見出し画像

\vol.10〜アンドリュー・ニコル監督から〜//

監督作品映画"ガタカ,TIME,ロードオブウォー"らや、そして"トゥルーマンショー"の脚本、更には"ターミナル"の原案などを手掛けたニュージーランド出身のアンドリュー・ニコル氏の世界観を伺いました。

彼が作る映画はどれも登場人物の背景を色濃く感じられる特徴があります。つまりその人物の国籍や、育ちや、そして昔はどんな容姿で、どんな性格で、幼少時代にどんな出来事があって、何を抱えて生きてきて、そして今、何にこだわって生きていて、はたまた何にこだわらないで生きているのかなどです。

また彼の作品の世界には、過去と今と未来が明確に存在していて、そしてそこに今起きている社会現象などの背景とを織り混ぜながら、ドラマやSFタッチに仕立てる構図は非常にシンプルでストレートに入ってくるといった印象。

2005年の映画"ロードオブウォー"は、ニコラスケイジ演じる主人公が、ソビエト連邦崩壊前のウクライナに生まれ少年時代に家族とともにアメリカに渡り、そして史上最強の武器商人と呼ばれるまでに至った1人の男の実像を描いた内容ですが、

この映画を通して改めて知ることは、今世界にどれほどの武器が出回っているかっていう事。更に最大の武器供給者は、実は米・英・露・仏・中であり、不条理にもこの5ヶ国は国連安保理の常任理事国でもあったりもして、これだけを一点集中でみてしまうと世界への絶望が広がるあまりなので、少し、、いや大分違った視点の自分ごとでみてみると、

例えば子供を何処かへ連れて行ったとき、はたまた何処へも連れて行かない時、お菓子やゲームを与えて対処する、いわゆるその場しのぎ的な手法は、状況をみて選択したと、あたかも最適っぽい正当化した必要悪なのかも知れないっていう観点だとすると、それをそのまま世界という領域に移行した場合、果たしてそれも必要悪として仕方ない選択だってなるのだろうか。そしてこの"仕方ない"を我々はいつまで続けるのだろうか。

とか何とか言ったっていつの時代も世界は争いや問題は絶えまないけど、とはいえ空を見上げたら空は青く美しいし、夕陽も真っ赤に美しいし、人々は計り知れなく創造的だし、そして人は人や動物や環境を慮ることのできる生き物だし、そんな偉大さを感じつつ、こういった映画などのバーチャルな世界からリアルを想像できることをきっかけに、大嫌いな自省ということやらをしてみようかなと思ったりするのでありました。ぎゃー🤣🧚🏻‍♀️🌟🙏💕

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?