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レジェンドステーションマスターになりました

2023年10月10日に、わたしの長く遊んでいる「駅メモ!」というゲームにおいて「レジェンドステーションマスター」の称号を獲得しました。レジェンドステーションマスターの称号は、全国9360駅のうち9100駅にアクセスすると得られる称号であり、駅メモをやっている多くの人にとっての目標です。もし駅メモが買い切りゲームだったら、ここでエンディングテーマとスタッフロールが流れるだろうなと思うほどの到達点だと思っています。そして、レジェンドの称号を取るだけでなく、同日にログイン通算8周年称号と、26都道府県のマスターオブ称号(県内全駅アクセス)も得ることができました。本稿は駅メモを遊んでいる方向けに、その軌跡について記します。なお、取得の様子は以下のスレッドから見えます。

何をやったか

当日の行動指針・目標

デイリースコアを可能な限り高くするために、当日取った行動指針は以下の通りでした。

  • 通算ログイン8周年称号を取得する

  • マスターオブ〇〇を取れる限り取る

  • 500駅メモリールートを3個仕込んで達成する

  • その3つの達成でメモリールート1000クリアにする

  • レーダーを600個買い込んだので有らん限り乱射する(500発ほど打ちました)

  • リンクスコアを稼ぐ才能はあまりないので、こだわりを捨てる(いわゆるボチャレをしない)

  • 海部なる(確率でアクセス時のスコアが倍増する)+碇ヶ関ひいる(確率アップ)をずっと使い続ける。タイムポンカチを無数に使う

  • なるべく月新駅スコアが多く得られるように、通り道となりそうな駅のアクセスを10月から控える

  • スコアに関係ないが、道中にでんこの故郷があるので、カンストできるものはそこでカンストさせる(予定上は生駒わかな・品川めぐる・八潮みらい・木古内さいかの4名)

デイリーランキングの目標は5位以内くらいでした。だいたい見込めるスコアは1500万点くらいかな?と思っておりましたが、最近の環境では4000万点や1億点が当たり前の世界になっているので、1位は無理だろうな〜と諦めていました。実際その通りになり、最終的にはデイリースコアランキング3位となりました。目標は達成できたのでよかったです。

スコアランキングは3位、アクセス駅数ランキングは1位でした
瞬間的にスコアも1位だったスクショ(朝には1億点越えのスコアがありました)

行程

行程に関しては以下の通りです。費用に関することもあえて伏せずにそのまま書きます。(どうせ調べたら出るので)

始発で新大阪まで
近鉄で京都まで
京都から新幹線で東京、そこから北千住を経由して守谷まで
守谷からアーバンパークラインで大宮、新幹線で木古内まで。つくばエクスプレス沿線から大宮まで、武蔵野線でなくアーバンパークラインを使ったのは500駅メモリールートの都合です
次の日始発で仕事に向かうため、ちょっとでも首都圏に近づくべく青森まで戻る

こんな感じのルートでした。勘の良い方はわかると思いますが昼食を食べる時間がないので、鹿児島でパンを買い込んでところどころで食べながら向かいました。また、大宮の40分の休憩で夕食は食べることができました。

当日にはいくつか失敗がありました。一つ目の失敗は、品川駅でカンストさせようと思っていた品川めぐるが九州でカンストしてしまったことです。経験値ボーナスが想定以上だったので、寸止めに失敗したのです。

また、500駅メモリールートを3つ仕込んでいたのですが、そのうちの1つしか成功しませんでした。1つはルートを勘違いしていて、当日全く通らないルートを含むものを設定していたため辞退したものです。もう一つは、シンプルに滋賀県で1駅取り逃がしたものです。結果的に、仕込んでいた残り1つのルートと、他のルートを2つほどクリアしたので、メモリールート1000個達成はクリアできました。ワンチャンシャルロッテが拾ってくれないかなと思って何発か飛ばしたのですが、「はじめまして野田」の称号を拾ってきたこと以外成果がありませんでした。(なんだかシャルロッテらしい称号なのだ)

というわけで、このように本筋と逸れたところのうっかりはあったのですが、取ろうと思っていた県のマスターオブ称号は全て取れましたし、レジェンドステーションマスターの称号もちゃんと取れましたので、悔いは何一つない状態になれました。

計画

この日本縦断企画ですが、実行に移すことはそんなに難しいことではありません。単に目を覚ましてボタンを押すことができれば誰でも実行できるためです。ですが、計画はめちゃめちゃ難しかったです。本章ではその計画時点の難しさについて記載します。説明のしやすさのため、作戦実行当日である2023年10月10日のことを「Xデー」と呼んでいます。

県内の全駅にアクセスしないといけない

1日で複数のマスターオブ称号を取るためには、Xデー当日に通るルートの近くに赤新駅をいくつか残しておいて、それ以外のすべての駅にアクセスしておく必要があります。そもそもレジェンドを取るために9100駅取らないといけないので、過酷なことに間違いはないのですが、通り道になるすべての県をくまなくアクセスしないといけないのはかなり過酷でした。これを実現するために、がんばってバスに乗って宮之城線を攻めたり、不通になった肥薩線……の先にあるくま川鉄道に高速バスを乗り継いで訪れたり、兵庫県でうっかり取り逃がした1駅を取り戻すために睡眠時間を2時間削ったりなど、かなり多くの無理をすることになりました。

うかうかしていると新駅ができてしまう

マスターオブ称号は、ある時点で全駅アクセスすればそこで付与され、その後県内に新駅ができても剥奪されることはありません。ですが、今回のわたしのケースのように「取っておく」場合は、Xデーの前日に駅が追加されたらもうその県のマスターオブ称号は取れないのです。福岡県の日田彦山線にBRTができる、という話を聞いたときには、「駅メモに新駅ができたら困る困る困る助けて助けて助けて」と気が気でない状態になりました。(結局駅メモに追加はありませんでした)

取ってはいけない駅があることの心理的プレッシャー

Xデーが近づくにつれて、あと1駅でマスターオブ称号になるぞ、という県がだんだん増えていきます。たとえば、佐賀県は肥前麓駅しか残せませんでした。この駅は、九州新幹線に乗っていても在来線に乗っていても通る駅です。うっかりと取ってしまったら、マスターオブ佐賀がそこで取れてしまい、計画が不十分なものになってしまうのです。位置情報が肥前麓駅にある間は歯を食いしばってチェックインしないように耐えていましたが、累計5回くらい耐えた記憶があります。

そんな中、実は1県失敗している県があります。それが山口県です。山口県は厚東駅1駅だけ残っていたのですが、残していることを忘れてチェックインしてしまったのです。

山口県は自分の生まれた県ということで縁があるので、まあここで取っちゃったのも一つの運命の導きかなと思って受け入れることができましたが、これ以上の失敗はしたくありませんでした。そのため、この一件以降心理的プレッシャーがさらに増していきました。

ここで恐ろしいのが位置飛びです。駅メモはGPSを使うゲームですが、これは必ずしも正確ではなく、今いるところと全く違うところの位置情報を拾ってしまい、思わぬ駅にアクセスしてしまうことがあります。これが残り1駅になっているところの駅にピンポイントで刺さってしまったら?……そう考えると怖くて仕方がなく、チェックインボタンを押してちょっとローディングが入るたびによくない想像をしてしまいました。実際、マスターオブ大阪取得予定だった柴島駅を、新快速の中から位置飛びで拾ってしまったり、マスターオブ神奈川の候補地の一つだった東山田駅に、総武快速線の地下区間から位置飛びでアクセスしてしまうなど、これらの心配事がただの杞憂だとは言い切れない事件もそれなりに起きていました。

こうした事故の影響を減らすために、可能な限り各県に2つくらい赤新駅を残すようにしていました。当日うっかりアクセスし忘れるリスクは増えるものの、結果としてこれをやったのは正解だったと思っています。

Xデー当日に9100駅目を取る

今回のチャレンジで一番難しい制約はこれでした。9100駅取る日と、同日にたくさんのマスターオブ称号を取る、というのは、当日まで9100駅取ってはいけないですし、かつ当日に9100駅取らなければいけない、ということです。何も考えずに赤新駅を取りまくると、この全国行脚をする前にレジェンド称号を取ってしまう可能性があります。この難しさに拍車がかかるのは、先述した「うかうかしていると新駅が増える」という要素です。9080駅でXデーを待っているときに、新幹線から届かない位置に25駅の新駅ができてしまったら?このときは何かを諦めるしかなくなってしまいます。また、「北海道までたどり着いたけど9097駅じゃん!」みたいなケースもあり得ます。レジェンド称号を諦めるのは心理的にもかなりきついです。このように、Xデー当日を迎えるにあたっては、駅を取り過ぎてもいけないし、取らなさ過ぎてもいけない、という問題があるのです。

上述した事態にならないようにするため、Notionというウェブサイトを使って表を作り、Xデーに何駅取って、事前に何駅取っておくのか、そして何駅は取らないことにするのか、といったことを綿密に計画するようにしました。現状の可視化は大事ですね。

Xデーまでに取る駅と取らない駅を明確にする

Xデー当日に取る駅をなるべく増やすことと、当日のルートと関係ない県のアクセス数を絞ることによって、計画は無事に果たされました。調整弁の役割を担ったのは山形県と鳥取県でした。この2県についてはいずれちゃんと訪れたいですね。

Q&A

Q. どこからその体力が出ているのですか?
A. この取り組み中はアドレナリンがずっと出ていたので、脳内物質ムンムン、目がギンギンでやることができました。なので体力面での問題はあまりありませんでした。ただ、翌日は流石に疲れていたので、目的がなくなると体力も無くなるのかな、と思います。また、この取り組みをした週は全体的にぐったりしていたので、やっぱり体力はないんだと思います。

Q. トータルでいくらかかったんですか?
A. Xデー当日の交通費は上にあげた通りなので気になる人は計算してください。なお、鹿児島までは飛行機で行きましたが、この飛行機は切れそうなマイレージを使ったので、費用負担としては370円だけでした。これだけの大枚をはたいてでもこれを成し遂げようと思った理由については、別の記事で書きます。

Q. そもそも9100駅取るために全体でいくらかかったんですか?
A. お前は今までに食べたパンの枚数を覚えているのか?

つづく

長くなってしまったので本稿は一度ここまでとします。次稿では、なぜこれをやろうと思ったのかについての話と、今後について記載します。あんまり明るい内容ではないかもしれません。

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