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2024年に遊んだ美少女ゲーム4選

  2024年に遊んだ美少女ゲームから、私オススメのタイトルを4本選んでみた。
 どのような内容なのか、どういった理由からオススメなのかをネタバレなし各1000字程度で紹介していく。
 「このタイトルめちゃ好き。布教したい」「私の好きを語りたい」といった気持ちで記事を書いているため、本記事から興味を持ってくださると有り難い限りだ。


もんむす・くえすと! ぱらどっくすRPG終章

 ツクール製の成年向け同人RPG
 『もんぱら中章』から7年(前作前章から13年)の年月を経てついに完結。
 『負ければ妖女に犯される』の前作サブタイトルの通り、男性受けのマゾゲー
 プレイ時間は280時間。本作は前中終章の三部作のため、前章が35時間、中章が65時間、残りが終章といった内訳だ。
 終章がこんなにも長くなっているのは、終章だけで三部作と言える長編のためだ。終章プロローグを終えたら、どちらの陣営に付くかで物語が大きく変わる。2つのルートを終えた後、以前までの体験を活かして第三の道が開かれる。1ルートで1本のボリュームもあるが、本作はここからが本番と言っても良い。それを表すように、タイトルが最終章と変化する。
 なお、前作からのプレイを強く勧める

 簡潔にまとめると、私が理想としている物語そのものだった。
 ペルソナや軌跡シリーズを代表とする現代を意識したもの、スターオーシャンのような宇宙規模のSFもの、天外魔境といった和風日本ものもあったり……とRPGの舞台は様々である。
 私が最も好いているのが、ドラクエ的世界を舞台にした勇者と魔王物語である。私の好みに本作がドストライクで、そこに魅力的なキャラクターと極上のエロがあれば最高になるのは当たり前で……。
 『もんくえ』時代では、物語冒頭で魔王と出会い、旅先で起こる数々の事件を解決しつつ、魔王城を目指して一緒に冒険していく。魔王であってもお構い無しに攻撃を仕掛ける正体不明の化物の登場、いくつかの謎も見えてきて……。
 パラドックスの言葉通り、『もんぱら』では平行世界が鍵となってくる。前作がハマれば、そのままの勢いで購入しても問題ない。多くの仲間とともに、世界を救う冒険を続けていく。

 ここからはゲーム面、RPGとしての感想になる。
 前作の『もんくえ』は、ドラクエ1的な1vs1を思い描いてもらうのが手っ取り早い。敵の拘束技が敗北に繋がったり、プレイヤー自身の精神的敗北からおねだりしたり……。
 前作もゲームとして楽しんでいたが、『もんぱら』ではツクール製のためRPG要素抜群になっている。最終的なパーティーメンバーは16編成。ドラクエ5のようにモンスターを仲間にできる。その数はポケモン初代を軽く超える300種類以上。ドラクエ6やFF5らしく各キャラ毎にジョブを設定でき、この子はこんな職に付けてみようかと自由度が高い。それらが重なり、自分だけのパーティー編成を堪能できる。さらに、やり込み要素も半端なく、ディスガイアよろしく余裕の京桁越えダメージを叩き出せる爽快感もある。
 ゲームシステムの理解や攻略難易度、物語から、DQ3やFF6といったRPGをプレイ済の方がより熱中できるはずだ。

 先に書いたように、エロ要素は言わずもがな最高だった。長くは語らない、とにかく最高で……本シリーズで目覚めたという人は、私のように多くいるはずだ。
 RPGとしてもエロ目的としても満足なシリーズである。



夏色クローバー

 台湾産の和姦もの抜きゲー。
 とりあえず、Steamの商品ページを見てほしい。2000円程度の手に取りやすい定価、ぬるぬると動くアニメーションに驚愕することだろう。
 台湾産によくあるゲーム性(行動力を使って今日1日どういったことをするのか決めて、ヒロインたちの好感度やお金を貯めていくもの)で、遊びが強いシステムだ。
 プレイ時間は20時間。テキストを読み進める以外にも、1日の行動を決めたりゲージを管理したりといったゲーム部分も多く、それらに充てる時間も長かった。

 女上司の命令でヒロインたち三姉妹の家政夫として暮らすことになる、抜きゲーとして大変わかりやすい導入。
 4人のヒロイン全員が爆乳で、作中で性欲強めと判明するし……最高にえちえちかよ。

 本作の特徴として、とにかくアニメーションがエロい。テキストメインで進むモードと、ダイナミックモードの2種類がある。
 ダイナミックモードは圧巻のエロさ。先述した通り、ぬるぬる動くアニメーションは勿論として、カスタマイズの豊富さもオススメの理由だ。ボタン1つで、アニメーション状態をいつでも変更できる。

 ズリシーンの1つを例にすると、3つ以上の視点を追加できる。「爆乳、横から見るか、見上げるか見下ろすか……」それらを魅力を同時に味わえる。追加で、先端へのキス及び舐めあげ描写も選択できる。
 扱くときの速さを三段階から調整可能で、フィニッシュ時は交互ズリアニメーションに。それぞれの速さには数通りのセリフがあり、状況の変化を感じられて欲求を煽られる。
 着衣かデカブラ、それとも裸か。陥没かそうでないか。ハート目バージョンと多種多様。
 今日はデカブラの締付を感じられるようなズリをお願いしたい、陥没を眺めつつのズリを……。終わった後は、着衣もしくはデカブラへのぶっかけを目に焼き付けたい。いや、柔肌に染み込むような白濁が好きなんだ。といったようにありとあらゆる需要を満たしてくれる。
 1つのズリシーンだけでも多くを語れるように、すべてのシーンにてアニメーションと豊富なオプションが備わっている

 キャラクターの立ち絵(衣装)も複数パターン存在していて、ゲーム内でアイテム購入後にいつでも変更可能になる。惜しいことに、衣装はゲーム後半にならないと購入不可だったと記憶しているが。
 部屋着から外出服、水着、シスター服、ブルマ(体操着)や逆バニー、動物パジャマとこちらも非常に多く……。
 勿論、ブルマや逆バニーでのシーンも完備。

 めちゃシコなアニメーションを堪能できるダイナミックモードのシーン数は35以上
 CGイラストは各キャラ5枚程度と少なくあるが、美しさと可愛さを備えたもので、こちらもぜひ確認してほしい。
 さらに、主題化は必聴ものだ。本作の主題化を2024年ベストエロゲソングに挙げたい。
 そんなタイトルが定価2000円程度で、金銭感覚がバグってしまう。



三色絵恋 トリコロールラブストーリー

 中国産の全年齢ノベルゲーム。
 対応機種はPS4。Steamでは日本語未実装。
 中国語音声のみ
 物語は前半と後半に大きく分けられ、どちらもとにかく重い。親との対峙、三角関係、主人公たちの精神的成長を題材とした重いシナリオが好きな人にぴったりかと。
 プレイ時間は35時間。個別ルートは2つのみで、個別開始からエンディングまで7時間以上はかかったと記憶している。

 三角関係ものよろしく、攻略可能ヒロインは2人だけ。10年以上の付き合いの幼馴染。昔会ったことあるらしい転入生。どちらを選ぼうにもやはり重い……。
 ヒロインや悪友たちとの昼食や水着パートもありワイワイできたと思ったら、その後の展開が悲惨で……。だからそこ、「さっきまでの幸せはどこに?」と余計に重さが増してしまう。

 プロローグとして主人公の語り(幼馴染との一幕)があるが、現段階では理解不十分で終わることだろう。また、芸術科クラスに編入したことをひどく驚く悪友もいるが、プレイヤーはその理由を十分に理解できない。物語を進めていくと、主人公の境遇や親との関係性を把握でき、それがもうしんどくて……。
 前半パートは、主人公の凄惨な家庭環境から来る問題に向き合いつつ、文化祭や試験勉強に取り組んでいく。容易に想像できる通り、それらがすんなり終わるわけがない。
 後半の個別ルートも、前述の通り三角関係で……重い。さらに、転入生の親とも一悶着があり、胸が苦しくなる。
 ヒロインたちとワイワイ語るだけでない、重い展開のギャルゲを望んでいる人にもってこいだろう。

 本作には、中国産だからこその特徴がある。2005年が舞台、さらに芸術科クラスといった差異もあろうが、中国の学校生活が描かれていることだ。それが、強い新鮮さをもたらしてくれる。
 教室からして、日本と大きく違っている。教科書が山積みで……。
 部活に参加してヒロインたちと親睦を深めるといったイベントもない。というか、作中で部活という単語が出てきた記憶がない。夜遅くまで勉強、勉強で下校が夜になる等、現代日本では経験できない日常を読み進めていける。 

 本作の選択肢はオリジナリティが強く、スケッチブックにどちらのヒロインとの1日を描くかで個別ルートが決まっていく。これは、芸術科クラスだからこその主人公の行動とぴったりと重なる。
 また、登場人物の心情変化にもスケッチブック(これまでの選択肢)が強く関わっているため、選択肢までもがゲーム演出及びシナリオに結びついている。もう大変な関心ものであった。

 本作のリアルさを引き上げる要素に、桁違いの差分がある。
 2人のヒロインだけでも、482個と422個の表情差分がある。転入生の服装差分は10個、22もの背景差分が。
 SD含めてCGイラストは約80枚、1枚に20個ほどの差分は当たり前で、多いとの80や40もの差分がある。
 そのおかげで、感情変化をつぶさに感じられ、言葉にさらなる重みが加わる。ラストシーン間際のCGイラストで、ヒロインが涙を流す差分は今でもはっきりと覚えていて……。

 三角関係や親との対峙ととにかく重く、リアリティー感じられる内容を欲しているプレイヤーにオススメ。それらを多すぎる差分で演出してくれる。
 中国語音声、日中同時表示、中国の学校が舞台といった観点からも学びの機会ともなるだろう。



狐が僕を待っている 花

 韓国産の全年齢ノベルゲーム。
 対応機種はSwitch。
 日本語と韓国語選択可能。
 『狐が僕を待っている(無印)』のエンディング後から話が進むため、前作はクリア前提となっている。続編にありがちな前回までのおさらいも存在しないため注意が必要だ。
 プレイ時間は6時間半ほど。エクストラシナリオが1時間ほどであった。

 幸いにも、前作の『狐が僕を待っている(無印)』は、ワンコインで購入可能なセールが何度かされていた。また、『マンガアプリcomipo』にて前作のウェブトゥーン版が連載されているため、そちらを併せて読むと良いだろう。

 前作の話が終わり、主人公含め4人で仲良く過ごしていたところ、メインヒロインの元に同じ狐耳を生やした2人がやってくる。
 狐一族としての妖術力試しを軽く済ました後、手紙を渡す。それを読み終えると、彼女はつらい表情をしていて……。
 その夜、ヒロインが一族の1人を手にかける瞬間を目撃してしまう。その瞬間、あたりが白く包まれ、2人がやって来る直前にタイムリープしていた。
 彼女たち狐一族の目的とは? あの手紙には何が書かれていた? タイムリープも法器の影響なのか? どうすれば抜け出すことができる? その先には何が待っているのか? と次々に謎が浮かんでくる。 

 新キャラが登場し、狐一族の話が多く語られる。登場する法器の追加により、物語の濃さや将来性が増したと感じた。
 Talesshop初の続編ものでもあり、日本でウェブトゥーン展開もされているため、この調子で3作目以降もあれば……と楽しみだ。

 いくつかのレビュー記事によれば、本シリーズにはホラー要素があると書かれているが、体感としてはホラー要素は非常に薄い。
 『花』には特定のキャラクターの死亡シーン。『無印』では、人間の肝臓と狐の関係性から、「肝臓食べさせて」といった流れ、選択肢BADエンドで剣の形をした法器に斬られる程度である。
 ホラーなんて見当たらず、画面を埋め尽くすほどのかわいいがメインである。怖いの無理だしなぁと騙されないでほしい。せっかくのかわいさを楽しめなくなってしまう。

 そして、かわいいの他にパロネタやメタネタも多く散りばめられている
 それを示すように、クリア後に閲覧可能なエクストラモードには信じられないほどのネタがある。
 本編のキャラクター設定やワンシーンを活用したまま、「エクストラだから何をやっても構わないだろ」といった、メインシナリオの雰囲気ぶち壊しのハジけ具合である。好き苦手から個人差激しいだろうが、私はそのネタに大笑いしてしまった。 

 頻繁にセールをしている前作の購入、もしくはウェブトゥーン版を読んでみて、物語やキャラクターが気に入ったら、ぜひ続編も手にとってほしい。
 そして、エクストラシナリオの自由奔放ぶりまで確認して欲しい。



まとめ

 RPGとしても非常に満足できて、エロもつよつよな『もんくえ』シリーズ。
 お手頃価格で手に取りやすく、ぬるぬるアニメーションやオプションの豊富さが目玉の『夏色クローバー』。
 重いシナリオと桁違いの差分で、リアルさを求めた『三色絵恋』。
 オススメタイトルが多いTalesshopの1つである『狐が僕を待っている』シリーズ。

 同人タイトルや海外産だけの紹介になってしまったが、それらにあまり触れていない人にこそ遊んでほしい。

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