彼女の右ストレートを受けた私は、不覚にも勃起する。
不覚にもミゾオチに深いパンチを喰らい、勃起してしまいました
ある女性と少し話をしていて、私は筋トレをしているこおもあって腹筋の話になりました。流れでパンチを受けることになり、私は清く承諾しました。
彼女は物凄く優しい雰囲気を纏っています。まるでウサギの様です。話していても母性をものすごく感じます。
彼女が構えた瞬間、空気が振動しました。 今思えばあれは世界が彼女に対して怯えたのではないかと考えます。
私は恐怖しました。 「逃げるか戦うか」
違います。
その一歩前に,硬直がありました. 私は確信します。これは、逃げられません。
戦う決意をしました。
「逃げるか戦うか」ではなく、硬直し、逃げて、無理だと思うなら決意をし戦う。 これが何年にもわたり我々の脳に刻み込まれたシステムなのだと悟った瞬間でもあります。 ……
これを、受け止める。 私がここで,こいつを引き止める。 じゃなきゃ日本は終わる。
音は,遅れてやってきました.
彼女の拳が私のミゾオチにめり込む。 不思議と,心地いい。 彼女の拳、本来はこの場所にあるべきなのだ。 私のミゾオチにめり込んでいる状態,これが正常な状態なのだと悟りました. そして、不覚にも勃起をしてしまった。
あれから6年経ちました。
人は,何かを得るには何かを捨てなければなりません。
私は胴体の中心直径6センチを失い、今ではそこに彼女の拳が埋まっています。 彼女の手は自立し,私の胃袋として機能しています。 私が食べたものを彼女の手が粉砕します。それを私が一度手で受け取ってからもう一度口に入れ、飲み込みます。 そうすると彼女は手を広げ、スロープ状になり小腸へと送ってくれるのです。
彼女とはあれ以来会っていません。 ですが、この空の下、彼女が生きている。それだけで、私は幸せです。
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