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DP十段を取るためにやったこと

2021年9月25日、念願のDP十段に合格しました。

DP十段を取るぞ!と本気で志したのが2020年の10月末、BISTROVERが稼働し始めたころくらいだったので、だいたい10か月くらいの戦いでした。BISTROVER宙に達成するという目標を据えていました。もうすぐBISTROVERが終わりそうな時期だったので、間に合って本当に良かったです。本稿では、DP十段を取るためにわたしが何をやったかの記録と、どのくらいの地力で十段に受かるのかの目安を残します。これからDP十段を目指す人の参考になることを目的としています。

どうやってモチベを保ったかなどの話が中心なので、「お前がどうしたかはどうでもいい、どのくらいの地力で受かるのかを早く教えろ」という場合は、記事の末尾まで飛んでいただければと思います。

目指し始めた時の状態

目指し始めた時は、HEROIC VERSEのDP九段(かんたんなやつ)にはすでに合格していました。非公式難易度でいう11.0が安定していて、11.2は勝率3~5割くらい、11.4は話にならないという程度の腕前でした。CNやトリルはそれなりだったので、☆12はKailua(DPA)だけノマゲ済でした。

BISTORVERの九段(むずかしいやつ)は&Intelligence(DPA)で落ちていたので、目指し始めた時は九段とは言えなかった、ともいえるかもしれません。

DP十段に合格するためにやったこと5つ

1. SPを軟禁する

DPがうまくなるためにはDPをやらないといけません。DPの上達速度を高めるためには、なるべくDPに割く時間を多くする必要がありました。時勢の影響であまり外出しなかったため、ゲーセンに行く時間が限られている、という状況でしたので、ゲーセンでIIDXを遊ぶときは、その時間のほぼすべてをDPに捧げよう、そしてそれは十段を取るまでという期限をつけよう、という決意をしました。十段を取るうえで、これが一番効果的だったと思います。

完全に「封印」にするとストレスがかかってしまうので、たとえばワンモアエクストラがどうしても出したいとか、SP限定のスコアの大会が開かれているとか、そういう理由の時はSPにも手を出しました。とにかく、うまくなるための時間はすべてDPに捧げる、ということを意識として持っておくことが重要だったと思っています。これが、ゲーセンに行く時間が限られているという状況の中でも、10か月で十段になれた理由の大きなものだと思います。今は十段合格後なので、SPの軟禁を解いて遊んでいますが、実感としてそこまで地力が落ちた感覚はありませんでした。(もしこれを鵜呑みにした人でSPの地力がめっちゃ落ちた人がいたらすみません……ですが、DPの経験が活きることもあるはずですので……)

なお、期限をつけた以上、これからどうしようかな……という悩みはあります。しばらくは半々くらいでプレーできればいいかなと思っておりますが、DPが伸び悩んで苦しいくらいになったら、また期限付きでSP軟禁というのも選択肢に上ってきそうです。そんな往生際の悪いことを言わず、”SP引退”にしちゃうのも手ではありますが……。

2. 実力を正しく管理する

DP十段を志して、最初に行ったことは、KONAMIのベーシックコースに入会することでした。今まで入ってなかったのかよと言う感じではありますが、自分自身のデータを取るための投資は惜しんではいけないなと今になっては強く思います。IIDX Score Table(IST)というサービスに登録し、そこにスコアを登録することを始めました。また、ISTのデータから、手元のExcelファイルにクリアランプの状況を移して、非公式難易度やereter.netのレコメンド数値と比較することをやっていました。

以下のようなグラフを作ってクリア状況の可視化をしたり、

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以下のような表を作って、次のクリア目標を決めたりするのに活用しました。

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DPは魔境と言われていますが、そのぶん、先人たちの轍が残っています。同じ難易度帯の中でも、どの譜面が簡単でどの譜面が難しいのかという情報がたくさん存在しています。非公式難易度表や、ereter.netのレコメンド値などがそれです。これを利用することが、十段に限らず、地力向上の重要なファクターであると思います。わたしが使っていたスプレッドシートがどんなものだったかについては、本記事の最後にリンクを貼ります。

3. 細かい目標をたくさん用意する

DP九段からDP十段というのは壁が厚いです。そのため、「DP十段をとるぞ!」と決めたとしても、何をしていいのかさっぱりわからず、モチベーションを保つのも難しいです。

わたしの場合、先述した非公式難易度を目安にして、細かく目標を設定することで、ご褒美をたくさん用意しました。一番活用したのが、ビンゴカード機能です。

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画像は11.2ビンゴです。選曲メモの代わりになり、ビンゴカードが埋まるとうれしいということで、一石二鳥の機能でした。

ビンゴカードで気を付けることは、深追いしないことです。1個の譜面を10回やり込むよりも、10個の譜面を1回ずつやった方がうまくなる段階だと思いますので、10回くらいやってダメだった場合は、ビンゴカードごと破棄していました。(こうしていると逆に、ダメじゃなくてコンプリート出来たときの喜びは一入になります)

4. 乱ノックよりも正規ミラーで

SPの時はランダムつきでずっと戦っていたのですが、DPではランダムを使った練習をほとんどやりませんでした。正直なところ、これが正しいことなのか結論は出ていないのですが、少なくとも十段を目指す段階では変な配置の同時押しを攻略するよりも、階段譜面への耐性を強める方が優先度が高いだろうと思います。現在(BISTROVER)の十段の課題曲ですと、ランダムで推しづらい譜面の練習をしないとダメだな、と感じるようなものはあまりなかったので、十段を取るという目的であれば、ランダムはそんなに要らないのかな、と思いました。同じ曲をランダムで何度もやるよりも、数多くの曲をやった方が地力が上がると思います。

また、オプションに関してはできるだけ楽なものを選ぶようにしていました。オプションをどうするか判断できる力をつけるのもDPの地力の一部と思っています。時には攻略Wikiを頼り、時には地力でオプションを模索し、時にはランダムも試し、そしてそれぞれなぜ楽になったのかを考える、というプロセスをたどっていました。なぜ楽になったのかを考えることは、自分が何が苦手なのかを知ることにもなりますので……。

なお、今のところ正規ミラーFLIPのみで何とか戦って来れましたが、正直なところ、中伝を目指すにあたっては変な配置も捌けるような運視力も必要になってくるのではないかな~と想像しています。この先を見据えて、今のうちからランダム譜面に触る練習をする、というのもありなのかもしれません。

5. ノマゲ狙いとイージー狙いは別枠で

非公式難易度11.6に挑戦するくらいのころから、☆12のイージー特攻を始めました。具体的にはereter.netのレコメンド値をみて下からチャレンジしていく、というような感じの取り組みです。難しい譜面をそれっぽく押す力と、見えている譜面を正しく押す力は並行して両方とも育てていかなければいけないのだと思っています。おそらく、イージー特攻だけをしているとごまかし癖ばかりがついてしまい、ノマゲ攻略だけをしていると上位譜面と戦うガッツがつかないと思っています。その両輪を保つことが地力向上に肝要だと思っています。

一方で、ハード狙いやエクハ狙いはあまり真剣にやりませんでした。これは意図的にやらなかったというわけではなく、ノマゲ狙いとイージー狙いに夢中のあまりハード狙いなどに手を出さなかった、というのが実態です。ハード狙いなどは特にやらずとも、DP十段には手が届くということだと思います。

どのくらいで受かったか

十段合格時の自分の実力については、ざっと以下のような感じです。
・☆11がほぼ全ノマゲ(Illegal Function CallとFunny ShuffleとSarutobi championの3つが残っている状態)
・非公式難易度12.2の半分くらいがイージーできて、12.3にも手が届き始めたくらいの状態(初イージーはSCREW //owo// SCREWでした)
・12.2のBPの平均が130~140くらい
という感じでした。本当はもっと早く合格できるのかもしれません。

段位の単曲の攻略のために何かした、ということはありません。癖がついたら絶望的と思ったので、段位以外で段位曲は遊ばないようにしていました。

12.2にはじめてイージーランプがついたときにDP十段を受験しましたが、そのときにはレゾンの厚い壁に阻まれた形でした。71小節目くらいでダメでした。(逆に言うと、12.2にランプがつくくらいでレゾンまではたどり着ける、という感じでした)レゾンを抜けるのに必要なのは、地力もそうなのですが根性だと思いました。挑戦段階の人間にとって、「ここは削られても大丈夫」とか「ここで回復できる」とか「ここまで行けば何とかなる」というような概念はレゾンの中にありません。最初から最後までが戦いです。曲の間中ずっと根性を持ち続けて、すべてのノーツを拾おうとする姿勢が大事に思いました。

段位合格時の各曲のBPは以下のような感じでした。
- DXY!:70~80
- Caterpillar:100~110
- HARD BRAIN:160~170
- レゾン:204(←よく受かったなという感じですね……)

十段合格当時の自分のクリアランプとBPの状況、また、どういうスプレッドシートを作って実力を管理していたかということを示すために、Googleスプレッドシート上にそれを保存しましたので、何かの参考になればと思い、共有します。

最後に

DP十段はDP界に存在するものすごく大きな大きな壁です。これを超えることができた時の喜びはSPで皆伝を取ったときと似たような大きさでした。この投稿を見ている、DP十段を志している皆様のうちの一人でも多くが、その喜びを味わうことができることを願っています。


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