見出し画像

リードトラックを決める時に陥りやすい罠。

多くのバンドはリードトラックの決め方を間違えてます。リードトラックの重要性を知るあまり何度も何度も繰り返し聴いて慎重に選びます。そして「何度も何度も繰り返し聴いて良いと感じる曲」をリードトラックに選ぶという間違いを犯します。リードトラックは「一度聴いて良さがわかる曲」を選ぶべきなんです。

リードトラックの役割とは何でしょうか。昔でいうシングル曲です。それは初めて聴いて好きになってもらえる曲のことです。まずは聴いて貰えないといけません。大抵の人は一曲通して聴くか否かは最初の30秒で決めます。まずはここをクリアーしないと何の意味もありません。その曲はそのリスナーにとって存在すらしない曲になります。

まずは30秒の壁を突破できる曲であることが大前提です。そのためにシングルエディットといって昔の人はイントロを切ったりしてました。今の人はどうなんでしょうか。アルバムヴァージョンとシングルヴァージョンは変えても良いんです。そもそも役割が違うんだから変えるべきとも言えます。

次に重要なのは初めて聴いた後にすぐ口ずさめるフレーズがあるか否かです。覚えて貰える箇所が無いとただの「良い曲だな」という感想で終わってしまいます。「良い曲だな」という曲がネット上に溢れてる現代ではその日のうちに忘れ去られてしまいます。そしてそのリスナーにとっては存在しない曲になります。

良い方法があります。誰かにリードトラック候補曲を聴かせてみてください。そして一回聴き終わった後に覚えてる箇所を歌わせてみてください。もし歌詞付きで歌えるならそれは有力なリードトラック候補です。そして何人かに聴いて貰って、覚えてる箇所が同じであれば更に強力なリードトラック候補です。同じ箇所を覚えて貰えるということはその曲に多くの人が共通体験をするということで、そしてそれが共感へと繋がります。

あなたのバンドのリードトラックはどうやって決めてますか?たぶん間違ってると思うのでこの期に改めてください。そして試してみてください。

いいなと思ったら応援しよう!