バラが咲いた
ジョージ朝倉のマンガが大好きです。
なんていうんだろう、うまく帳尻をあわせられなくて、予定調和で終わらせられなくて、衝動のままに生み出されてる作品が多いような気がして、読んでても胸がざわざわして、平静じゃいられなくなってくる。
「溺れるナイフ」とか「ピースオブケイク」とか、映画化作品も増えてきているけど、それぞれ映画としてはよくできていると思うけど、やっぱりマンガの登場人物の重さには、ちょっと物足りないなあ。
この作品はデビュー作を含む初期短篇集。タイトル作品は奔放な女の子にさんざん振り回されたあげく、絶望して青いバラになってしまう優等生の男の子のお話。ロマンティックなカフカのような。ぜひご一読を。
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