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沖縄_名護路線バスの旅

仕事をリモートで行うようになってから、年に数回沖縄に行っています。
時間の流れが60歳を過ぎた、今の自分に合っている気がします。

サラリーマン時代、
旅行で沖縄に来ていたときは
レンタカーが移動手段でしたが、
今はバス、船が多くなりました。

2024年、沖縄の梅雨明け直後の木曜、沖縄に向かいます。

羽田空港ラウンジでリモート仕事を終えたあと、
最終便で那覇空港へ。

最終便は遅延することも多く、
たいてい、ゆいレールの最終には間に合わいません。

那覇空港でタクシー待ちの行列に並んでいると
前に立っていた男性から声をかけられました。
「どちらまで、行かれますか?」

偶然二人とも旭橋駅近くのホテルだったので、
一緒にタクシーに乗車。

彼はショルダーバック1つのみ。
旅慣れている雰囲気でしたが、
さすがに荷物が少ないなあ、思い
会話がスタート。

彼はANAのいわゆる“マイラー”でした。
青森在住で、青森→札幌→羽田→那覇→羽田→那覇、
を今日一日で搭乗したとのこと。

明日は始発便で那覇→羽田→札幌に向かうらしい。

“マイラー”というものを知ってはいましたが、
お会いして、話を聞くのは初めてでした。
いやぁ~、体力勝負です。

深夜の那覇、
お腹が空きます。
沖縄そばの店が開いていたので
ソーキそばの“小”。
ちょうどいいサイズ。

睡眠時間3時間くらいで起床。
旭橋駅に向かう。
ちょうど駅のシャッターが開くタイミング。

ゆいレールに乗り、
那覇空港に戻る。

そして、名護バスセンター行きのバスの始発を待ちます。

もちろん、那覇からもバスは乗れるのですが、
なかなか混むのです。
インバウンド含めて観光客も多いのですが、
地元の方の生活路線でもあるのです。

なので、始発の那覇空港から乗車します。
那覇空港着の飛行機が来る前なので、
那覇空港は閑散としていて、
バスに乗る人も私以外は1~2人程度。

ここから2時間少々のバス旅が始まります。

那覇中心地を経由して、高速道路へ。

高速の停留所もいくつもあるのですが、
そのひとつに“琉大入口”があります。
琉球大学の学生が普通にこの路線バスを使っています。

那覇空港から沖縄各地へのバスは、
地元の皆さんの“足”となる路線バスなんだなぁ、
つくづく実感します。

高速道路のインターをいったん出て、
インター外にある停留所でお客さんの乗降があって、
また高速に戻る。

空港と街をダイレクトに結ぶ”高速バス“と違って
時間はかかるけど、
生活の一部となっているバスもいいものです。

高速を降りると、海が近づいてきます。
名護市民会館を通ると、
バスセンターもすぐそこです。

朝8時30分ごろ、名護バスセンターに到着。

いつもお世話になるホテルは
バスセンターから歩いて2~3分。
便利なうえに、海のそば。

プロ野球の日本ハムが宿舎につかうビジネスホテルです。

1階には10席以上のワーキングスペースが
あります。
ミーティングルームも2つあり、
リモートミーティングをやっている方も
けっこういます。

日ハム番の記者の皆さんも
ここで原稿書いたりしてるんでしょうね。

チェックインだけ済ませて、
9時にはリモート開始。

早めのお昼ご飯に沖縄そばを食べ、
15時には部屋に入り、
海を見ながら19時過ぎまでお仕事。

こんな時間が連日、過ぎていきます。

美味しい沖縄そばのお店もいくつかありますし、
個人的にはハンバーガーランキング第1位ののお店もあります。
テイクアウトでパンを買うことも、ありますね。

晩御飯については
以前書いたこともありますが、
美味しいお店、ございます。

平日を何とかこなして、
やっと土曜日。

名護バスセンターから
渡久地へ向かう予定。

バスセンターでバスを待っていると、
10代後半?の男性から声をかけられました。
「このバスは美ら海水族館に行きますか?」

美ら海水族館は別の乗り場なので、
乗り場を伝えます。

私が渡久地へ行くバスに乗りこむと、
またその男性が来て、
運転手さんに「美ら海水族館に行きますか」と
聞いています。

運転手さんも「このバスは行かないので、〇番のバス停から
乗ってください」と答える。

運転手さんが私の方を向いて、
「お客さんは大丈夫?」と聞かれたので、
「はい、渡久地に沖縄そばを食べに行くので
大丈夫です」
と答える。

地元以外の方は
ほとんど美ら海水族館に行くみたい。

名護の中心地をぐるりと一回りしてから、
海沿いを渡久地へ向かうコース。

30~40分程度の路線バスの旅だが、
乗客は私ひとり。

運転手さんとお話をしながらの路線バスの旅。

定年を迎えて、運転手を辞めたら
コロナがやってきて、
娘さん、娘さんのご主人が失業。
経費節減のため、お孫さん含めて
娘さん家族3人との同居がスタート。

「(運転手さんの)退職金を切り崩して、
ちょっと借金もしながら
何とかやってきた」、と
笑いながら言います。

苦笑いじゃなくて、
本当に笑いながら、です。

バスの運転手に戻ろうと思っても
観光客が誰もいなくなり、
バス会社もリストラ、リストラ。

「本当に大変でした」、と
これまた、にこやかにおっしゃる。

「来年から年金をもらうのが
楽しみで仕方ない。」
「年金をもらって、足りない分だけ
仕事をする、そんな生活が今から楽しみ」

苦しかったこと、
ネガティブなことも
「なんくるないさ」で乗り切ったみたい。

あぁ、路線バスの旅っていいな。

渡久地に到着。

ちなみに、名護港から渡久地港まで
船もあるので
おススメです。

さて、沖縄そばのお店に急ぎます。
人気店なので
オープン前から並びます。

ぎりぎり1回転目で入れました。

本当に小さなお店です。
でも回転もいいので
のんびりお待ちいただければと思います。

帰りも路線バス。

美ら海水族館経由で帰ろうかな、と思い
30分くらいバス停で待ちます。

時間通りに来ないのも
路線バス旅のだいご味。
鉄旅との違いですね。

日本の鉄道旅は
分刻みでスケジュールを組んでも
問題なく進むことがほとんどですものね。
鉄道会社の方々に感謝です。

さて、バスがやって来ました。
さすがに美ら海水族館経由は
人が乗っています。

美ら海水族館で降りてもいいかな、
と考えていたのですが、
とんでもない人の数と車の数をみて
ビビッてしまい、そのままバスに乗って
名護に帰りました。

名護から本部町界隈は
循環バスが多くなっています。

経路で時間が違ってくるので
ご注意くださいませ。

日曜日、那覇空港へ向かいます。
もちろん路線バスです。

早朝の名護バスセンターは
人もまばら。

那覇空港まで、路線バスの旅は続きます。

次回の名護は台風シーズン後・・・

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