8月20日
日記
仕事を辞めて3ヶ月が経とうとしている。仕事をしていなかった頃は、毎日夫を見送ってから夫が帰ってくるまでの時間が長くて苦しくて毎日ここから飛び降りたい(ここは25階)と思うほど苦しかったけど、今はなぜか全然大丈夫。
この生活の終わりが見えていることもあるし、何よりその仕事が相当嫌だったみたい。あんなにがたがたになっていた爪がすっかりつるつるになった。
体、正直。
無職がいちにち何をやっているかといえばひたすらに本を読んでいる。腰さえ痛くならなければいくらでも読んでいられる。いい椅子欲しい。
さすがに運動不足になるので、午前中はラジオ体操を第二まできっちりやって、ステイホームで流行ったHand Clapを一回やって、ここ最近は夕方にジムで30分走っている。これがけっこう区切りになって、そのあとのビールを気兼ねなく飲み始めることができる。
今日はNetflixで映画を一本観た。「Julie and Julia」料理にまつわる話だし誰も死なない。特に私が気に入ったのは、ジュリーの夫がたーっぷりの愛を込めて
「Where is my big sprig!」と呼びながら家に帰ってくるところ。字幕では「いとしの大枝はどこ?」
大枝。おおえだ。
そう。彼女は夫より大きな作りになってる。それを受けた彼女はまたとーってもうれしそうに「キッチンで頑張ってるわ」と返す。(英語は聞き取れず)
いい。めっちゃいい。私のような歪んだ心の持ち主はこうはいかない。舌打ちのひとつもするかもしれない。私はそんな自分がこわい。でもとにかくいいもの見せてもらった。
こうやって私の8月20日が終わってゆく。よくも悪くもない。
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