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日本クローゼットツアー(14)超絶!等身大の宝箱に潜入!

皆様。こんにちは。

今回はいきなりですが、クローゼット・ライブの写真からお見せしましょう。


まずは、これをご覧ください。


立派なステンレスのスライディング・ドアのクローゼットです!!


で、さおりちゃんが着てるのは、このクローゼットから、出してきたジャケットなのですが、こちらは、、、、、

あの!!パンクの大スターのイギー・ポップが着ていたという、ジャケットでありますよ!!

photo by Mick Rock


今もぜんぜん現役!


そして、こちらは、、、


マルコム・マクラーレンのマウンテンハット!

GQ マガジンhttps://www.gqjapan.jp/life/business/20110418/1455

あのセックス・ピストルズをプロデュースした人です。


それからこちら。


若い方はご存知ないかもしれませんが60年代に一斉を風靡したブランド。

このスタジャンは、1967年、車のレース、第四回日本グランプリシリーズで、生沢徹がポルシェ906を蹴って優勝した時のもの。スポンサーだったんですね。この方も、もうレジェンドになっているレーサー。

そして、まだまだ、、、


この手前にあるギターケースですが(赤丸)こちらは、サンローランのバッグで、当時のデザイナーは、エディ・スリマン!!!

Hollywood Reporter

このファッション業界の超売れっ子!!ディオール・オムを経て、現在はセリーヌをやっています。

そして、右の青丸、チラっと袖だけ見えますが、この数字のついたジャケットは、イッセイ・ミヤケとデジタルの数字がピカピカする現代美術アーティストの宮島達夫とのコラボ!であります。

つまり!!!!



ここにあるのは、歴史に残るであろう、コレクタブルな服でいっぱいの

お宝クローゼットなのだ!!



では、遅れましたが、ご紹介いたしましょう!!


ここのオーナーは徳尾隆昌さんといって、代官山UNITというライブハウスのオーナーであります!

この服だけでもすごいのですが、これはコレクションのほんの一部にすぎません。

ちなみに、彼はここにお住まいではなく、このスペースは、いわば、集めているお宝のために、ご自分で設計して作った

まさに等身大の宝箱であった!!!

まあ、こちらをご覧ください。

とりあえず、玄関?をはいったところ。

まず、入ると、すぐ目の前に広がる、この地下2階、地上2階、つまり4階分が、すど〜〜んと、吹き抜け!

そして、そこを埋めるこの素晴らしいこのコレクションの数々!!

1950年代から60年?のディスプレイ用のフィギュア
ビンテージのレコードプレイヤー
国の名前のはいっていない地球儀
おっと!!私の作品が!!笑 (汚れの首輪の絵です)

はい!!
実は徳尾さんは日本で、一番私の作品をたくさん持っている方です!!

ともかくこのコレクションは圧巻!!で


我々、全員、このスペースに、 度肝を抜かれました!!!


そして、文字通り、肉体的にも、一番、度肝を抜かれたのは、、、、。
我が夫、トッシュでありました。


彼はもともと、閉所、高所恐怖症だけでなく、ちょっと変わった空間、自分の位置がとりにくいような場所に行くと、パニックアタックが起こるのです。

たとえば、美術館のように窓のない小さい部屋が次から次のあるような所とか、エスカレーターが長い地下鉄とか、床が市松模様で広がっているホールとか。

しかし、吹き抜け天井が全部ダメというわけでもなく、窓があったら大丈夫だったり、その時のいろいろな条件によって、マチマチでした。

私はこのスペースが吹き抜けだと、知っていたのですが、窓にかこまれてるし、大丈夫だろうと希望的観測でしたが、でも、もしかしたら。。。と思い、あらかじめスタッフと徳尾さんにはこのトッシュの事は、お話ししてありました。

そして、到着すると、ともかく全てが想像以上!!


私も写真では見ていたものの、実際のその場に行って、そのスケール感に驚きました!!


なんせ、上を見ると。

このガラスの天井は電動で開閉するガラス!!

下を見ると、こんな感じなので、

どうなってるのか、わかりにくいとは思いますが。苦笑

まるで、三面鏡の中に入ったような、
エッシャーの絵の中に滑り込んだような、ちなみに、これ。

https://moa.byu.edu/m-c-eschers-relativity/


本当に現実の空間??なのか???

一つの宇宙がここに存在していた!!



トッシュはかなりビビってしまって、だんだん顔色が変わっていった。

徳尾さんが気を使ってくださり、椅子を準備してくれ、しばらくそこに座ってたのですが、やはり「僕は外で待っているから」という事になりました。

いつもなら、まず、家の中でトッシュがオーナーの方にインタビューをする段取りですが、それは、もう外でやる事に、変更。

そして、我々4人は、さっそく機材の準備にとりかかり、この等身大の宝箱の中を上へ下へ、行ったり来たりしました。

行ったり来たりといっても、全てコンクリートで、手すりがないところもありますからね〜。かなり緊張しました。苦笑
カメラを持ってのこの階段の移動は、ジョンさんとジェフもかなり気を使っていたみたいです。

そして、なんとか、準備完了!
外でのインタビューを、さあ始めよう!となった時、

待ってるはずのトッシュが??? どこにもいないんです。


あれ?トッシュがいない???んだけどぉ〜??

と、言いながらキョロキョロしてると。

ジョンさんが、例の無表情で、

「トッシュは渋谷にいますよ。」


は?

渋谷て?

実はトッシュは私とジョンさんに「僕は渋谷に行く」とテキストを残していた。
(私は見てなかった)

なんとっ!トッシュは渋谷へ???

逃亡していた!!


南麻布から渋谷まで一人でどうやっていったのか?
もう、文字通りパニックですから、ともかくまっしぐらだったのだろう。。。

あとで、トッシュに聞いたら、ともかく外に出たら、一目散で、退散したとのこと。
動悸や息切れ、発汗など、なんせ肉体的に出てきますから、本人からしたら、生きるか死ぬかの問題だと思いますのでね。
どこでも、自分で、安全だと思うところに移動しててくれて、よかったですよ。

それにしても、渋谷とは? 
渋谷で、彼が一番、大丈夫な場所?
レコファンか?? あえて、避難場所は聞きませんでしたが。苦笑

一方、こちらは、トッシュ不在でも、撮影は続行しなくてはなりません。
なので、この回だけ、インタビューはジェフがやる事に即決!

そして、いよいよライブがはじまりました。
コンクリートの壁ですが、服が多いせいかハウリングなしで!

ステンレスの重いドアをスライドさせ、さおりちゃん、登場!!の図
特別な服だらけなので、いつもと違い、大変、緊張しているの図
頭を動きに、たまサングラスがずれるの図
たまにやる足上げのエクササイズの図


特別なスペースの特別な服から、時代のオーラをいただくの図


以上です!!


やれやれ、今回は逃亡者が出たものの、こんなスペシャルな場所でのライブは、もう経験できないでありましょう。

全て無事に終了!!徳尾さんご本人から、大変なお褒めの言葉をいただき、それはそれは嬉しかったです!!!

なんといっても、ライブハウスのオーナーですから!
ものすごい数のバンドを見てきた方でもあるので、そういう方から褒められるというは、特別です!

自分の長きにわたる(が、たいしたことない)音楽人生、もうやっててよかったと心底思いました。
こういう創作活動というのは、自分自身の心構えもありますが、支えてくれる方がいて、続くものだと痛感いたしました。
本当に感謝致します!有難うございました!!


さて、残すところ、あと一回で、このツアーが終わります。
引き続きよろしくお願い致します!

L*


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