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---------- 彼女の車検 ---------- ---------- Short Story ----------  

 今日は日曜日、わたしの愛しい彼女は姉と一緒にモールまで買い物だ。
ドライブレコーダーのそばにぶら下がっているわたしを見ながら姉が言った。
「この鈴、よほど気に入ってるのね」
そう、鈴とは、わたしのことだ。

わたしは鈴のついたお守りだ。
運転の邪魔にならない位置に下げてある。
彼女は姉に応えた。
「この鈴、音もいいし、なぜか分からないけど、好き」

わたしは普通に運転しているときは歌うことはない。
カーブをきつく回ったときとか、舗装の荒れた道を走るときなんかは、注意をうながすように歌う。
わたしは鈴の音を響かせるのではなくて歌うのだ。

何のために歌う? もちろん大好きな彼女のためにだ。
でも彼女はわたしには、もちろん気づかない。
そりゃそうだ、哀しきかな、こっちは鈴だし。
彼女のそばで彼女をそっと思いながら歌うわけだ。
哀しいかって? とんでもない楽しいよ。

 わたしの故郷は富士山が遠くに望める山にある神社だ。
祀ってあるのは教育や交通安全の神様でもあり、道案内や道中の安全をも護る「猿田彦大神」だ。
この神様は脇役的な存在が多いが、わたしのいた神社では主神になっている。

歴史は千年を超えるが、宮司は観光神社になることを好まず、宣伝にも消極的だった。
それでも永い歴史ともあいまってファンが多く、山中にあるにしては団体やグループが多かった。

 あの神社で、わたしは鈴のついたお守りとして授けられていた。
社務所に併設されていた授与所(じゅよしょ)で、桐の箱に入れられ巫女さんの前に並べられていた。
さほど大きくはないが、鈴のつくりは並みの土産とは違い、厚くてわずかに重い。

鳴らす音も重く、宮司が『この音、どこか有難みがあってご利益も感じさせるなあ』と珍しく商売気丸出しで桐箱に入れて並べた。
わたしの値段も並みの鈴とは違い一つ税込み3300円だった。
同じ仲間も10個ばかり横並びに並んでいた。

決して安くはないので、そうそう簡単には売れなかった。
巫女さんの顔を毎日見ながらひと月つき経ったころ、若い女性が参拝の折に授与所に近づいてきてお土産をあれこれ見ていた。
わたしのいる箱にも目をやってくれた。

美人てほどじゃないけど、利口そうな雰囲気で目がきれいな女(ひと)だった。
彼女は並んでいる仲間を少し見ていたが、何とわたしをそっと手に取ってくれた。
そばでは姉らしき女性と両親もそれぞれ選んでいた。

姉も両親も他のものを買っていたが、彼女だけがわたしに興味を持ってくれた。
近づいてきたとき、少し足を引きずっていた。
「右足が少し不自由なんだ」と感じた。
彼女は、わたしをじっと見ていた。

そのとき思った。
「彼女のそばに行きたい」
てね。
「買ってくれ」
ではなく
「そばに行きたい」
と思った。

だがしょせんは鈴だからな。
彼女はわたしから離れ、他の土産に手を伸ばした。
わたしは絶望した。
「やっぱりダメか、鈴だし、地味だし、音も好みがあるし」
値段を3300円にした宮司を恨んだ。

その宮司はと見ると奥で太鼓を叩いていた。
彼女はいくつか手に取っては戻しながら、またわたしのほうを見た。
神に祈りたい気持ちだった。
ここが猿田彦大神の社であることは忘れていた。

彼女はわたしより安い鈴が入っているお守りを手に取った。
袋を手に持って耳のそばでサラサラと軽く振って音を聞いている。
彼女はそれを戻すともう一度わたしを見た。
なぜか普通は余計なことは言わない巫女さんが、言ったのだ。
「その鈴、不思議な音がしますよ」

彼女はニッコリうなづくと、わたしを軽く持って耳のそばで鳴らしてくれた。
わたしは袋の中の身だけど、必死で一世一代の音を立てた。
「・・・」
すると、どうだ、彼女がわたしを見る目が変わった。

彼女は迷わず巫女さんに言った。
「これ、ください」
たかが鈴と言うなかれ、この世に鈴はいくらあれど、わたしを選んでくれた。
それも3300円だ。

わたしは宮司に感謝した。
宮司を見ると祝詞を上げていた。
そして巫女さんはわたしを丁寧にお宮の紋が入った紙袋に入れてくれた。
紙袋の表には猿田彦大神と書かれていた。

袋の端から巫女さんのあどけない顔を見ながら礼を言った。
「彼女に薦めてくれたありがとう」
彼女も巫女さんに「ありがとう」と言うと、わたしをバッグの中に入れてくれた。

バッグの中の闇の中で揺られながら彼女と歩いた。
そのとき思った。
「やはり足を少し引きずるように歩く。ケガでもしたのか」
そしてわたしは彼女の家に行き、明くる日の朝、わたしの居場所が決まった。

彼女の愛車のドライブレコーダーのすぐそばだ。
運転の邪魔にならないように、慎重につけている彼女の顔に朝の柔らかい陽が当たっていた。
彼女の顔は楽しそうだった。

そして彼女はわたしの紐を持って軽く振った。
もちろん、あのときと同じ音だが、今度は袋に入っていない。
「・・・」
彼女の嬉しそうな笑顔もあのときと同じだ。

彼女の愛車はヒマワリ色のメタリックをまとった軽四だった。
中はキレイで新車のように新しい。
「この車か、形も色もええなァ」
こんなときは何でもよく見えるが、実際キレイだった。

駐車場には他にも普通車が1台と軽四が2台停まっている。
一家それぞれが車を持っているようだ。
あとで知ったのだが、彼女の足は女子高校生のサッカー大会で対戦チームの選手と衝突し、そのときに痛めた後遺症だという。

手術もしたほどのケガだったが、完全に元に戻るのは無理かもと医者が言ったらしい。
足を少し引きずり気味に歩く。
普通はさほど気にならないが、両親と姉は当時は悲嘆に暮れたらしい。

特に母親はそうだ。
彼女の将来、結婚するときも足が障りになると、いまも案じている。
だが彼女はめげなかったようだ。
その後、自動車学校で普通免許も取った。

いま勤めている会社も理解をしてくれてすんなり採用してくれたらしい。
彼女の「人」を見たんだろうな、とわたしは思っている。
そしてニ年経って、この軽四を買ったらしい。
誰もが足を気にしたが、ギヤはもちろんオートマだ。

でもオートマでもアクセルとブレーキは右足の役目だ。
わたしもそれを初めて知ったときは心配した。
「大丈夫かい」
普通と比べて右足の動きがやはり緩慢に見える。

つまりは咄嗟の場合の急ブレーキがほんの一瞬だが遅くなるような気がする。
だが事故はその一瞬が命取りになる。
彼女はシートを前に出し気味にして、ブレーキペダルに足がすぐに乗るように工夫している。

障害者手帳を手にするほどのことではなく、運転補助装置が要るでもなく、運転免許センターでの適性検査でも申告はしたが✕はつかなかったという。
足も引きずりは、やはり時間をかけるしかないようだ。

以来、彼女とは通勤はむろん、数えきれないほどドライブした。
運転が初めの頃とは明らかに違ってきている。
まさに「習うより慣れよ」だった。

 そして今日は姉を乗せてモールに向かっている。
この道は幹線道路で普段はトラックが多いが、日曜日なので普通車が多い。
カーブを曲がると思わずアクセルを踏みたくなるような直線道路が現われる。

だが彼女は安全運転だ。
制限速度をわずかに超えたくらいで走っている。
姉とあれこれ話しながら走っている。
なんとなく平和でのどかな時間が流れていく。

すると前方のカーブから、白い大型のトラックが現われた。
彼女の視界にもトラックは入っている。
トラックが近づいてくる。
二車線の道路で見通しはいい。

トラックが間近に近づいてきたそのときだ、トラックは突然中央線をはみ出して二人の真ん前に出た。
二人は同時に悲鳴を上げた。
「キャッー!」

急ブレーキをかけた。
ギュギューとブレーキが音を立てた。
わたしも思いっきり振られ、歌ではなく悲鳴が出た。
それと同時にトラックは間一髪で左車線に戻った。

脇見運転だったのか、間一髪ですれ違った。
彼女の顔色が変わっていた。
姉に振り向いて言った。
「姉ちゃん、あのトラックの運転手、見た?」

姉が言った。
「見たわよ、あいつ」
彼女も言った。
「笑ってたわよね、あいつ」

姉が答えた。
「いまの、わざとよ、女の二人連れで軽四だと知ってわざとやりやがった」
「あのヤロー、許せないわよね。女だと思ってバカにしやがって」
姉は「やりやがった」と言い、彼女は「あのヤロー・・バカにしやがって」と言った。

姉妹そろってヤンキーだったことに気づかされた。
トラックにもおどろいたが二人にもおどろいた。
でも二人は大声で笑い始めた。
トラックのいたずらを気にしている様子もなく、やはりヤンキーか、彼女のもう一面を知って面白くなってきた気がした。

しかしまあ何事もなくて良かった。
わたしもすれ違うとき、一瞬窓ガラスを開けてこっちを見下ろしている運転手が見えた。
運転手はこっちを見下ろしながら笑っていた。

頭を坊主にした30歳代くらいの運転手だったが、笑っていた。
わざとトラックを反対車線にはみ出させて対向してくる彼女たちを驚かせたのだ。
こっちが初心者だったら、道路の外に飛び出して田んぼに突っ込むところだった。

いるんだなぁ、ああいう奴が。
そういえば神社の禰宜(ねぎ)が氏子と雑談しているときに言ってた事を思い出した。
「外に出れば男には七人の敵がいる、て言いますもんね」

男は女と違って大変なんだという男の強がりみたいな意味だが、なんのいまのトラックのように女も敵ありだ。
いやそれ以上だろうな。
男が車を走らせても、ああいう悪戯はそうそうあるもんじゃないが、女は違う。

女は外どころか、どこに行っても敵だらけだろう。
二人はもう他の話しをしているが、いやいや女を続けるのも大変だ。
どこに居ても行っても車に乗ってても敵がいる。
男、という敵だから一番性質(たち)が悪い。

生きていくのは、男も大変だが、どうしてどうして女のほうがはるかに大変だ。
おっモールが見えてきた。
いきなり横から車が飛び出てきた。
オバサンだ。
チラッとこっちを見たが、知らん顔でそのまんま横切って行った。

  あれからおよそひと月くらいか、彼女は車検証を出して見ている。
車検の日が迫っているらしい。
いまの車はモールの中古車展示会で買った車だ。
買ったときの走行距離はおよそ5千キロ。

前の所有者も女性だったらしく、車検も一年残っていたので、即決で買った。
その一年が来月だ。

ここらは町と田舎が混在していて車がないと生活に支障をきたす。
なのでほぼほぼ総ての住人が運転免許を持ち、車も持っている。
結局、いま流行りの一日車検の看板を掲げている店を三軒廻った。

それぞれ出た見積りはとんでもないものだった。
「一番高いのは全込みでおよそ34,4300円!、次は21,7800円、最低が16,7200円、何よ、これは」
頭がクラクラしてきた。

どうやら完全に足元を見られたようだ。
彼女は姉に言った。
「わたしの足を見るとね、態度というか口ぶりがさ、少し変わるのよね、なめられてんのかな、と思うの。ひがみかもしれないけど・・・」

姉は黙ってしまうと彼女は言った。
「ああ、ごめん、つい言っちゃった」
でも、わたしも、それは感じた。
車検屋の総てじゃないけど、彼女の足を見て金になると踏んだのだろう。

女の敵が、それも思わぬ敵がここにもいた。
姉が言った。
「うちの会社に車の同好会があるから、明日聞いてみてあげる。いい知恵があるかもよ」

彼女はもちろん、わたしも賛成だ。
車の同好会なら情報も多いし、無駄にはならないだろう。
あくる日、姉は帰ってくるや彼女に言った。
「道路沿いの派手で賑やかな一日車検は大体が儲け主義。まあ商売だから当たり前だけどさ」
「それで肝心な話しは」

「でさ、安上がりなのは車検場のそばにある代行屋に持っていくこと。これは必要最小限の費用ですむけど、ただこれは持ち込まれる車も多いので、流れ作業になるし、車検に通る程度なら部品の交換はせずに済ますことが多いらしいの。

タイヤがすり減っていても検査に通るような溝が残っていればそれでいくらしいの。だからじきに換えなきゃならない部品も出てくることがあるけど、とりあえず車検は通るんだって」
「で、その次は」

「ご存じ、モールの近くや国道沿いにある一日車検。あんたが行ったところよ。タイヤであろうと何であろうと取りあえず換えられるものはみんな換えて稼ごう、ていう儲けが一番の店。
だからさ、あの三軒のようにとんでもない見積もりになるのよ」
彼女はどうしていいか分からない。
姉が続けた。

「だからさ、代行屋に行って、必要最小限でやってと言うのが一番かなぁていうのが、みんなの意見。車検のための検査をして代行屋が直接検査場に持ち込むの。多少の不具合ならその場でやってくれるし、待ってるうちに車検も済むしね」

「でも代行屋て知らないし、持ち込むのも・・」
「へへ、車の同好会で一番の車好きに下見してもらったらどうよ。体育会系でさ、昼飯食わせるからと言ったらさ『日曜日なら早めに言ってもらったら下見に行きますよ』て言ってたわよ。

一応彼に見てもらってさ、そしたら代行屋に持ち込んでも安心でしょ」
相手は姉の同僚だ。
話しは決まった。
次の日曜日に彼に見てもらい、良ければ翌日の月曜に代行屋に行って車検を受けることになった。

 彼は日曜の昼に自分の車でやってきた。
なるほど、確かに車が好きなのだろう。
どこからどう見ても普通の車なのに普通ではない感じだ。

そして彼女はもう一つのことも感じた。
なにせ姉妹だ、母親より先に感じた。
「姉ちゃん、この人が好きなのかも。同僚って・・わたしはダシだったのかな、まっいいか、いい人みたいだし、とりあえず車検さえ済めば・・」

彼は早めにきて両親にも挨拶して彼女の車を丁寧に見た。
持ってきたジャッキで上げて車の下も見た。
「この車、治すところも交換する物も無いですよ。タイヤは十分溝があるし、ブレーキパッドも厚さがあるし、足回りのブーツもしっかりしているし。

あとは計測器でないと無理ですが、代行屋ならみなそろってますし、おそらくそのまんま通るでしょう。それと参考に三軒の見積り見せてください」
言葉ははっきりしている。

 「いま流行りの車検の専門ショップですねェ。
看板通りの価格ではショップが成り立たず、自分たちが儲かりませんからね。
車検とは車体検査であり、チェックされるところは前もって決められていて、それ以外のことは関係ないのですが、それではショップは儲からない。

同様にタイヤも車検OKでも交換を要求してきます。
それも相手を見てやりますから。
相手が車に詳しいか、車検に詳しいか、さっと様子を見て車には詳しくなさそうな客を瞬時に判別し、盛った見積書というピストルを出して脅すんです」

「脅すの?」
「そうですよ、脅すんです。『もう替え時ですよ、あれでは危ないですよ、今の内ですよ、ここで直しとかなきゃ大変なことになりますよ』てね。そして弱気になると撃たれて言いなりになるんです」
二人は大笑いした。

彼は続けた。
「向こうもベテランとは限りません。素人同然の者も多いんです。
整備工場にも二種類あって整備だけの認証工場と車検もできる指定工場があります。
認証工場では整備した車を車検場に持ち込まねばなりません。

整備士もみなが資格を持つ必要はないので決められた人数だけ資格者がいれば、あとは無資格でも構わないんです。
カー用品なんかを扱ってオイル交換やタイヤ交換などを主にやっている店には整備士の名義だけ借りて実際の作業は免許の無い者がやっている店も多くあります。

ボクも最初のころは撃たれました。
こういうショップで下手に分解作業などを頼むと大変です。
そういう店でエンジンや足回りの整備を頼むと金だけ取られて他で再整備ということになりかねませんし、事故も起こす元にもなります。

こういう店は往々にして「安全のためにお客様工場内立入り禁止」としているショップが多いのも特徴です。
安全は当然ですが、その安全という言葉を悪用して正体がバレないように、お客を立ち入らせないようにしているのです。

いまは何でもかんでもみな業者に丸投げです。結果車検でも何を言われても請求されても反論も質問もできない。
おかしいな、と思って説明を求めても、その説明を聞かされるとわからない。結果、前より高い料金を請求されることもある。だから気をつけなきゃ」

「それでこの車、代行屋に持っていけるのね」
「はい、これ補修や修理に金のかかるような車じゃありません。あとは代行の諸費用と税金関係だけですね」

ファミレスで遅い昼食を三人でとった。
その後、彼が自分の車で帰ろうとしていたとき、姉が言った。
姉は彼用に土産も買っていた。
「姉ちゃんありがとう、土産まで、助かったわァ」

「あんたさ、この土産はあんたが渡すんだよ。いいわね、中身は缶ビールだから」
「姉ちゃんが渡すんじゃないのォ」
「今日の主役はあんただもん」

「なんでよ、姉ちゃんのいい人じゃないの」
姉はケラケラ笑って彼女に言った。
「違うわよォ。あの人、人間は周りが認めるほどいいわよ、アンタも会ったときからまんざらでもなかったでしょ」

確かに言われてみれば、彼女も悪くはないと思ってたらしい。
さすが姉貴だ、よく見てる。
そして姉は続けた。

「あれさ、実家は車の整備工場なのよ、だから休みには必ず実家に帰って車をいじくってるのよ。でね、近いうちに会社を退職して実家を継ぐらしいの。なにせ長男だしね」
姉は勝手に話しを進めていく。

「でさあ、あんたがあの人の嫁さんになるとさ、うちの車の整備も持っていけるし、車だって安く買えるじゃん」
「姉ちゃん、そんなこと考えてたのォ」
「下手にさ、サラリーマンの嫁さんになっても面白くも何ともないわよ。アンタだってモノつくったり、いじくったりが嫌いじゃないでしょ」

彼女はまんざらでもないような顔をしている。
車にいる彼を見ながら彼女の雰囲気が変わった。
わたしは思った。
「エッ、もう嫁に行く気なのォ、わたしはどうなるの・・・」
鈴はやけっぱちで勝手に歌い始めた。

姉が言った。
「この鈴、風もないのに、なんで鳴るのよ・・」
姉の声も彼女の耳には入らない。
彼女が彼を見ていると彼と目が合った。
・・・・・
とりあえず明日の車検は無事にすみそうだ。


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