歌詞も投稿も日本語の特性を活かしてください。
日本語は他の言語に比べてはるかに多様な表現を持ってます。例えば漢字とひらがなとカタカナ、体言止めや「ですます」調に口語調や古語調、更にはそこに英語表記を交えても全く違和感ありません。
そして、これは忘れがちですが、日本語にも固有のリズムというものがあります。例えば七五調というもの。短歌や俳句の例を挙げるまでもなく古来から使われてきました。ということは日本語は7と5のリズムが適してます。これは「読み」も「書き」も同様です。
あなたは詞を書く時、Xに投稿する時、その日本語の特性を存分に使ってますか?見た目とリズムを上手く使えてるでしょうか。句読点の打ち方一つで見た目もリズムは変わります。長文が続いたら短文を交える。「ですます」調で書いてる時でもここぞという時に体言止めにしたり「だ」で文章を閉めてみる。今、私が使ったように。そういうことを意識してますか?
日本語は主語の省略を頻繁にすることと、述語が最後の最後に来ることが大きな特徴です。これも意識して使うのとなんとなく書くのとでは出来上がりに大きな差を生んでしまいます。「うむ」と書く時に「生む」にするか「産む」にすべきか、私はいつも迷いますが、最低限そのくらいの拘りは必要です。
日本語の文章は長くなりがちですが、歌詞でそれを逆手にとって格好良いグルーヴを産むことも出来ます。またしてもITAZURA STOREの「ハイトーンボイスレディオ」から引用します。
「万里の頂上で途方に暮れそう/でも」
「/」で区切りましたが、ここで「でも」を切り離して次のフレーズの頭に持ってきてるんです。そのことでフレーズ同士の繋がり、継続性を強調してます。更には「でも」という逆説を強調し、ここで歌い手、聴き手の双方の気持ちが乗って来ます。これだけで2つの効果、それも強力な効果をあげてる。ここがアクセントになりグルーヴを生んでます。この曲は歌詞のアイデアが詰まってるので歌詞を見ながらぜひ聴いて欲しいです。
日本語の特性をしっかり理解した上で拘りをもって歌詞でも投稿でもどうか使ってください。