見出し画像

NORI選手BEMANI PRO LEAGUEおつかれさまでした

KONAMIが誇るe-Sportsの祭典であるBEMANI PRO LEAGUE(以下BPL)のSeason 3のドラフト会議が先日開催されました。いろいろと衝撃の多いドラフトでしたが、中でも個人的に衝撃だったのはBPL ZEROから携わっておられたNORI選手がドラフトから漏れたことでした。プロ志望の皆さんの中には、ドラフト会議にも参加できなかった方、新規参入したが選ばれなかった方、リベンジを誓ったが選ばれなかった方、契約継続に至らなかった方、辞退された方など様々いらっしゃり、それぞれの想いがあったかと思います。そんな中で一人の選手に対してのみ何かを綴るのはちょっと違うのではないかとも思うのですが、それを承知の上で、NORI選手へのこれまでの活動に対する感謝の念を込めつつ本稿を書いていこうと思います。

BPLにハマったきっかけである

NORI選手がいなかったらわたしはBPLにここまでハマっていなかったと思います。beatmania IIDXは元々好きでしたが、スコアに興味なく(クリアラーです)、また勝負事にもそんなに興味がなかったからです。BPL ZEROも見てなかったのですが、何の気なしに見たBPL2021のドラフト会議で、「Mr.データ」の二つ名を冠した選手がいるのを知り、「データキャラってこういう場ではどういう活躍ができるんだろう?」というのが気になるようになり、そこからBPLを見るようになりました。

シーズンが始まってみるとまあこれが面白くて、毎週のようにYouTubeにかじりつくようになりました。試合内容がアチアチすぎるのはさることながら、その面白さを補強してくれていたのがSNSだったと思います。NORI選手のTwitterアカウントは、BPL2021の司会進行をされていた荒木さんをして「NORI選手のTwitterを見ればBPLがわかる」と言わしめたほどでしたし、実際にそうだったと思います。
BPLがあまりにも面白くてnoteに記事を書いたところ、それを真っ先にシェアしてくださったのもNORI選手でした。本当に頭が上がらないです。

キャラクターが魅力的

BPLには魅力的なキャラクターをした方が多いですが、その中でもNORI選手のキャラクターは特に魅力的だったと思います。個人的に一番好きなのはBPL2021でAPINA VRAMeSのうっちー選手と蠍火で対決した時のイントロ明けの顔(40:38~)です。

BPLS2では、ストラテジーカード(自分の選曲を無効にされるカード)を被弾し、ランダムで決まった選曲がFEEL ITだったときがあったのですが、あれも対戦カードがNORI選手じゃなかったら、FEEL ITがトレンド入りするほど盛り上がらなかったのではないかと思います。(その後新宿南口のタイステの店内大会にFEEL ITが選ばれたのも個人的に好きなエピソードです)

勝つことだけが盛り上げる手段ではない

プロの世界は結果を求められるので、プロ自身の口からはなかなかこれを言えない面もあると思うのですが、e-Sportsの対決は勝つことだけが盛り上げる手段ではないと思っています。もちろんすごいプレーをして勝負に勝つことが界隈を盛り上げるもっとも王道にして有効な方法であることは間違いありませんが、それだけではないと思っています。そして、勝つこと以外にも存在する盛り上げを全力でやっている人が公式のプロに存在しているということが、界隈全体に与えた影響の大きさは計り知れないものがあると思っています。それは、「そうか、この界隈を盛り上げられる方法はbeatmaniaのプレー以外にもあるのか!自分にもできることがあるかもしれない!」ということを多くの人に気づかせることができるためです。BPLのファンアートやnoteの記事などは、こうした力がないと今よりも少なかったのではないかと思います。「盛り上がり」「人気」というものをどう定義するか、というのは簡単ではありませんが、ファンの人数と、そのそれぞれの人たちの満足度を高めるということには成功していたのではないかと思います。

もちろんこのことはNORI選手個人だけの力ではなく、シルクハットやTAITO STATION Tradzをはじめとした各チームのマネージャの手腕によるものも大きいと思います。ですが、個人的に思うのは、そのマネージャの方々にNORI選手が与えた影響も多大なるものがあるのではないか、ということです。その意味で、NORI選手がいなかったら今日ほどの盛り上がりにはなっていなかったのだろうと思います。

向上心から勇気をもらえる

NORI選手は「実力が足りない」ということを公言されていて、青龍塾に加入して実力を急速に高めるなど、その努力の過程を広く公開していました。そして、相手の苦手な曲を投げることでちゃんと結果を出していました。その様子を見て、自分のような末端のプレイヤーでも「鍛えればスコア力がつくのではないか?」などの勇気をもらうことができました。プロ選手は全員見えるところ見えないところですさまじい努力をされているのは言うまでもないため、これこそ一個人に限った話ではないものと思います。それでも、どれだけとんでもないプレイヤーと当たっても勝つための方法を全力で模索している姿からは何度も勇気をもらいました。今シーズンもプロ選手として、とんでもない相手が増えた世界で戦ったり、罪過の聖堂でライバルのU76NER選手と決着をつけたりする様子を見たかったな、とどうしても思ってしまいます。

Tradzのマネージャのしいきさんが、YouTubeの配信の中で「プロたちは本当に人生を削って戦っているので、軽率にまた同じメンバーでもう一度、とは言えない」という話をされていました。これが至言だと思います。わたしもNORI選手に、「もう一度BPLで戦ってほしいな~」なんてことをとてもじゃないですが軽率には言えないです。今わたしから言えることは感謝だけです。長い間の活動おつかれさまでした。BPLにハマらせてくださって本当にありがとうございました。今後の、”元”プロとしての活動も楽しみにさせていただきたいと思います。

いいなと思ったら応援しよう!