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戦うメガジョッキ

フォロワー諸氏と「じゃれ本」で遊びました。結果を文字起こししたので、皆様にもおすそ分けです。書いた人の中に素面シラフの人が一人もいないことをお含みおきください。

参加者(※あいうえお順、文章を書いた順番ではありません)
・KANSYA(@fujiwata_yet)さん
・午後の紅茶ババア(@gogotea_55t)
・サカノ塾長(@qmakarla)さん
・みくおじ(@kyoaogiri)さん
・45(@45_Stations)さん
※筆者交代のところで段落が切れています。知り合いの方は、誰がどこを書いたのか当ててみてね☆


タイトル:「戦うメガジョッキ」

「目を覚ますと私は居酒屋のテーブルの上にいた。「私は会社に出勤しようとしていたはず……一体なぜこんなところに?」疑問に思っていると、目の前にいる男が私に話しかける。「目を覚ましたようね。あなたはメガジョッキ。世界を救う存在よ。」

「メガジョッキ?何を分からんことを言ってるんだ!今日は大事な作業があるんだ。バカバカしい。私は帰るぞ!」今日はミスができない大事な仕事がある。メガジョッキだなんてバカげた話だ。男に背を向け離れようとした時、男が声を出した。「逃げるのか?」

ア!?!?!?!?!?逃げる!?お前私が逃げるような人間と思ってんのか殺すぞ!「なめんなよカス!!」そう言って私は対メガジョッキメカの操作レバーに手を伸ばした。しがない仕事人間のフリをしていたが私は実はこのロボットのパイロットである!行くぞ!対メガジョッキメカ!!レギュラージョッキしかいない世界にしてやる

――そして時は過ぎた。世はレギュラージョッキ時代。大地は枯れ果て、生命の水「黄金の涙」アサヒスーパードライはこの世から消えた。しかし、人類は諦めなかった。終わりを向かえたその世界で、ただ一つ残る希望。”GMJ”ギガメガジョッキ。世界を救う最後の戦いが開幕する――!!!

”GMJ”ギガメガジョッキ——それを受け継ぐ新世代の子供たちが産声を上げた――『俺が次世代を作るぜ!!ウォォォオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』

鋭い咆哮ほうこうとともに、無数のメガジョッキの卵が孵化を始めた。ジンジャーハイボール、角ハイボールのメガジョッキが机上に氾濫し、口々に「ウィスキーがお好きでしょ?」と叫び始める。その声を聴いた魔王は、「熱帯魚の一向一揆かよ!バーカ!!」と叫んだ。

黄金に輝くメガジョッキを頭上に掲げ、願いを込める「私に……わたしに少しだけ……元気を分けてくれ……ッ!」頭上に掲げたジョッキが輝きを増す。輝きを増した光は、やがて柱となり、そして一筋の細い線となって形成される。時は満ちた。

毒を以て毒を制す――私の国にはそういった言葉がある。全身全霊を込めたその一撃は、悪のメガジョッキを貫いた。しかし、全身に回るアルコールは、私を酩酊の世界へと導いた。ウェーイ!!ワンチャンアルッショ!!どこともつかぬ椅子の上でそう叫ぶ私のあの体験は……はたして現実のものだったのか?

(おわり)

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