43歳、絶望に似た気持ち

日記

帰国日が正式に決まらずに悶々とした日々を送っている。(食う、寝る、読む、の毎日だ)

子供の頃、「大きくなったら何になる?」という質問を受けては「大きくなったらアラレちゃんになる!」と答えていた私だが、もう十分に大きくなった。

年齢的には。

頭が良くて計算のできる人たちから見ると考えられないかもしれないがこの私、人はどんどん成長して自分の行きたい場所(比喩的な表現です)に行ける、対価も相応になっていく。と刷り込まれたように思っていた。ところが帰国に当たって仕事を探すも、43歳女性、一番合っていたのは料理を作る仕事、放っておけば何日でも本を読んでいられる、キャベツの千切りは早いけどエクセルの表は作れないスペックの人間にできる仕事がみつからない。
この3年で「毎日夫と一緒に夕食が食べられて土日も夫と楽しく過ごせる」という、社会に出てからサービス業しかやったことのない人間には考えられないような素晴らしい体験をしてしまった私は、こんな楽しいセカイがあったのかと瞳孔が開いて目から星が出る勢いだ。そしてこれからのジンセイ、そちら側を歩いてゆきたい。

試しに。平日ランチのみの飲食の求人を見ると、時給は平均で¥1100。
1100×8(時間)×22(日)=193600...
まじすか...

わー。

わー。

わー。

もし私がこれからもひとりで生きてゆかなくてはならなかった場合(相当恐怖らしく、たまにそういう夢を見る)、この金額で動けなくなるまで働くって、ふつうにテンション下がる。
無能だからそうやって下の方をずるずる生きてゆくしかないのかー、まだまだ寿命じゃなさそう...って思った時に何を支えにしていけばいいのか。

これはたぶん呪いにかかってる。呪いというか、刷り込み?
人はいつかこれと思うような職業についてお金の心配をしなくてもよくなる、ってやつ。これは自分で早いうちから意識しないと到達できないゴールなんだとやっと気がついてまだまだショックを受けている。どこかで諦めたくないという気持ちもある。謎だ。

今回の地球全体を巻き込んだ騒動によって、ここ数年はいろんな意味で地盤がゆるむ、というより軽い天変地異のような状態になるだろう。この時期に日本を外から見られたことはとてもラッキーだし、これを生かさない手はない。
力を抜いて、捨てられないものはなにもない、というような気持ちで挑みたい。

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