定点観測(2022/06/15)
・曹洞宗の本山である、鶴見の總持寺に行きました。曹洞宗のとあるお寺で買ったお守りが壊れちゃったので納めに行こうと思ったのですが、納め方がよくわからなかったのでそのまま帰りました。お守りはどうしよう……。
・ひっくり返るくらい大きい寺社で驚きました。駅からあんなに近いところにあんな広大な領域を構えられるなんて、歴史のある宗教施設はさすがだと思います。もっとも、駅が後からできたのでお寺から見たらそりゃあそうなんでしょうが。
・BEMANI SYMPHONYを聴きました。これはもうかなりの数の人が感想を書いているので、わたしが新たに書けることはないのですが。
・特に印象に残ったのはneuと天空の夜明けメドレーです。
・neuは、ピアノ一本と歌だけで構成されていました。ごまかし一切不可のストロングスタイル。それでいて、会場の空気を「無」にするだけの力がありました。なんというか、これが無なんだ、と思いました。オーケストラの編成がはけているから無ということではなく、音が鳴っていないから無ということでもなく、死後の世界としての無でもなく、人類滅亡後の無でもたぶんなく、何かではないという無限の消去法の結果たどり着ける世界だったような気がします。
・neuという曲は、「無」をテーマにしたポップンミュージックの曲です。光のボスと闇のボスを倒した後に出てくる神秘的な曲です。ポップンにおいてははちゃめちゃに難しくて音の数が多いのですが、BEMANI SYMPHONYにおいては真逆で、極限まで音を削ぎ落とした構成です。音楽ゲームの難しい曲は、音の数をできるだけ多くしてなんぼの世界なのですが、これだけ音を減らしても、威厳のあるというか、心に響く曲になる、というのは本当に凄まじいことだと思います。激辛ラーメンから辛さを抜いてもおいしいような、そして生でも食べられる野菜を調理してさらにおいしくする凄みとか、そういうものを感じます。
・また、「常盤ゆう」さんという歌手のすごみも感じました。ごまかしの効かないステージで、渋谷公会堂に響き渡るロングトーンの歌声は今後忘れることはないと思います。本当に替のまったく効かない、素晴らしい歌手だと思います。
・天空の夜明けメドレーは本当に伝説というか、、、感情がぐちゃぐちゃになりすぎてまともに覚えていません。
・ぶっちゃけてしまうとBEMANI SYMPHONYを観に行くことにした理由はOutPhaseの再結成を見るためでした。
・こんなことされて観に行かずにいられようか!!
・わたしはビートマニアの古参ではなく、わたしがこのゲームを始めた頃にはすでにTaQさんはビートマニアを離れられていました。わたしは八段くらいの頃はTaQさんのことが嫌いで、「この人の曲難しいんだよな!ふざけやがって!」と忌避していました。それから時は流れ、皆伝になり、DPにのめり込み……そうしているうちにめちゃめちゃにハマってしまいました。そして、TAKAさんとTaQさんの二人が作り上げるOutPhaseの神秘的な曲のファンになっていました。
・TaQさんが全く別のベクトルで音楽を続けられていることは知っているし、TAKAさんと不仲なわけでもないというのも何と無くそう思っているので、OutPhaseの新曲が出ないことに対して悲壮感を感じているわけではありませんでした。でも、また組んでほしいよなあ…とはずっと思っていました。ONE MORE EXTRAが発表されるたびに、「もしかして??」と思ってしまうものでした。そんなわけないのに。
・TAKAさんがライブの後半に出てきて「次が最後の曲です」と言ったとき「ああ…OutPhaseの再結成は見られないのね…TaQさんは午前の部出演だったのかな…?」と半ば諦めの気持ちでした。“最後の曲”として演奏された冥はいい曲だったのですが、これで終わりか……という寂しさが強かったように思います。半ば祈るような気持ちでアンコールをして、そして流れてきたのが「天空の夜明け」でした。
・TAKAさんがここで「天空の夜明け」をかける意味たるや!!!しかも、「冥」から「天空の夜明け」です。「冥」というのはロケットで冥王星に行ってしまった男の曲です。HAPPY SKYの曲なのでTaQさんがIIDXを離れたあとの曲です。その曲のあとに「天空の夜明け」を演奏し、その途中からバイオリンを弾きながらTaQさんが舞台袖から登場するのです!まるで、遠くに行ってしまったTaQさんが戻ってくることで長い夜が明けるかのような、そんなメッセージを感じとってしまいます。(希望的観測が過ぎますね)
・その後、バイオリンでOutPhaseの曲であるquasarとsyncを演奏し、曲は天空の夜明けに戻ります。そしてTaQさんは階段を上がってDJブースに入り、TAKAさんと満面の笑みで肩をくむのです……
・ああああああああああもおおおおおああああああああああああああああああああああああああ
・この演奏がなかったとしても、BEMANI SYMPHONYという営み自体が、壮大な一つのOutPhaseの作品だったとも思っています。TAKAさんたちが育ててきたBEMANIの文化と、TaQさんが作り上げてきたGaQdanという集団のコラボレーションは、別々の道を歩んできた二人の線が交わる瞬間に他なりません。
・わたしとしては、今後のさらなる展開に期待しかありません。もしかしたらTaQさんがIIDXに戻ってきてくれるかもしれないし、あるいはBEMANI SYMPHONYが再度開かれるかもしれないですし、そのいずれの可能性にも期待したいです。
・次のBEMANI SYMPHONYではcrewやってくれますよね???Votum Stellarumもやってくれないかなあ…?