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皿複合苦手マンがSP皆伝に復帰した話

IIDXのシングル皆伝に合格しました。

顛末はツイートに書いた通りですが、改めて書きます。青龍さんというプロゲーマーの配信で「お悩み相談会」をしていました。IIDXに関する悩みを自由に聞く雑談会のようなものです。わたしはそこで皿複合(スクラッチと通常ノーツが同時に迫ってくる地帯)に関する相談をしました。そこでアドバイス(後述)をいただいて、早速実践に移したところ、目標だったシングル皆伝に合格した、ということです。

実際に相談した配信は下記です。(わたしの相談は1:16:18〜ですが全編有意義です)

わたしが受けたアドバイスというのは、一言で言うと「スクラッチに意識が持って行かれて通常ノーツが見えなくなっているのでは?」というものでした。通常ノーツだけが降ってくる時と同じ目線で皿複合を捌く、ということを意識するのです。言われてみれば当たり前かもしれないことですが、これがわたしには目から鱗でした。

ギターの弾き語りをする人に向けたアドバイスとして、「観客が聞きたいのはギターじゃなくて歌なんだ。ギターを弾くのは難しいけれど、そっちはミスしてもいいから歌に集中しよう」というものがあります。これを彷彿とさせるようなアドバイスだと思います。「ゲージが減っているのは皿じゃなくて鍵盤なんだ。スクラッチを回すのはむずかしいけど、そっちはミスしてもいいから鍵盤に集中しよう」というわけです。

もう一つ自分にとって新鮮だったのは目線についての話です。IIDXにおいて目線、すなわちどこを見ながら打鍵するかというのは極めて重要な概念です。ただ、よく語られるのは垂直方向の目線のことで、認識にかかる時間、打鍵の指示を脳から指に出すまでの時間など、そういったものを意識するための概念だったように思います。今回アドバイスいただいたのは水平方向の目線でした。これを意識することが今までのビートマニアにおいて全くありませんでした。うまい人にとっては当たり前のことか、無意識にできていることなのかもしれませんが、それを言語化して人に処方箋として提示できる青龍さんは本当にすごい人だと思いました。前々からすごい人なのは知っていましたが、改めてそのすごみを“体験”することができて幸せに思います。

なお、ここで自分語りをすると、皆伝合格は今回が初ではなく、Rootageぶりでした。平成が終わる直前にゲーセンに何度も駆け込んで、粘着の末獲得したものでした。

その後流行り病の影響でゲーセンから足が遠のいたり、DPにハマってSPをあまりやらなかったりなどの影響で、卑弥呼が抜けられなくなっていたのでした。おそらくこのあたりで、皿複合に関する勘が失われてしまったのではないかと思います。一度皆伝が取れたからこそ、もう一度取れないことが悔しくて悲しかったのですが、こうして皆伝を再現できるようになれたことは大きな自信になりました。腕が衰えないように、地力は引き続き高めていきたいと思います。

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