M-1グランプリ2022仙台予選1回戦に出場してみての感想
出場してまいりました。
結果は敗退でしたが、健闘したと思います。
61組中わずか8組しか通れない狭き門を、残念ながら通ることはできませんでした。
我々含む53組が昨日姿を消しました。
厳しい世界だと改めて感じたというのがまず1つ。
敗退した原因は、ただただオレの書いたネタがクソだった、これに限ると思っている。
ウケてはいたことは実感あるし、滑ってはいなかったと思う。
相方も生き生きとボケてくれたし、オレも全力で相方に突っ込んだ。
その上で審査員の方々にはまらなかったのだから、完全にオレの力不足。
元々オレの書いた台本が、賭けの要素の強いネタだってことは自覚はあった。
ただ、やるからには1位通過するつもりで台本に魂を込めたし、流れや構成をかなり意識したつもりではある。
しゃべくり漫才をやってみたくて書いたつもりではある。
それゆえ、悔いは無いと言ったら嘘になる。
今回は例年以上に本気で挑んだ。
今回初めて一緒に出場してくれた相方も本気だったため、今回ほど勝ちたいと思った回は無かった。
これでオレ個人はM-1グランプリは通算9回目の1回戦敗退となった。
だからこそ言いたい。
懲りずに挑み続けていてもオレはクソなネタしか書けないのだから、1回2回ダメだったからって諦めないでほしい、オレはお笑い向いてないと決めつけるのは早いとね。
ただ、嬉しいことも勿論あった。
それは他の漫才師の方々と交流出来たこと、観客の方々に笑って頂けたこと、オレのやりたいネタをM-1でぶつけられたことも勿論そう。
だがそれ以上に、相方がM-1の1回戦を全体的に楽しんでいたこと、結果オレらの名前が呼ばれなくて悔しがっていたことがオレは一番嬉しいと感じた。
相方には、オレの書いたネタがクソなせいで2回戦に連れていけなくて、力不足で敗退してしまって申し訳ないと伝えた。
しかし相方は嫌な顔1つせず、オレの書いた台本を改めて褒めてくれたし、何ならその台本をこのM-1で終わらせたくないと言ってくれた。
敗退を悔しがるほど1回1回のネタの打ち合わせに全力で取り組んでくれたこと、本番中は練習以上に生き生きしていたこと、他の漫才師の方々と楽しそうに交流していたことは相方として誇らしいと感じている。
今の相方とM-1を通じて全体的に、切磋琢磨出来て良かったと思っている。
これからオレらがコンビとしてどうなっていくかはまだまだわからない。
相方が芸人を目指していくのならオレは応援するし、このままアマチュアとしてまた何かの機会に漫才ができるのならオレも可能な限りやっていきたいし、他にやりたいことが出来たならそれを応援したいと思っている。
相方は大学生であり、オレから彼に伝えたことは、大きく2つある。
1つ目は若いうちに色々挑戦しといて損は無いこと。
2つ目はもし他の人とコンビを組むとなった場合に相手が自分と合うかどうかを慎重に見極めた方が良く、ダメだと思ったら早めに見切りをつけることも必要な場合もあること。
この2つはどうしても伝えておきたかったから伝えた。
最後にこれだけは言いたい。
決勝に進むコンビにも、1回戦で敗退するコンビにも、全てのコンビに1組1組必ずドラマがある、ストーリーがある。
オレらだってそう。
相方は数いるアマチュア芸人の中からオレを選んでくれた。
それによってオレは今年も漫才がM-1の舞台でできた。
だからこそ繰り返し言う。
漫才ができるのは相方のおかげだ。
自分1人でネタが完成することは無いし、漫才として成り立つことは無い。
1回戦で負けても、決勝で負けても、感謝を忘れてはならない。
そう思う。
以上です。
2回戦に進まれた皆さん、頑張ってください。
また来年。