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東日本自転車旅 7日目 川崎ー東京ー上尾 60km



ひろきの家は居心地良すぎて11時頃まで漫画を読んだり喋ったりしてダラダラ過ごしてしまった。昨日買ったつげ義春の「無能の人」がとても良かった。あとがきも読み応えがあり、とくにあの人間臭さと怠惰な心情の表現は唯一無二の才能だろう。著名な人達がつげ義春の世界観に影響を受けているのがわかり、改めて面白さを感じた。
吉将市(3月に開催してフリーマーケット)で自分の持っていたつげ義春の漫画が売れてしまったので、また一冊欲しいなと思い探していたところ自分もさらに彼の魅力に取り憑かれてしまった。以前持っていたあの本が売れていなければ、もしかしたらここまでつげ義春にこだわることはなかったかもしれない。きっかけはどこにあるかわからないから面白い。
最後に野中にある駄民具ダミラに寄ってから東京を出たい。ダラダラと東京の街中を走っていると、ふとユキちゃん(弟の奥さん)がてりやきバーガーの話をしていたのを思い出してお昼はマックに行きたくなってしまった。相変わらずチェーン店ばかり行ってしまう。
信号待ちをしていたら、右側から見覚えのあるやつがスケボーで目の前を通り過ぎていった。あれは多分じゅんきだ。じゅんきは学生時代の同級生で、学科は違ったけどよく寮で遊んでいた友人である。
ラインをしてみたらやっぱりじゅんきで、少し道を入ったところで数年ぶりの再会。
こんなこともあるんだな。久しぶりに会えてよかった。

お昼はマックで遅めの昼飯を食べて駄民具ダミラへ。
しかしここもやっておらず。なんだか今回の旅はそういうことが多い。最初だけだといいけど。隣の吊り橋ピュンという古着屋は良いTシャツがたくさんあり思わぬ発見だった。吊り橋ピュンという店名も素晴らしい。


野方はちょっと独特な町で、松本大洋の世界観みたいな人の密度とパワーできているような町だった。東京にいる人は東京という町でそれぞれのキャラクターを演じているように見える時がある。地方から来た人が多いからなのかいい意味で町に根付いていなくて、その程よい距離感があの違和感と東京のカオスな感じを生んでいるのだろう。


夜は埼玉の上尾まで走り、二日連続で日乃屋カレーを食べ、スーパー銭湯で仮眠。ここは2時まで営業していたので5時間くらいは寝ることができた。
閉店の2時になったのでスーパー銭湯を出よう。4月に入ったけど関東の夜はまだまだ冷える。

昼飯 1000円
晩飯 1000円
銭湯 1000円

合計 3000円

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