見出し画像

タロットカードをヘッダーにした記事のまとめ

「定期購茶」というマガジンをやってきておりまして、この記事がなんと100本目となります。たくさん読んでくださりありがとうございます。

これまでnoteの記事を2年以上にわたって書いてきましたが、一定のペースでタロットカードをヘッダーにしている記事を書いてきました。本稿では100本目を記念して総集編ということで、これまで書いてきた記事についてと、なぜそのカードをヘッダーに選んでいるのか、カードの解釈に関する話も交えて記していこうと思います。

愚者

これは毎週水曜日(ある時期から月曜日にしました)に行っているnoteの定期更新を始めようとしている時の記事です。この当時は「まとまった文章を書きたい」という欲が大きく蠢いていて、定期更新をすることで世の中に文章をたくさん出すぞ、ということに対してワクワク感を覚えていました。一方で、定期更新という枠組みにすることで、何も書きたいことがない日に質の低い記事を書くことになる可能性もありました。本当に自分で品質を担保できる文章を毎週出せるだろうか?ということへの不安もかなり大きいものがありました。
愚者のカードはまさにそういう「可能性」「期待と不安の入り混じり」を意味するものですので、これにぴったりというわけです。

魔術師

記事を一言で要約すると「無難を追い求めすぎてそれがかえって悪目立ちしている」という内容です。ヘッダーは逆位置にしています。
魔術師は「新規性」の象徴みたいなカードです。逆位置にすることで、奇抜すぎて悪目立ちしているとか、マンネリであるみたいな意味になります。記事の内容とマッチしていてなかなかテクいのではと個人的に思っています。

女教皇

自信って大事よね、という話です。ちょうどこの記事を書くころに、自信を失っていたり自信とはなんなのかわからなくなっているフォロワーが多くいた気がしたので、知恵を授けるかのような気持ちで書いたのですが、うまいこと伝わらずかえって人を傷つけるような感じの内容になってしまいました。記事を書いた時点では正位置の女教皇にしていましたが、今となっては逆位置の方がいいのかもしれません……。
女教皇は理性的で知恵あふれる慈悲深い女性みたいな感じです。逆位置にすると当たりの強い性格の悪い女、みたいな感じになります……。

女帝

要約すると「人妻」はエロい文脈でしか使われないから人妻はエロい、という記事です。自分の書いた記事の中で指折りのくだらない記事ですね。
女帝は「魅力的な女性」とか「母性」みたいな意味合いのカードです。背景でめちゃめちゃ作物が実っているので、「豊穣」「経済的な豊かさ」の意味もあるのですが、この記事とは関係ありません。単にエロい女として女帝を採用しています。

皇帝

結婚観について語る男女の話です。手当たり次第にパートナーを見つけようとする営みって難しいよね、という内容です。が、実際は行動しない言い訳をぐじぐじと言っているだけの内容です。
皇帝のカードは困難に果敢に立ち向かうリーダーシップの強い男性みたいな意味合いです。逆位置にすると困難に直面してすぐに折れたり、優柔不断で何も決められなかったりする様子を表します。まさにこの記事の男ですね。

教皇

理解というのは難しい概念で、「他者を理解するためにはそれを自分の価値観として取り入れなければならない」みたいな強迫観念を植え付けられている人がいるよなあと思って書いた記事です。
教皇のカードは神のような広い視点で周囲を見渡したり、他者を慈悲深く赦したりするカードです。「あなたはそういう人間なのね」と理解して包み込んでくれるような温かみのあるカードなのです。自分と異なる価値観の人間と出会ったとき、こうでありたいよなと思いますね。

恋人

恋愛について語っている男女の話です。要約すると、恋人関係になるのには覚悟が必要で、その覚悟がないと恋愛ってできないよねという話です。
単純に恋愛についての話というだけで恋人のカードを選びました。恋人のカードはいつも解釈に迷うのですが、単純な恋愛関係という意味合いだけでなく、「選択」という意味もあります。誰と恋人になるのかというのは、運と縁に左右されるものの中から選択を迫られるものです。ギャルゲーの主人公のように、複数の恋人候補の中から本名を選ばないといけないみたいな状況も起こり得ます。
というわけで、よく考えると覚悟の話が皇帝の逆位置で、マッチングの話が恋人でもよかったかななんて思ったりもしています。振り返るまで特に疑わなかったのが悔しいですね。

戦車

noteの定期更新で目標としていた期間を無事満了したので勝利宣言をする記事です。結局この記事を書いてからもしばらくずっとnoteを続けているのでまあえらいものですよね。
戦車のカードは勝利とか前進を意味します。勝利しただけでなく、前進もし続けているので、まだこのカードの効力は切れてないのかなと思うばかりです。

ピアノでの経験や会社での立ち振る舞いなどから、力を抜くことの難しさを表現している内容です。
タロットカードの力は英語でSTRENGTHであり、POWERではないところが面白いところです。何かを破壊する力や動かす力ではなく、制御する力が問われています。カードの絵柄にも猛獣を手懐ける女性の姿が描かれています。猛獣は飼っているのだけども決して暴走はさせない、目的を実現するために理性的に力を使う、という徳性が表現されたカードなのです。この辺りがまさに、この記事で悩んでいる内容に近しいものがあります。

隠者

バンブラ界には「おジャベ仙人」と呼ばれる、「おジャ魔女カーニバルのE・ベースで99点を取った求道者」が存在します。わたしもその1人です。
隠者のカードは1人こもって黙々と真理の探究をする人でありつつ、手元の灯りで後続を導いてくれるような存在でもあります。おジャベ99が真理の探究であることは言うまでもないこととして、この記事がおジャ魔女カーニバルのE・ベースで99点を取る人での道しるべになってくれるといいなという思いもこもっています。

運命の輪

長らく出ていなかった同人誌即売会にもう一度出ることを決意した回の記事です。これまでは複数人でしか出たことがなかったのですが、個人だけでスペースを出して本を出すことを決意しました。即売会に出るかどうかはずっとうじうじとしていたので、ここで出ることにしたことは一つ大きな転機になったかなと思っております。
運命の輪は、そういう「転機」を表すカードです。カードの並び的にも、人物フィーチャーのカードだらけだった1〜9番と、概念フィーチャーになる11番以降とを分つ重要な位置にあります。ちっぽけな人間の意思なんかよりも大きなものによって自分の運命が大きく変わっていく、という意味合いのカードになります。上述の記事は、自分の意思によってある程度道を開いている感じはしますが、即売会が開催されること自体は運命的な要素があります。また、その即売会の開催時期が一度延期になって制作期間的に大いに助けられたことなんかもまた運命的な要素です。そういう輪の中に入っていくという意味では、似つかわしい内容だったんじゃないかなと思っています。

正義

「正しいことだから何言ったっていいじゃん」という主張が渦巻くインターネット社会では、自分がいつ被害者になるか、そして加害者になるかもわかりません。正義はメビウスの輪のようで、正義の行き着く先にはとんでもない悪があるというのはよくある話です。最近もそんなのばっかりですよね。
正義のカードはそんな、信念とか裁判とか、そういう意味合いのカードです。正位置ではきっと行き過ぎではない、まさに「正しい」「釣り合っている」あり方でとどまれているのだと思います。カードに描かれている剣がすごくまっすぐなのが好きです。

吊られた男

献血に行くのが趣味という話を書いています。ただ、この記事を書いている時点では最近ほぼ行ってないという自意識があります。また行きたいですね。。。
吊られた男は献身を意味するカードです。イエスキリストが磔刑になって全人類の罪を背負ったように、受難によってみんながハッピーになることにつながって行く、というような意味です。献血はまさに身体に針をぶっ刺されて血液を抜かれることによって誰かの救いになるので、このカードの営みに近しいところがあるものと思います。

死神

この記事を書いたときに著名な人が亡くなっていて、それを悲しく思って書いたものです。死ぬと人生が終わるわけですが、その在り方によって人生のすべてが決まってしまうのは不思議で恐ろしい感じがします。
死神のカードは一見不吉なカードのような感じがしますが、これがそうでもありません。明確な不吉なカードが他に存在するからです。「終わり」というものに対して良いも悪いもない、というタロットの哲学のようなものが見えて興味深いなと思えて来ます。苦しんでいる状況から死神のカードが出ると「苦しみが終わる」という意味になるので、悪いことばかりではないのです。王侯貴族にも子供にも平民にも、平等に死が訪れる、そしてそれはどうしようもないことなんだ、という中世ヨーロッパの死生観が見えてくるカードで、占い師の間では人気がある[要出典]カードです。

節制

「適当」について書いてくれというお題箱のお題に基づいて書いたものです。適当って難しいですよねという話です。
節制のカードはあらゆるもののバランスが取れていることを意味するカードです。タロットにおいて水は感情を表すとよく言われますが、このカードにも水が描かれています。金銭的な節制というよりも、精神的なバランスが取れている状態として解釈することが多いです。

悪魔

物欲が少ない人間が、物欲をコントロールする術を持たないまま大人になったらどうなるのか?という不安について書かれた記事です。この記事を書いたあとしばらくして一人暮らしを始め、何かと物入りになったのですが、この不安が顕在化してきており、ちょっと怖いです。「今月は特殊な出費があったから……」といって誤魔化していますが、果たして……
悪魔のカードは、欲望に取り憑かれて暗黒面に落ちてしまうことを表すカードです。一つ前の節制から一転して、一気に地獄に落ちてしまうのです。この次のカードが破滅を意味する「塔」のカードなので、タロットで指折りの物語性があるパートになってます。

仕事で大トラブルを引いたときの記事です。この時はさも世界が終わるかのような錯覚を覚えながら書いていたのですが、今思うとこれはあまり大したことないトラブルでした。今の方がもっとやばい。
塔は破滅を意味するカードです。タロット指折りの不吉なカードです。バベルの塔の逸話のように、調子に乗った結果訪れる破滅という感じです。今の弊プロジェクトが完全にそれなのではって感じなのですが、そのあたりはまたいずれ……

ラジオ番組をタイムフリーで聴いていて、夢について語っているのに感銘を受けて書いたものです。
星のカードは希望の意味です。塔で破滅したあとに星が来るのが、「パンドラの箱を開けた後に最後に残ったのが希望である」という寓話を想起させられてドラマチックですよね。逆位置で出ていると、「本当は希望があるのにそれを感じにくくなっているだけ」という解釈があるのもなんか好きです。

狂気に遭遇したとき、狂っているのが自分なのかその対象なのかわからなくなる瞬間がある、というような内容の記事です。やっぱりかき氷とカレーうどんを一緒に食べるのは狂っている。
月は不安とか狂気とかの意味があります。狼男が満月の夜に狂うとか、lunaticの語源が月であるとか、昔から月は狂気のシンボルとして扱われているようです。やや話がそれますが、にじさんじタロットというものがあります。にじさんじ所属のバーチャルライバーたちがタロットカードになっているものですが、月の担当は月ノ美兎さんです。月を関する名前だから当然といえば当然なのですが、月ノさんが抱えている狂気を内包しているような感じがして、いいなあと思っています。

太陽

2022年を振り返る記事です。あまり物事が進まず、なんか停滞してたな〜という感じの一年だったのですが、それを準備期間のようなものだ、と捉えることで、太陽の正位置にしちゃった、という感じの記事です。実際に、2023年はかなりいろいろとチャレンジできた一年になったので、2022年を種蒔き期間みたいな位置付けにできたかなと思っています。

審判

長らく慣れ親しんできたTwitterがXになりました。この記事は不具合の発生によりAPIに制限がかかり、タイムラインが全く読めない状態になり、「いよいよ移住か!?スレッズかミスキーか?」みたいな話が渦巻いているころに書いたものです。
審判のカードは「生まれ変わり」のカードです。最後の審判によって終末の日がやってきて、これまでの行いによって天国で永遠の命を得るか、地獄に行くかが決まる、というようなものです。新たなSNSに移住するときも、ある種の転生であり、転生先の幸福は生前の行いによって左右されます。「今はたまたま繋がってるけど転生先では仲良くしたくないな」と思われてないと良いですね。

世界

この記事です。タロットカードの世界のカードは「完成」を意味していて、世界自体がこれまでのカード全てを含むような、そんな円環構造を持っていると言われています。つまり、この記事を書くことによってタロットカードヘッダーシリーズが完結するのです。

ここまでよく文章を書く習慣を継続できたなと、自分を褒めてあげたい気持ちです。この取り組みによって文章力が上がったかというと、微妙かもしれませんが……少なくとも、下がったことはないと思っているので、何もしなかったよりはやってよかったんじゃないかと思っています。

今後も文章を書く習慣は継続的に続けていきたいと思っていますが、あり方を少し変えることになるかもしれません。そのあたりについては近々アナウンスできればと思っています。とにかく、ここまで続けられたのは毎週読んでくださっているみなさまのおかげです。改めまして本当にありがとうございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?