自分が受講生の中で一番成果出てないんじゃないかって焦ってるかもしれないけど、講師も自分が一番成果出させてあげられてないんじゃないかって焦ってるよ。

で、もっかい言うけどこれ「毎日」だよ。

だから、今まで担当した受講生のことは気になってしょうがないよ。
Twitterでもフェイスブックでもこっそり見てるよ。

もししんどそうにしてたら、受け入れてあげたい気持ちもあってシェアハウスも始めたよ。

何か困ったらいつでも連絡してきてね。

でも、どこまで踏み込んでいいか悩んでるよ。
webスキルの質問への返答だって「今の段階でどこまで答えを見せるべきか」毎回考えてるよ。ほんとは答えをあげたいんだよ。困ってるの、嫌だもん。

でも、いなふりは1ヶ月で終わっちゃう。

終わったら、もうこの居心地良い空間は一旦終わっちゃう。
君も「いなフリ後の日常」に進まなきゃいけないんだよ。

だから、「答え」ではなく「答えを探す能力」をつけてほしいんだよ。
そっちは一生使えるからね。「答え」は今しか使えないんだよね。



どこまで踏み込んでいいか悩んでるよ。
家庭環境の話も、学校の話も、会社の話も。
なんだか抱えてそうな心の傷の部分も。

心に絆創膏みたいに応急処置してるだけに見えるから、「1ヶ月しかない」期間でどこまで触れていいものか悩んでるよ。半端にはがして血が止まらなくなった状態で、いなフリ終わるわけにはいかないもん。すんごい悩んでるよ。

とっくにこっちは「webスキルを教えるだけの場所」のつもりはないんだよ。

でも、やっぱりどこまで踏み込んでいいか悩んでるよ。

こっちは聞く準備万端。受け入れる準備万端。否定の言葉は家に置いてきたので安心してほしいなぁ。


あーあ「どこまで踏み込んでもいいのかセンサー」とか、ないかなぁ。ないよなぁ。そうだよなぁ。

もう4時。少し空が白んできたなぁ。


ーー


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